元最弱VS師匠達②
また2ヶ月…本当にお待たせいたしました。亀さん更新にも程があるよなぁ…なので次は1ヶ月以内に更新します。これは宣言です。
「あぢゃ!!あちゃい!!あぢゃあああああ!!『ウォ、ウォた!!あちゃ!!ウォ、水球』」(バシャッ)
体についた豪炎を慌てながらも水球で何とか消す。あぁああ!!!服焦げたああああ!!何だ!!何だよオイオイ!!!!「んん~?忘れちゃったんであ~るか?」
「あ?あ!」
倒してすぐに次の人だったの忘れてた…
クソッ、俺のこの癖治らんかね?だが悪態はいらん、えーっと、次はカールした口ヒゲがご立派な「魔砲」こと大魔道士のギブリンさんだな。対魔法使いの攻防はあれだ、やられる前に魔法を撃つか接近して口を植物か何かで塞いで無力化するだ。この人にそれが当てはまるかよく分からんがやるだけやるか。
「うむうむ、その通り、吾輩のヒゲは高貴なのであ~る、あとその名ではあまり呼んで欲しくないのであ~る」
はぁ…にしても意識しないと見えないとは言え心が読めるのは卑怯通り越してチートじゃないだろうか。心が読めるということは次の動作の対策を取れるからな。動物とかに対してはどうなんだろうか?あ、集中集中。
「そう、集中が大事であ~る、それは剣にも魔法を使うときにも当てはまるので覚えておくといいのであ~る、ちなみに吾輩の『読心』は動物には効果はあまりないであ~るな、一瞬次の動作が見える位であ~る」
「真剣勝負中に講師モードですか?余裕ですね」
「う~んむ、そんなつもりは毛頭なかったのであ~るが気に障ったのなら仕方ないのであ~る。でも久しぶりの体で吾輩大興奮、ちょっとは調子にのさせて欲しいのであ~る。ま、そういうことのなのでまず最初に唸れ、地操」
(ゴゴゴゴゴゴ)
音はゴーレムの時と似てるがギブリンさんが地面を隆起させ、沈下させ、どんどん高低差を作り出し、5メートルほどの山や谷を作っていく。うん、この人も凄いね!と感じるとともにどこかアニーと氷の王女のワンシーンに似てる気がするのは気のせいだろうか…
「やっぱりヒロナリの心は読んでて面白いのであ~る。それと色々褒められて嬉しいのでお礼に上級魔法の三連続をあげちゃうのであ~るよ。まずは、『刻め、風嵐』!」
「そんなお礼はいらないでぎゃあああああ!!!!俺の服グホォうぉお!!??プ、植物武装ォ…」
アドルフ戦の傷に石が…涙出る…ちょっとひとまず植物を纏ってここは退―――あ!!!ヤベェ大戦士モード切れた!!!最悪のタイミングじゃねえか!!!!
「ぐぅううううう!!!一気に痛みが!!!って、いやぁあああ!!これ下着くらいしか守れてねぇ!」
服と共に鎧ももうボロボロ…せっかくガントゥーさんに無理言って作って貰ったのに。これはあれか?安心してください、ここだけ守れましたよと言わねばならないのか?言わんぞ俺は!
「ん~、やっぱり吾輩今日は絶好調であ~るな、ここまで魔力がみなぎるのは生前以来であ~る。自分の意志で動かせる体も久しぶり。ま、それもこれもエレク殿が力を分け与えてくれたおかげなのであ~るが。それと安心してくださいとはなんであ~るか?ちょっと気になるのであ~る。吾輩に負けたら教えるのであ~る」
「ええ~、異世界の…芸みたいなもんですよ。特に得られるものがある訳でも…ないですし、まさか裸になりたいとかでs「ん、んな訳ないのであ~る!今覗いてみたけど真似したいとは思わなかったのであ~る!勝手なことを言うのはやめろであ~る!!『凍てつけ、吹雪』!!」
「ギェッ!?」
今度はもの凄い冷気が波となって俺に襲いかかってくる。いや、寒寒寒寒ッ!!!!!凍え死ぬわ!!!俺の中身はパンツ一丁なのに!!!パンツ一丁なのに!!!そして今しがたの傷でちょっと死にかけてるのに!!!!植物が凍る、めっちゃ凍ってる。少しは手加減「な~んてしないのであ~る」ちきしょうがッ!!!
「フフハハハ、愉快愉快であ~る。ほれほれもっといくであ~るよ~!!!」
周りに10を超える燃える弾を一度に創りだすギブリンさん。あぁ、このパターンは…
「その通り!」
「やっぱりかッ!!」
連続で撃ってくるよなそりゃ!!ひとまず横に逃げる。このまま魔力切れを期待…いや、無理だな、さっきも言ったけどこの人は魔法使いを超えた魔道士。つまり極めているから魔力切れ待ちはほぼ不可能。特に火が得意とも言ってたから限りなく今のままじゃジリ貧だ。
足元もうねうねしていて踏ん張りにくいしこれは本当に短期決戦にしておかないとまずいことになりそうだ。しかたない、まずは突貫で行ってみるか。
「残念、ほいっ!!」
「どわッ!?」
土槍かよ!!!おわ、どんどん生えてくる!!しゃーない!一旦下がる!
「フフハハ!ほっ!!!」
「グァ!!?」
進行方向に槍作られた…植物で少し削がれたが思いっきり突き刺さりに行くところだった危ねぇ。
「フフハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!あー面白い。こんなに笑ったの久しぶりであ~る」
「だぁー!ウルセぇ!!!連銃草!!!いい加減にウザったいんだょポファ!!!」(ビチャチャ)
「フフハハ!血まで吐いたのにこのボディにはそんなチンケな弾なんて効かないのであ~るよフフハハ(ピキッ)ハんなっ!?吾輩の体から芽がッ!!どんどん伝ってくるのであ~る!!?」
「ごボッ、おやおやおやぁ…気づきました?そうですよハッ!!……これ、種なんですよ。で、俺はそれを体内に撃った。つまりそこからも発芽可能って訳なんですよ!!!」
俺の心を見れなかったのか種を普通に受けるギブリンさん、皆知ってるだろうが植物の根は時に石の中にも根を通し壊せるモノにもなることがある。
つまりは大雑把に言うと内部から壊すのでとても強い。特にゴーレムはいくら固くても土塊なわけだから根も入りやすい、多分。火でも使えばなんとかなるかもしれないけどだが。どうする?ギブリンさん。
「『炎球』!!(ボッ)ぬぅうううう熱いであ~るぅう…」(ジュ)
ギブリンさんが俺の心を読んだのか火、というよりも豪炎を被る。最初のアレか…それと今のうちに簡易世界樹の雫を飲んどいてと。傷口がビキビキするー、何かくすぐったい。あと染みて痛い。それもそうだが数がもうあまり無いな。これであと一本半位だから、また少しずつ絞るの繰り返しか…メンド。
「あぁー、染みる。そうだ。そのツタは焼かれたところから表面を覆うように水を出すからそれはあんまり意味がないし、むしろ直よりはまだ冷たい体の中にどんどん潜っていくはずですよ。アイテテ…今回は心が見えるのがアダになりましたねギブリンさん」
「つ、つまりは焼けないのであ~るか!?ググググ…流石にこれ以上は耐えられないのであ~る!(グバッ)め、目がぁああああ!!!!」
内側からツルが侵蝕し顔まで達してギブリンさんの目が壊れた。この勝負、もらった。
「オラッ!!!」
「ぐッ!もう無理!!で、あ~るぅううう!!!!」
ガラ、ガラガラガラガラ
よし、破壊達成!それなりに慢心していてくれて助かった。さて、もう忘れないぞ。次の相手はヒヨウさんか。3人の中では一番素体が弱いが「式神使い」っていう厄介な「貴様にはコレをくれてやろう」スキル持ってんだよな…式神は素体に合わず普通に強い。
大体ゴーレムさんのエレク、うん?エレクさんのゴーレムか。よりは少し弱い程度でそれが5体だ。で、現在俺に向かって来てるんだけど。ん?あ!!」
ゴスッ
壁にまで吹き飛ばされる。背骨は、大丈夫。ガードしたとは言え大戦士モードがもう切れてるから治りが……いや、それよりも今度はしっかりしていたはずなのに何で…
不快霧に入った時とはまた別な不思議な感覚が俺の中にうずまき始めた。
今回出てきた新キャラ
ギブリン:性はベルフロール。カールしたヒゲがご立派なおじ様。相手の心を読めるスペシャルスキルである「読心」を持ち、尚且つ魔法使いを超えた魔道士であるため、五属性の大抵の魔法を使える。自身で創作した魔法はなんと13種類。実は魔法の水準を上げるきっかけになった人。そういう人はいつの世も敬われ、また恐れられるものなのです。




