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最弱召喚者は這い上がる(凍結中)  作者: 多田野箱
這い上がる(物理)編
35/35

元最弱VS師匠達③

書けた!書けたよ!!!一ヶ月以内に書けた!!!

少しいい出来だと自負していますのでどうぞ。

「何をボサッとつっ立っておるか、我は既に攻撃を開始しているぞ」


 訳が分からず壁に打ち付けられた俺の様子が面白かったのかヒヨウさんがニヤリと口端を歪める。う~ん、気を張ってたつもりなんだが。ちょっと頭の巡りが悪い。ってまtッ!!!」


 5体の式神が一気に俺を叩く。なんだこの違和感、思考が定まらないぞ。クソ、ヒヨウさんが俺に何かしらしたのか?それにしてもやっぱり変だ。


 ひとまず、吹き飛ばす!


「ジェットバースト!!!!」


 ローブに装飾として仕込んであったミニジェットを思いっきり噴射させて纏わりついた式神を取り敢えず飛ばす。あ、思ったより飛んだ。10mくらい?


 今はこれが精一杯の抵抗だ。いや、にしてもこれは、はっきり言って中々にマズイ。俺は頭をフル回転させながら戦うタイプなので多少なりとも巡りが悪いのは非常にマズイ。


 対抗策は、あるが出来れば……いや、今はしょうがないか…TMH薬、この前ぶりだけど飲もう(ングッ)う、うん―――


「ウヒ、フフ!!ハハハハ!!!!ハハッハハハハハハハハ!!!!!!キタキタキタぁあああ!!!!あぁイイイイ!!!!」


 即効性が売りのこの薬!もはや覚醒剤のごとし!!!「仮面、装!着!!」前回からしてそろそろ発散がしたくなってきた頃だァああ!!!存分にさせてもらいましょうかねぇ!!!


「ほほぅ、自身の力を開放するか」

「ハァーッハッハ!!!背中に刻むは騎士の印、体は異形、しかしその心に秘めるは正義の心、ここに見参プランティア!!!我が正拳にて貴様を潰す!!!(ビシィ)」


 この2週間、歩きながら考えていたポーズをお披露目する。そっちが式神なら俺も厨二力全開でここは向かわせてもらおう!!!そして頭の巡りが悪いのも解明だぁ!!


「中々に面白いが残念、それでもまだ足りないな」

「のわっ!!!?」


 式神が俺を蹴ったり殴ったり切ったりしてくるがぁ!!!俺も殴り返すのよぉお!!!あ、やべ数が足りない。じゃ植物で!!!あぁ?紙みたいにヒラヒラ逃げるとか…面白いなぁあ!!


 ん?待て、実は式神って紙なんじゃね?見た目は袴とか履いてるような人間だけど多分紙、か?いや、でもその紙ならどこにそんな力があるんだ?まあそこは骨がすごい力を出すしそんなものかと勝手に納得しておこうか。


 そのまま殴り、縛って逃げられたりしながら時間が過ぎていく。ぬぅん!!!決定打が打てない…魔法も効きそうなのは使ってるがあんまり効果は無いしニュルンと避けられる。それに植物にも割かなきゃいけないから大規模なのも無理だ、魔力枯渇で動けなくなって俺が死ぬ。。あ、冷静になり始めてるな俺


「百華の構え!!」


 植物や魔法で凌いでいた俺に痺れを切らしたのかヒヨウさんの号令で星型に式神達から囲まれる。少し驚いたが、安易安易!

「じゃこっちはS4で!目を覚ましな!!!」


 周りに蒔いていた種が一斉に発芽し伸びていく。しかしその速度はいつものシュババッ!!と言うよりもシュルシュルというように遅い。いつもの俺の大体6割だ。にしてもこの水中にいるような、何かちょっと熱っぽいような気だるいようなこの感覚は本当に何なのだろうか?体が少しずつ重くなっていく感じ。

「ぃスト…」


 実はさっきからヒヨウさんが俺に聞こえないくらいに小さくブツブツ言ってるがそれか?俺の植物の育ちも遅いし、これはいくらなんでも可笑しい…それに

「ハァ…ハァア……フッ、フッ…」

 何か息が、苦しい。毒か?いや、俺はまあまあ耐性がついてるしこんな毒はないはずだ。半悪霊化クダミさん特製毒を喰らってもこんなことにはならなかったぞ。


 ただあの皮膚が焼けるような痛みは…って今思えばあれ酸じゃない?今は治ってるけどあの時はかなり爛れてたと思うしヨハンさんの魔法と俺の再生に近い派生能力のお陰でやっと元におぉっと、いけないまた考え事…と言うか今キツすぎて現実逃避しかできねぇ。


 んー、どうしよ。術者のヒヨウさんに近づきたいけどそうは問屋が許してくれない。このどこにも穴は無いって言う布陣、簡単には突破できないな。一つに向かうと後ろや横から一気に来てまた立て直すのに時間がかかる。


 人間だったら一番弱そうなの狙うか砂とかで目潰ししたんだけどこいつら式神だから強さ全然変わんないし感覚無いから小ワザが効かない。


 植物伸ばそうにも刀とかで切られるしこの瞬間にも植物の成長と俺の動きはどんどん遅くなるでイマイチ決められそうにもない。連銃草とかの砲台は生えたそばからやられてしまう。あ、これヤバイやつじゃん、所謂手詰まり。手数も思考する時間も全然足りない。それと何でも無いようにしているが息が、苦しい。あ、ヤヴァ

「フゥーッ!フゥーッ!!」(どちゃ)

 息を荒らげ膝をつく、マズイ、視界がぼやけて来た。それでも止まない攻撃、膝をつく時に咄嗟にシールドサボテンの種をばら蒔いておいたがそれも今バキバキと破壊されている。


 これ突破されたら俺、もしかして死ぬんじゃね?


「ここで種明かしでもしておこうかの」


 耳元で囁くような声が聞こえる、エレクさんの声だ。リングからはかなり離れているのに、はっきり聞こえる。


「驚くことはない、ただの囁き(ウィスパー)と言う通信魔法の一種じゃ。さて、絶望的なこの状況じゃが、流石にこちらは手の内を知っとるのに何も情報を与えないと言うのはちとこちらにハンデがすぎると思っての。少し遅くはなったが情報提供じゃ」

「ハァーッ!!あ、ありがハァーッ!とう、うッ、ございます!!」

「ちなみに返答は出来ないぞ」


 えぇ~、絶対聞こえてるでしょ…タイミング良すぎ。だが有り難い、そして急いで言ってくれるとこれ以上無いほどに有り難いです。


 簡易世界樹の雫を飲んで無理やり体を起き上がらせる。ミキミキと体が悲鳴を上げているが動かねばならない、また死にかけるのは嫌だ。特にメルさんの前で。


「さて、ヒヨウの式神なんじゃが、紙で出来ておるので火をかければ少しは効くじゃろう。そしてその体の鈍足化、それはヒヨウの言うことを聞いていればわかるじゃろ。以上、情報提供終わり」


 ビシッと、エレクさんに敬礼しヒヨウさんの方へじっと感覚を傾ける。ただこちらを見ているように見えるが違う、腹話術のように口元を動かしていないがなにか聞こえる。「ル…ぅト」まだだもっと、「フゥ…スト」あと少し、「愚者の霧(フールミスト)」聞こえた!!!そして持っている扇から水蒸気のような何かが出て、それが俺の周りに漂っていることも分かった。


 思いつけるのはデバフ効果がある霧って所だあ!!!そうか!俺も人間だからやっぱり呼吸はしないといけない、しかも今は高速で動いているし今しがたの傷、さっきからの傷が痛むので必然的に呼吸は増える。なるほど、吸うたびに俺の動きと思考が鈍るわけだ。それなら


「ジェットバースト!!!」


 吹き飛ばす!!


 しばらく空気を出しっぱなしにしておけばこの空気は吹き飛ばせるはず。まだ体が動かしにくいが…よし、一気に行く!!!!植物!生まれろ!!!


「どおりゃぁあああ!!!!」


 周りの式神を倒して突き進もうとする、だが何体かの式神が腕を布のようにして俺に巻き付き、動きを封じてきた。ならば焼く!!

火球ファイアボール!!!」

 俺ごとボワッと燃えるがすぐに切り離して消された。でも離したな!行くぞ!!!ジェット!!そろそろヤバそうだが頑張ってくれ!!


「イケおらァあああああ!!!」

「喝!!グッ、ガッガッガッガ!!」


 後ろの人形が倒れ、腰に差してあった扇で受けたヒヨウさん、だがその扇をレイピアは貫いて小さめだが風穴が多々開く。そして今ので俺のレイピアは折れた。


「はぁ、終わったか…しかし楽しかったぞ、それにしても我の式神繰りをいなすとは…ここにいる者以外では奴だ(バキッ)はぁ、そろそろか、良き人生であった!!!!」


 余裕そうにしていたが最後の一言で壊れるヒヨウさん。それに対して俺はもう満身創痍「…ぉ」もう死んでるのに、倒されてもまた死霊に戻るのに…というツッコミさえ声にして出せない。あ、もうダメ。い、意識が薄れて。ダ…メ。


「ギュルル!ギュるギュォお!!!」

「ヒロナリさん!!しっかりしてください!!!」

「起きてください!!」


 メルさん達がリングに上がってきてるのが視界の端に見える。だがこちらは立ってるのももう辛い。いや、あ、だめ足…ちょい、寝かせて。


 俺は意識とともに崩れ落ちた。


次もこれくらいで行けたらいいなぁ…(遠い目)


今回出てきた新キャラ

ヒヨウ:性は無い。しかしその名は世界に広がりそうだった、戦闘スタイルはデバフ効果のある霧を出しながら紙でできた式神人形を同時に操るという離れ技。最後に言ってた「奴」って誰だ?


補足

操作系のスキルは言うなれば自分の魔力を使用した分身を作り出し、自分がその脳の代わりとして大部分を操ると言うもので、通常の人ならば大体一つ、かなりの手練でも2体か3体を操るのがやっと。しかし天才肌のヒヨウさんは努力と継続の賜物でいまでは5体の式神を魔法を出しながら操れるように。ただ流石に限界というものがあるので代わりとして歩くこと位しか行動が出来ない。

しかしこれは例えるとFPSを5つ同時にプレイしているような、常人では生涯到達できないであろう領域で、人類最高峰の人形繰りと言える。死ぬのも案外悪くない(エレクさんなどの英霊近くに限る)

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