元最弱VS師匠達
遅れてスイマセンでしたぁ!!いや、それにしたって何かワンパターンなような…メルさんとか他の奴全然戦わせれてないしまだまだ問題点はありそうです。
俺はあまり間を割くのが得意じゃないらしい。
「オラァ!!」
「ハッ…」
この前からエレクさん達にそれとなく言おうとしていたがもう色々とあって無理でした。今日でもう「ンンッ!!」4日目で、それでも頑張って今日言ったんだ、「ここを出させてください。強くて優しいエレクさんなら方法くらい知ってますよね」と。
いやぁ、それでエレクさんが指さした先には転移陣が普通にあるんだもの、ビックリしたぜ。何で気づかなかった、俺よ…なんて言っているけどエレクさんが土魔法で隠してたとか何とか。
「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!!!」
で、ここを通ればダンジョンの80層にまで行けるんだと。それはそれで…まて、先代勇者のマーキュリーだったかが行けたのって72層までじゃなかったっけ。だから前の人達は行かせなかったのか?てか、俺何で今バトってるんだっけ?
「遅い…お返しだ…」
「ぐふっ!が、がぁあああ…」
もう何度目かのカウンターが俺の腹を抉り、倒れそうになるのを何とか堪える。
「グッほォ…」
ああ、やべぇ、腹の中ゴチャゴチャ。考え事なんてするもんじゃ、ないな。うぷっ、気持ち悪り…にしても相変わらず強い、声が小さいのも相変わらずだ。少し、懐かしい気がする。
「でも、脱出の試練だからってスケルトン使わずに師匠inゴーレム組手3人抜きとか鬼畜でしょぉおお!!!!!!死ねェええええ!!!」
「うるさいぞ…」(ザンッ)
そしてまた抉られる。くそ、鎧がない二の腕とか足を集中的に狙いやがって…植物纏うとこの人の速度にはついてけないからな…枯れさせてない植物は意外と重い。だが仕方ないとは言えやっぱり着けたほうがいいか?やっぱやめにしよう、この人がカウンターを受けるビジョンが見えない。
「ぎぃギギギギギ!!!(ズズズズ)はぁ!はぁっ、はぁっ。だぁああもう!やっぱりそう簡単には行かないか…」
「当たり前だ…お前に技術を教えたのは誰だと思ってる…この2年、お前の一挙一動をしっかりと見ていたのだからな…次の動きを予測するなど造作もないことだ…」
「うわ、何それ怖い、騎士団長の観察眼はダテじゃない、か」
「ふっ…」
ゴーレムの無機質な仏頂面に一筋の微笑、やっぱり渋メンがやると映えるな…一昨日だったかに兜を外して素顔を見た時はびっくりだったぜ。40間近の良い年の重ね方をした渋メンが出てきたんだからな。
アドルフさん曰く自分が認めた相手にしか見せないんだと、俺はアドルフさんを心の闇から解放したから見せてるらしい。でも俺はただ漠然とした事を毎日色々と話しかけてただけなんだけどな…そこまで深くは考えてなかったし、愚痴言ってた時もあったよな確か。
それはともかくどうするべきか…速いから足削ぎ草の追い回しを使いたいところだけど踏み潰されそうだし。ああ、言ってなかったが大きさは大体2メートルだ。しかも幽霊の姿を模してあるのか着てる鎧がゴツくて多少の小細工は意味がない。
三重のノビックロープならいけるかもしれないがエレクさん作の土の剣は何故か岩も切れるからこれも難しい。
妨害できることと言えば精々足元の植物で動きを鈍らすくらいだ、それもほぼ一瞬。まあずっと考えてても仕方ないから取り敢えずもっかい「唸れ!俺の右手!!」
「だから遅いと言って…「からのォ!!」(ドンッ)なっ!クッ!!」
フェイントだ!!アドルフさんは腕をクロスしてガードするが時すでに遅し、「β」の一撃を食らったアドルフさんは大きく後ろへ吹っ飛び壁へと叩きつけられた。
で、そこへさらにダメ押しよぉ!(ドンッ、ドンッ、ドンッ)
肩への地味な痛みと硬いもの同士がぶつかり合うような鈍い音が3度して静寂が訪れる。やっぱアドルフさんこういう搦手に弱いんだよな。まあこの程度のことでやれるとは思ってないがやったか!?
「お前の行動はいつも驚かされることの連続だ…こちらも本気で行くとしよう」
案の定ダメ…当たったのは最初の一回だけか、地味に凹んでる。で、最後の三つはまさかの剣に突き刺してるよこの人、やっぱりこの谷にいる人って全員本当は人外だ。間違いない。
人間の姿をした化物って一番性質が悪いと地味に思う。まあおそらくは人間なんだろう。というより俺の精神上はそういうことにしておこう。
あっちもゴーレムの目を赤くして本気で来るみたい、結局何なの?人間おいちいする化物なの?やっぱり本当は人外なの?
まあそれくらいで良いんだけど、というかそうこなくっちゃせっかく改善した植物達が使えないからな、コレと「何を笑っている?」おっと、表情に出てたみたいだな。どうも俺は研究者体質らしい。
「あまりに、遅いんで笑ってたんですよ」
「そうか…では行く、ぞ!」
「速ッ!!?」
だけど対応できない速さじゃない!!これなら避け(ドッ)「れぁ!!く、空中で加速するとか卑怯でし、ぐふッ!ごぼッ、ペッ」
「あぁ、それはすまんな…もう少し痛くしようと思っていたんだが…」
ベチャッと地面に歪な一輪の赤い花が咲く、口の中にはまだかなり鉄の味が広がっている。あぁ、吐血か、内臓がー…
これを好機と見たのかアドルフさんは無表情だが嬉しそうな顔で迫ってくる。ただその目はピンクがかってるな。
それを俺の剣で捌き、にくいなやっぱし。
「大、大剣が、捌き、にくいってどういうことだよ!!」
「そのように振っているからな…」
またアドルフさんがか細い声で答える。クソッ、これでも俺捌きは上手いんだぞ。それと何がもう少し痛くだよ!俺印の鎧に当たらなきゃ即死だったレベルだぞこれ。
即死でなくてもこれ脇腹の骨が折れてる。幸い背骨には影響なさそうだが、声出すの辛い。呼吸も辛い。これは…「再生」で何とかなるか?ただ悪化させないようにすると動きも鈍るし痛いもんは痛い、正直ちょっと心が折れそう…
「ハッ」
「そいがッ!!」
ぎぇぇ痛てぇ。突き避けるために体をよじったせいで内臓にダメージがぁあ…というか本当に痛い、再生と悪化が7:3くらいの勢い。「再生」の方が割合大きいけどこれは嫌だ。さっきまで避けれたのも当たりそう。あ、そうだ!大戦士モードになればいいじゃん、身体機能が倍くらいには高くなるから再生の速さも大分マシになるだろ。
「大戦士、モード!」
「ほぅ…」
自分の体の中で何かが溢れ出す、ふぅ、少し痛みが治まったぜ。効果時間は変わらず10分程度だけど逆に言えば10分は何でも出来るって事だ。ま、それだけハメ外しちゃいましょうかぁ!!それじゃまずは
「死者の大宴会」
辺りを満たす闇の霧、俺でも視認することが難しいほどの黒が周りを埋め尽くす。しかしその中でも死霊術師の力は出せる。えー…アドルフさんは、あそこか。アドルフさん、これ霧なんで手で振り払おうとしても空を切るだけですよ。さて、見てるのもいいが行かせてもらうとしよう。
「その技は初めて見るな…目を潰すか、しかし少しとは言え見えているぞ」
「獄手」
「何ッ!?目が」
目潰し炸裂。これは侵蝕の効果たっぷりの手で相手を触り、海水を鼻や目に入れた時のような痛みを味わわせると言う魔法だ。地味だが持続力も中々に長く、燃費も良い。そしてこれで視界は完全に潰れたはずだ。よし、腕に植物纏ってジェット全開!!!
「しかしこの程度なら気はiグッ!グァ!!ウッ!グッ!!」
回撃槍のときと同じように超高速フットワークで殴る殴るを繰り返す。もちろん脇の痛みが来ないように。ただ硬いからガキンガキンと小気味いい音を立てて俺が殴った方向の反対に体が弾かれるだけだ。
殴る俺の拳も痛い、が、時間稼ぎは終了した。「急成長」を使っても少し時間がかかったが、これならどうだ!!!
「フ”ァイア”ーー!!!!!!!!」(ドドドドド)
「ぐぁああああああああ!!!!」
3センチ程の種が弾丸のような速さで飛んでいきあのゴーレムの硬い体を機関銃草」の種は何とさっきまで俺の攻撃ではビクともしなかった体に大きな凸凹を作っていく。すぐに大剣を盾にしたがその剣がベキリと曲がった。
このまま行けば、ギリギリあ、そろそろ種が切れる。でもこのカノンで、さらば、アドル「ならばせめて、だ!」フ?
「でぇええええええ!!!!???」(ザシュッ)
あの剣投げきやてがったこの人!?言葉が、うまく、あぁそれよりも。顔が、顔が半分削れるところだった!でこの皮膚が持ってかれ…あ、危ねぇ!!!!
「クァ…」
変な声と一緒に今まで付いていた目が、消えた?え?消えたってことは、いよっ「お次は我輩であ~る、『火球』」あほぐちッ!!」
でもポイントいつの間にか400を超えてて嬉しい作者でした
新キャラ、と言う訳でもないけど取り敢えず紹介
アドルフ:生まれつき声帯が小さいため声を張れないが腕前と教え方はとても良い。150年前のベルラーラで騎士団長をしていた。エレクさんから特に闇が深いとされていた人の一人。愛国家。本当に腕っ節でのし上がってきた為貴族の闇をあまり知らず、あらぬ疑いを多々掛けられて落とされた。通り名は「翼の騎士」




