元最弱VS守護者②
大変長らくお待たせいたしました、これからも2週間に一個は上げるつもりです。
PS、感想ください。
「痛かった…今のは痛かったぞぉーーー!!実験材料にした後に粉々に粉砕してくれるわッ!!」
あー、クソッ油断してたとはいえ反撃されるとは思わなかった、一応エレクさんのゴーレムよりスペックは高いみたいだしこれはマジで殺らないと俺の方が危ないかもしれない。元々そのつもりはなかったが容赦は尚更しないことにしよう。
という訳でまずは周りに大小様々の種を大盤振る舞いのごとく蒔きまくる、愛犬の灰じゃないけど俺のあだ名の元ネタ「花咲か爺さん」もびっくりすることだろう。
これが意味することはそう、植物のオンパレード!そして、植物の時間だぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!
(パリッ、グモモモモモモモモモモモモ!!!!)
「植物による植物の植物のための世界、名づけて『S4』存分に楽しめ!!!」
「!」
驚いとる驚いとる、殻を破り地面から壁から俺のローブの中からと、ありとあらゆる場所から様々な種類の植物がどんどん出てくるのは石像といえど驚きはするのか。
何かニヤニヤが止まらない、わかった!あのヂオはこうやって有頂天になってたのか。その気持ち、今は痛いほどに良く分かる、そしてここで慢心してはいけないこともよく分かる。俺はほんのちょっぴりヂオとは違うのだ。
「………」(ダッ)
思いっきり逃げてるな~、ツタが蛇の如く動いて自分を捕まえに来るのはウザったいからな。さあ、俺のネーミングセンスが無いことを再確認した所でまずは機動力の要である足をもがせて貰おう。では行くのだ、足削ぎ草よ((((ガササササ))))
俺の指示で刃物のような葉を持った草達が石像めがけてGのような擬音を出しながら動いていく。切れ味良し、足遅しの「足削ぎ草」だ。
通常植物は動けてもそんなに早く動けないが俺の支配下にあれば話は別で最低でも2倍にはなる。だからといってどれもこれも人間並みに早くなるわけではないが…
あの葉は細木なら容易く両断できる位には切れ味があるけど石はどうだろう?まあ切れなくても陽動にはなるか、傷が付けばそれで御の字。今回はそれくらいの気持ちだし切れなくても俺がなんとかしよう。
それにしても早いな…今も当たりやすいようにノビック草をツタ状に改造した「ノビックロープ」で拘束を試みているんだがぬるぬると避けられて中々上手くいかない、アイツはマトリックスか?
「S4」はどっかの弾幕ゲー並の集中砲火で相手を袋叩きにして大ダメージを与える技なのに避けられるのは素直に感心ものだ。
一応何発かは当たっているのだがそれといったダメージにならない。おそらくだが単純にあちらが硬いからだろう、俺の自信作だった「連銃草」の高速種飛ばしだけじゃ火力不足か?
さっき撃った「カノン」はもう言わずもがなだな、連銃草に比べると明らかに遅い。連銃草で10発射って一発まぐれで当たる位なのにこれじゃまぐれでも当たるはずはないよな。
そういえばさっきの足削ぎ草は…駄目か。ツタで拘束しようとして20秒も経っていないのに殆んどがスクラップの如く潰されてやがる、思ってた以上に役たたずだったな…って他の植物も足削ぎ草の事言えてねぇし。ん?
「足削ぎ草がやられたか」(ノビックロープ)
「しかし足削ぎ草は植物四天王の中でも最弱、こうなることは最初からわかっていた。だがわずか20秒も経たぬうちに全滅するなど四天王の面汚しよ」(カノン)
「では次はこの連銃草様が行ってやるか…」(連銃草)
「クックックッ、貴様が出ればすぐにでもカタがつくことだろう」(ノビックロープ)
「!!」(ぶん殴り)
「「「ぐぁああああああああ!!!!」」」
ハッ!?なんだったんだ今のヴィジョンは…直接脳内に、はメルさんでやったな。こっちの元ネタはソードマスターポテト、いやトマトだったか?
って!今の間に全部がことごとく潰されてるゥーーー!!!??俺が丹精込めて作成した植物を全て潰して叩き切って破壊してくれるとは奴さんもご丁寧なことをしてくれたな。
ただ俺の努力の結晶を全部否定されたのはムカつく、超絶ムカつくぞ。完成品だと思ってたのに…また最初から作り直すとか面倒くさいんだよ…もういい、課題点も分かったことだしアレを使おう。
「大戦士モード」
それを呟いた瞬間俺の雰囲気がガラッと変わる、らしい。らしいなのはやってる自分自身よく分からないからだ。髪の色が変わったり逆立つわけじゃないし周りが光るとかもない。
皆に聞いてみたら纏っているオーラが変わるとか言っていた。オーラってなんだ?と思ったが確かにコレやると力が湧いてくるような気がするから覚醒状態に近いものかもしれない。その後ちょっとだるさはあるが副作用と言ったらそれくらいしかない。
ちなみにだが俺の師匠である幽霊の人達、果てはエレクさんもこのモードだけは単純に恐ろしいと言ってくれた。でもよく考えて逆に言えばそれ以外は全然怖くないし恐ろしくもないということだ、悲しい。
まあ前置きは良いとして現在の俺が誇る必殺の一撃で葬るとしよう、エレクさんと戦う時には最初の一度しか決まらなかったがリスクに見合う対価はあるはずだ。それにこのモードになった俺ならなんだかんだで出来そうだし。
まずは背中や足などの要所に仕込んであった14個のミニサイズのジェットを一気に成長させブースターの如く空気を噴出させる。
かなりの練習を積んだが数があるから今の俺でも踏ん張らないと吹き飛ばされそうになるほどに噴射の力は強い。
次に右腕に乾燥させると異様に固くなる木「ドライロッキー」を巻きつける。ちなみにこれは俺がいちいちこの植物とこの植物を組み合わせて…とかの配合をして作った植物ではない。
簡潔にまとめると昔「植物操作」のスキルを持った生まれつき力が弱い青年兵が剣はギリギリ持てるが盾が重くて持てないことに悩み、ある日盾を凄まじく硬い木製にすればさほど苦労することなく動けるんじゃないかという発想をして配合を繰り返し、そのまま作ったという発想と努力が生んだ物だ。
何で補給部隊とかにならなかったんだ?と俺は思った。しかし、それにはそれで事情があったのだろうと思うことにした。それに作ってくれたこと自体はありがたい。
そして俺はそんな誕生秘話を持つドライロッキーを盾ではなく槍として扱うことにした。
大きく踏み込み空中に飛び上がる。そしてここで魔力を過剰に与えさせてドライロッキーを枯らし、乾燥。ジェット+木槍+俺の身体能力=「回撃槍!!」
「ガガッ!!!ガッ、ガッガッ、ァ…」
決まったぁ!?マジでっ!!?腹に風穴どころか真っ二つかよ!!?お、驚きぃ…
石像が映画のワンシーンのようにボロボロと崩れて壊れていく。やけにあっけなかったがゴーレムって元来こんな物かと俺はむしろ納得だ。
前に長谷川の支配が終わるとサラサラに崩れて砂に戻ってたのを見たことがあるし、ゴーレムは頭文字を消すと「真理」って意味が「死んだ」になってボロボロに壊れて死ぬとおぼろげながらも聞いたことがある。
常識に近いようなのは知らないのにこういう知識だけはやたらとあるんだよな俺…でもあいつにはそう言う文字は無かったはずだ。
やっぱり流石に体を真っ二つにされたら何でも死ぬのか?でもゾンビはそれでも生きてるし…ゾンビが生きてるっていうのもアレだけど。まあ勝ったからそんなこと、今となってはどうでもよかろうなのだぁああああ!!
あっ…フラグ、回収したな。
さて、真面目な話に戻ってと。今回分かったがまずはカノンαを改造しなければな…今度は種が爆発して破片が相手に突き刺さるとかの手榴弾的な工夫を入れておいたほうがいいかもしれない。そうした方が殺傷能力が上がるだろう。
あ、ヤバイな。俺こんな発想できる男だったっけか?獣を捌くとき最初は泣きそうになるのをこらえるてたっけ。ま、年月は人を変えるのだろう。
あと連銃草は一発一発を大きくして威力を向上させるか。多少はサイズが大きくなるが普通は種の状態だし大丈夫だろう。これも炸裂すれば強いだろうが配合が難しいな…小さい種には追加の効果を持たせるのが難しいからな。
カノンはかなり大きめなサイズだから少し縮めて弾速をもう少し上げ「ガッガガガガガガ!!!!!!」
は?うおッ石像が動いてる!?倒したんじゃないのかよ!!?
ひとまず体を翻して体勢を整える。目の前のこの、凄い青、いや蒼か?石像の核のような凄い蒼い珠が浮かんでいる。思わず引き込まれそうな蒼だ。しかし油断はいけない。
「ガッ、がが、が、『私のお手製人形を倒したものよ…おめでとう、この部屋へと入ると良い。しかしそこにあるモノは人にとっては悪であり、魔族にとっての正義だろう。お前が人であるならばここで引き返すと良い。もしくは中に入って壊してくれると助かるが、恐らくは無理だろう。まあ君が魔族であるのならもう何も止めはしないがね。それとガ、ガッガガガギュ…」
第二形態でもあるのかと思っていたが綺麗な声が流れる。おそらくは女の声、それと何だったんだろうか?まずこの先に一体何があるんだ?怖いぞ。でもせっかく守護者っぽいの倒したんだしここで引き返すのはな…
いや、そういや俺って英雄だったりなんだったりを見てきたからもう滅多なものじゃ大丈夫か。脱出の手がかりがあるかもだし、臆することなくオーーープン!!
(ぶわぁああああああああああああ)
え?




