親方!女の子が!!
もうそろそろ受験が近いな…という訳でやる頻度減るかもです。
宣言もどきしておいてすいません。
「おい、貴様はNANIMONOだッ!!」
「ハイッ!地球の日本出身、花咲広成であります!!夢は30以内に自分を愛してくれるような人と結婚をして幸せな家庭を築き、孫、そしてひ孫が生まれるまでどんな手を使ってでも生き延びて老衰で死ぬことであります!!!」
「そうかッ!夢に関しては聞いていないがいい夢だなッ!!」
「ありがとうございます!!」
脳内茶番劇は終わらせるとして話をしよう、これは君にとっても私にとっても今現在の出来事だ。
あの天井ブチ抜きが失敗に終ったあと3階下の階でヒヤりんが仲間となってそれなりの時間が経ち、それより下の階を総勢3体のスケルトンと手分けしてくまなく探してたら10メートルは軽くありそうな確実にドラゴンが俺の目の前で寝てるという状況になった…しかも通路がほぼ完全に塞がる形で。
一応他の所も探したがここ以外は異常なし。これは…どうしたものか。
リーナッツとか呼ばれてる名前の乾かすとピーナッツみたいな食感の豆をポリポリしながら考えるか…(ポリポリ)地味に食べ慣れた味だがまあまあ美味いな、ただ塩が欲しい。だが素朴な味だ。
あーそうだ、最初に見たときは思わず「ドラゴンだぁああああああああ!!!」とか叫んだな…でもしょうがないだろ、爪は岩を裂き、尻尾は岩を割り、炎は岩をも溶かす力の象徴「ドラゴン」は男の夢だからな。今思うとかなり軽率な行動してたけど…
ここに来るまで種を砲弾のような勢いで噴射する植物の「カノン」、を俺が改造した空気を噴射する「ジェット」を使って曲がって来たからそんなに探索してなかったしな。それも結構大きい音出るからちょっと魔物寄せとかしてそうだ。これからは控え、いや、改良を加えねば…
ちなみに階段近くは魔力が何故か濃いからそこを目指してひたむきに走っていた。それも魔力の濃さで色の変わるリトマス試験紙のような植物「魔力草」を手首に巻きつけてたから出来た芸当だ。
この仕組みをホーディとかの知能が高い奴には何となくでも伝わったが知力がそれほど高くない奴等に教えるのは地味に苦労したぜ。
2年前から持ってた”こんな時あったら便利シリーズ”が本当に役に立つとは思ってなかったな…半分ネタだったけど備えあればっていう奴だ、良しとしよう。で、ジェットは俺の思いつきで王宮にいた時から作っていたんだが出来たのが半年前なのだ。
最初は全力で空気が出ててものの1分で枯れたからな、いろいろ調整したんだがやはりまだ6割くらいの力で空気は出ていて今でも10分持てばいい方だ。成長させたらずっとだからいずれは一時間以上の使用が可能なものを作りたいと思っている。もしくは自由に空気を出せるだな。
あ、そういえば俺はドラゴンの話をしていたはずなのに何でいつの間にかもしもの時の植物が役に立った話をしていたんだ?まあ話を戻そう。
ドラゴンって総じて滅多に寝ることがないけど一度寝たら1週間は何もなければ寝続けるっていう特性があるから今寝て何日目か知らないけどまだ調べてないから退いてもらいたい。
もしかしたらこのドラゴンが扉とかを隠す、もしくは守る番人だったりするのかもしれないが。かと言って俺の実力がどこまで通用するか分からん内にスヤスヤ寝てるのに無理やり起こしてブチギレ状態になったドラゴンVS俺は流石に避けたい。普通に勝てるかもだがな。
それは勝てても無傷とはいかないだろうからな。見た感じでも上級以上の実力はありそうだし「フレア」みたく後ろから一撃死で倒せるわけもないしな。さて、どうしたものか。流石のヒヤりんも壁伝いには動けない。俺の植物でのスパイダーな動きもあまり今回は出来なそうだ。
ん?よく見たらコイツ傷だらけじゃん、鱗が所々赤色なのかと思ったけどこれ普通に血だし。羽も爪も欠けたりしてボロボロになってる。
というかちょっと考えたら普通は寝るならちゃんとした寝床で寝るはずなのにこんな体も伸ばせないような通路にドラゴンが寝るわけないじゃん、縄張り争いにでも負けたのかね?
これって治療したら仲間になってくれる系かな?だとしたら超絶そうしたいんだけど下手に治療して気づかれてブレスとか受けたら大怪我じゃ済まないか…何か「我の体に何をするか!!!」とか言ってブレスとか引き裂きしてきそうだ。
それにまだ「再生」の上限がどれくらいなのか分からないし、ここは触らぬ神に祟りなしという訳でスルーするとしよう。奥が気になるけどマナプラントの色は変わってないから階段だったりなんだりは無いだろう。
「ボォルルルルル…」
おっ、ちょうど目が覚めたみたいだ…それじゃ行こ……って目が覚めたらヤバイじゃん!?逃げないと!!!エレクさんによって気持ち悪いほどにしなやかで密度の高い筋肉が詰まった足をフルで使い、起きだしたドラゴンとは180度方向転換して全力で走り出す。
『まっ、待ってくださいお願いします』
(ピタッ)
その一言で静止する。今、頭の中にゆっ〇りボイスを人間に近づけたような声が響いた。ゆっくりと後ろを振り返る、これは周りから見たらギギギギと油が切れたブリキの人形のように振り返ってるんだろうと容易くイメージできる位に思えるけど結構コワイです。ホント。
声の主は…まさかドラゴンか?いや、背中から布が出てって…あれは…
女、性?
一言だがそれに過ぎる。つまり、どういうことだってばよ…
あ、落ちそう。いや!ダメダメダメ!ドラゴンの背中から石造りの床に落ちるってどう考えても危ないからッ!!!
「落とすなよォオオ!!!」
今度は反対に駆け出し少しずつ落ちそうになっている女の子へ向かう。これ間に合わ!!!いや、植物で!!!
すぐにノビックロープを使い、今まさに落ち始めた女の子を支えてゆっくりと下ろす。さて、問題なく出来て良かったが何でこんな所に女の子がいるんだ?
疑問は置いといてひとまず介抱しておくか?一応俺助ける派だし。さて、まず観察だ。見たところ傷がところどころ目立つが深い傷は負ってない、てかこの人のクマも顔色も凄ッ!こりゃ相当無理してるんじゃないか?じゃあ倒れてるのは多分単純な疲労か。
疲労、疲労か…俺も最初の一ヶ月で体がミキミキと嫌な悲鳴を上げてるのに無理して筋トレしてたら過労で死にかけたっけ。あの時は”ジャニさん”の優しさとヨハンさんの回復魔法が心に染みたな…ただジャニさんがオカマなのがとっっっっても残念だったということは余談だ。
それにしても少なく見積もっても上級のドラゴンを引き連れてるとかこの人凄いな…助けたら俺もこのドラゴンに乗って空を飛ぶとか出来たりして、って、それはさすがに下心があるか。
下心で思ったけど断じてエロいことはしない、昔から初めてはお嫁さんと決めているのだ。ウヘヘヘヘ、俺キモ(泣)
思考を切り替えてっと、まずは回復魔法をかけてからの方が良さそうだな。全身傷が付いてるし疲労もあるからまずは「ヒーリング」をかけることにしよう。
「我、傷つきしものに安らぎを与えん、ヒーリング」
倒れてる女の子が白い光に包まれる。そして少しずつだが傷が塞がっていく、のは良いんだけどいちいち小っ恥ずかしいセリフを言わなきゃいけないのが玉にキズだ。
詠唱省略は攻撃と補助魔法にしか効果がないのが難点だよなぁ。もうかなり馴染んだとはいえ冷静になると恥ずかしくなる。
まあ効果は高いからこの女の子も5分あれば完治するだろ、起き上がるのはもう少し後かもだが。俺の恥ずかしさで人を救えるのなら安いものだ。そうそう、ドラゴンにもちゃんとやっておかないとな。
ふう、やっぱり恥ずかしい。そういえばだがこの人が起きるまで何していようか、正直暇だ。レイピアの手入れとか筋トレでもしてるか。ああ、ヒヤりんと模擬戦やるっていうのもいいな。
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『ももももも申し訳ございませんでしたぁ!!だ、大事な服だったんですよね?それにお体にも当ててしまって…』
「いえいえ、服については気にしないでいいですよ、それに傷なんてもうありませんから」
目の前の申し訳ないオーラ全開の女性からまた頭に直接来る声が響く、これされるとあれが言いたくなるよな「コイツ、直接脳内に!?」ってやつ。
いやはやまさか起きた時に敵!?ってなって風魔法を乱発されたのにはびっくりした。確か「斬風」だったか?それでローブもろとも俺の体が破けた、もう治ってるが結構痛かったな。今までの死にかけた賜物とは言え「再生」様様だ。
まあよくよく考えたら俺って怪しさ満点の格好はしてるか。フード付きのローブ着て背中には植物背負ってるし、顔は洗顔を毎朝しているため汚れてはいないが髭も髪も長い間切っていなかったので伸びている。ヒゲは時々剃ったが髪は切られることはあったものの基本的に切ってない。
おそらく日本にいたらホームレスと間違われるか警察行きになる見た目だろうか。今でこそ誤解は解けたけど一時はどうなるかとヒヤヒヤした。
ちなみに今は服の修繕中あっ、ここも破れてら。でも効果が失われないだけ全然マシだな。そして補足で言うが家事関係は女子力高いジャニさんから手取り足取り教えてもらった。その代わり手と足捕まえられて貞操奪われそうだったけど…
まあ俺の服は人命救助の犠牲になったんだと思おう。正直もう俺には必要な物って訳じゃないしな。修繕終わったら魔法のバッグに入れておこうか。子供が出来たら渡すのもいい。一般人でもどことなく認識できるようになるとか言ってたからな。
それにしても回復魔法が使えるようになってて良かった、傷と一緒に肉体疲労も回復できる効果があるっていいよね。ありがとうございます”ヨハンさん”おかげで人とドラゴンを救えました。
というか改めてこの人を見てみると本当に可愛いな…3次元だともろタイプだ。何この髪の毛のサラサラ感。そしてこのふっくらとした、しかしそれでいてぽっちゃりでもない…いや、マジで良いわ。キモイの承知で言わせてくれ。撫でたい!
…あ、いや、違うんだ。これには二年ナニをせずに過ごしたという負が溜まったせいで…いや、認めよう。
しかし今更ながらに敬語とか、らしくないなぁ…タイプって事もあるだろうけど何だろう、威厳といえばいいかわからないがこの人見た目からは想像できないほどの何かを持ってる気がするんだよなぁ。例えばどっかの王族だったり。
んー、これはフラグでない事を祈りたい、だってドラゴンと一緒ってだけでも十分厄介事に巻き込まれそうなのにここに王族が加わるとか正直怖いわ。
『あ、そういえば名乗っていませんでしたね』
あ、噂をすればなんとやらみたいな感じか、こちらとしても言うタイミング謀ってたから有難い。はてさてなんて名前なのかな?
『私は・・・』
今回出てきた新キャラ
謎の女の子;物凄く疲労して行き倒れになっていたところを奇跡的に広成が見つけて介抱した。溢れ出る気品は高貴な身分の者のように感じられる。めっちゃ広成の好みの顔。




