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最弱召喚者は這い上がる(凍結中)  作者: 多田野箱
這い上がる(物理)編
21/35

元最弱VSスライム

あとがきに新しいシステムを導入してみました。

 あの”俺を天井にry”をやって数時間後、俺はあの階から3階降りたところで衝撃的なものを発見した。それが…


「ギュルロオオオオ…」

「プギィヤァア!!!!プギッ!!プ…」


 この現在捕食真っ最中のスライムって訳だ。というかおいおいおいおいおいおい、スライムが4メートルはある猪を丸呑みにして捕食するってありかよ。取り込んだって言ったほうが正しいのかもしれないが思わず目を疑ったぞ。


 スライムって確か俺等がダンジョンに来た時に一回層に出てきた雑魚だった気がするんだが…何か強くなってね?


 しかもグロイのなんのって毛皮が溶けて筋肉も内蔵も丸見えとか普通にグロイ、まだ地味にもがいてるからなおグロイ、俺は動かなくなったのしか捌いたことがないのだ。


 でももう溶け死んだな。うぷ、久しぶりに吐きそう、でも我慢我慢。この前はもっとエグいの見たんだから。


 ん?スライムがこっち向いた、気がするな、殺んのかコラ。強がってみたが変わらず、ああそうだった「大戦士の波動」発動!さてこれで…


「ギュルォオオオ!!!」


 全く効いてない……だと…大抵の奴はこれでビクッとするなり気絶するなりと少しは反応を見せるもんなんだがな。珍しい、まあスライムだから感情が全然分からないってだけかもしれんが。


 でもそれにしてはヌルヌル動いてるから多分本当に恐れてないんじゃないか?コイツやるな…どうやらあっちもやる気みたいだしバトルは不可避か…今日は何事もなく過ごせると思ったんだがな、死神の渓谷はダテじゃないみたいだ。


 やだなあホント、後悔自体はあんまりしてはいないが昔の穏やかだった生活に戻りたくなってくる。


 幽霊達から人間の優しさを改めて認識したし強くなったことは嬉しい。ただあんまり俺は戦闘狂っていう訳ではないからそこのところは配慮して欲しくもなる。取り敢えずここを早めに終わらせるには

「ハイッ!ハイハイハイハイハイィ!!」


 レイピアの一突きコイツの核を潰させてもらおうか、それが一番の近道だ。コイツくらいの大きさだと核の大きさも大きくなってるからエレクさんのは的付きの特訓もあって当てるのはそう難しい事でもない、まあ動きが的よりも3割増で素早い感じだな。


「ギュッ!!ギュルォオ!!」


 ウーン、ヌルヌル避けるな…俺のレイピア乱れ突き、自信あったんだけど。じゃあもっとスピード上げて殺ってみるか。フー


「ハイハイハイハイハイハイハイハイハイィイイイイイ!!!!」

「ギュルルぉ!!」 


「どうだァこの連続突きは。え、盾に変形して、はぁああああ!??うぉ!あぐっちッ!!」


 おいおい俺の攻撃を盾になって細くなってムチみたいに攻撃してくるとかマジかよ。ただひんやりしててちょっと気持ちよかった、痛かったけど。


 なるほど、流動体だから盾にもなるしムチみたいに細くなることもできる、完璧じゃねぇか。あえて弱点を言うなら火魔法が苦手ってくらいか。


 だけど俺は火魔法が苦手だ、闇以外は適性がないから魔力を5倍は喰うし燃費も悪い。今でこそ全属性の「ボール」以外のちょっとしたモノも使えるけどやはり燃費がな。まあ、悪い。大事なことだからな。しかし背に腹は変えられん。


火炎槍ファイアランス」 


 俺の周りに1メートル程の短槍が現れる、これが俺の習った魔法「ランス」だ。


 ヌゥ、しかし今ので魔力を100も消費してしまったな。つまり俺の全魔力の約十分の一程をこれで浪費してしまったという事だ。これ実はボールの次位の魔法なんだけどな…俺クソすぎわろたwwはぁ、適性が欲しい…


 まあ無いものねだりしてもどうにもならないからスライムにサクサク当てていくとしよう。


 まずは一発!行けッ!!当た…らず刺さったか。だがこれでも良い、俺の策になるのか分からないがガマラス戦と似たような方法の策が張ってある。


「ギュルギュイイ♪」


 2本、3本とそのまま連続して精製して三発を投げるがどれも当たらず、また次の火炎槍を生成する。それを投げるがまた当たらない、何か当たらなくて本当にイライラして来た。スライムもどことなく馬鹿にしてるようにしてるし。


「クソッ!なんで当たらないんだよ!!」


 割と本音が混じった声で叫ぶ。でも問題ない、ここまで実は全部”計画通り”あたっても当たらなくても大丈夫だったのさ。


「ギュギュ、g…ギュルギュイッ!?」


 お、コイツも気付いたか。むしろ気づかないとおかしくなり始めてるもんな。さて、気づかれた所でさらに(・・・)草を枯れさせると草から草へと火が燃え移って行き、辺り一面火の海になるわけだ。熱がキツイがまあなんとかなるレベルだ。

 

 俺の呼吸は問題ない、驚くべき速さで光合成をして酸素を出す植物「エア」を携帯しているからな。最近どころか前からだけど俺の携帯してる植物って某グルメバトル漫画に出てきそうだよなと感じることが多くなってきた。


 ちなみにこれを持ってることがバレた次の日エレクさんからあの化物達がいる湖へ行ってアイツ等を殺って来いって言われた。難易度はインフェルノだったぜ。


 まあ半死半生状態になりながらも勝ったけど、水の中で自由に動けるっていうアドバンテージが効いて途中で上半身全部持って行かれそうになった時は本当に死を覚悟した。もう二度と水中ステージでは戦いたくない。


 またまたエレクさんの思い出話になったが話を戻すとしよう。今回はノビック草に魔力を過剰に与えて枯れさせたモノに火炎槍で火を点けた。生草の状態の時は火が点きにくいので利用させてもらった、これが案外上手く行くもんなんだよな。


 人間って自分の考えたことがその通りになると自然と口角がつりあがるよな、フフフフフ。


「相手がいい気になった時、そこから一気に突き落とす。何処かで聞いたようなセリフだが今がその時だ!!」

「ギュ、ギュギュ!!」


 ウン?スライムが態度を一変させて何かを伝えたそうな目でこっちを見ているんだが、ドラ〇エだと仲間になりたそうな目をしているってテロップが出てきそうな感じで。


「ギュイギュイ!!」


 何か話がしたいのはひしひしと伝わってくる。だがダメだ何言いたいのか全然分からん、せめて腕とかあれば別だけど流動体だからな…触手出されても分からないし。


 というか敵意があるのか分からない内に大戦士の波動という名の先制攻撃したの俺だからここは話を聞いてあげたほうがいいんじゃないか?コイツからの攻撃はムチみたいなのしか実質受けてないし。じゃあまずこの火消しとかないと。


地掴み(アースホールド)


 詠唱した後すぐに周りの土が波打つように動いて燃え盛る火に覆いかぶさる、言ってなかったが俺は水よりも土の方が適性はあるので土魔法の方を使わせてもらった。といっても適性なしの3倍は使うが。


 ちなみに俺の適性は闇>土>火>水>>>光の順で適性があった、その中でもダントツで低い光魔法はボールでさえ200も魔力を使わなければいけないので実用性は皆無と言える。努力では覆すことのできないこともあると異世界に来て何度目かの挫折を味わった。


 そ、そうだ!ホーディ呼ぼう、アイツなら魔物の言葉が分かるだろ!

「ホーディ、召来せよ」


 足元の魔法陣から4足歩行の太いツタを巻きつけた骨が出てくる、言うまでもなくホーディだ。


「来ましたよ広成。で、何の用ですか?」


「あー、それがこのスライムが俺に何かしらを伝えたいっぽいんだ。だが言葉がわからないから通訳にお前を呼んだ、という訳だ。お前なら分かるだろう?」


「出来ればそんな用件で呼んで欲しくはなかったんですけどね、まあ分かりますけど」


「じゃあ早速頼む」


「ハイハイ分かりましたよ」

「ギュギュ、ギュイギュイイ」

「なになに、僕はまだ負けてはいないけど君の強さには感服した「ギュギュギュ、ギューイイ」このまま続けてたらどちらにしよ負けてたと思うから「ギューギュルォ」僕は君に付いていくことにした「ギュルギュギュ」そうした方がもっと強くなれるだろうから。だ、そうです」


「OK把握、つまり俺と一緒に行きたいってことね」


 一緒か…まあ悪くはなさそうだな、戦ってて思ったけどひんやりしてて気持ち良かったし最悪瓶詰め、は可哀想だから圧縮して背中のバッグに入れればいい。スライムは小さくなれるって前に見たことあるし。


「だいぶ要約しましたね、まあ実際その通りなんですけど。それとこのスライムなんですけど人間の言葉を理解なら出来るそうですよ、ただ流石に発音はできないみたいです。ところでもう戻っていいですか?」


「ああ、ありがとう。それがホントならイエスかノーで答えさせる質問でなら話せるか」


 送還用の魔法陣の上に立たせて送り返す、何処に?と聞かれると俺にも答えられない。そこはまだ先生からは聞いていなかったので今度どうなってるのかホーディに聞いてみるとしよう。


「あ、そういえば名前は付いてるのか?」

「ギュル」(フリフリ)

「なら、俺が付けてもいいか?」

「ギュイイ!」(コクコク)


 さて、思いつきで言ってしまったがどうするか。ひんやりしてて気持ちいいしよく聞くスライムの名前には~りんという言葉が入る…何だ、安易だが可愛らしい名前があるじゃないか。


「じゃあお前の名前は『ヒヤりん』なんてどうだ?」

「ギギャリン、ギギャリン…ギュィいいいいい!!!」(ビヨーン)


 うおっ、何かいきなり伸びたけどこれは喜んでる、のか?まあ別に怒りもしてないし良いってことなんだろう、そうであってほしい。


「ハイ、名前を決めたから大事な話をするぞ」

「ギュイ!」(ビシッ)


「そのいきや良し、じゃあまずお前は小さくなれるか?こんな奴に入れておきたいんだが、やれるとしたら実践してみてくれ」


 大半の便利道具を入れているリュックのようなウツボカズラ型(肉食でない)の植物を例示する。これの名前は特にない、ただの入れ物だ。あえて言うならカズラ袋といったところだろう。ヒヤりんは、と


「ギュ!ギュギュゥ…」(グググ)


 おお!なってるなってる、今の今まで5メートルはあったスライムが一気に50センチ程にまで小さくなった、実に十分の一だ。凄いなコイツ。


 じゃあヒヤりんに背中のカズラ袋の中に入って貰ってと。う、圧縮してるからかかなり重いな、体感で40キロはある位か、だが筋トレに丁度いい重さだし俺なら問題ない。


 でもカズラ袋が持つかどうか分からんな、まあ魔力を供給しておけばなんとかなるか。一抹の不安は拭えないものの行くとしよう。


 かくして俺こと広成軍団に新しくヒヤリんが加わったのだった。


今回出てきた新キャラ

ヒヤりん:触るとひんやりしている 夏場ベットにするととんでもなく寝心地がいい ちなみにハイスライムというAランクの魔物。

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