表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱召喚者は這い上がる(凍結中)  作者: 多田野箱
這い上がる(物理)編
15/35

あの日から②

キンクリを使用しすぎで展開が地上の情勢をどうしようかな・・・

と思う今日この頃、皆様の期待に添えるよう尽力は致します。

 うぃーっす、一月前・・・にベンブー達に殺されそうになった近接戦闘もできる魔術師ウィザード広成でーす。


 あの後エレクさんにボスベンブーの魔石渡したらこの魔石は何じゃ?とか聞いてきたからベンブーの魔石ですって答えたら嘘こけって言われた。


 エレクさん曰くベンブーの魔石はこんなに赤くないらしい。じゃああのベンブーはなんだったんだ?異世界あるあるの亜種みたいなもんだったのか?それとも進化?色も力も他に比べたら明らかに変だったし、うーむ、ちょっと解せぬ。


 ちなみにその魔石は赤いルビーみたいで綺麗だったから今はベッドに布で磨いて置いてある。こういうインテリアは置いてあるだけで絵になる優れものだ。しかもランク6以上の魔石だから近くにあるだけでほんのり温かい。いつか死霊術の触媒にするつもり。


 まあベッドと言ってもノビック草を乾かした藁で編んだような縄文人式の寝床なんだけど、作るのは疲れた。寝るときはその上に雑魚寝、この発想にたどり着くまで石の床で体を痛くしながら寝起きをしていたことを考えればよくはなってるはずだ。


 まあ今日も今日とて訓練の日々、あれから2日に一回の割合でベンブーとか色々を狩りに行って来いと言われるようになったけど今ではパターンも覚えたからそんなに苦戦はしなくなった。


 まず大体の奴が不意打ち効かないってのは分かったからまず石を全力で投げて先制攻撃。当たらなくてもこっちに気づいて酸を打ち出すやら突撃してくるやらを避けるかいなしてマウントポジションをとってメッタ刺し。


 今のところはこれで切り抜けられてるしコレでいいよね?


 4日前に転がり突進とか俺みたいに石を投げてくるみたいな他にはないパターンの奴がいたけどそんなに苦戦することもなく倒すことが出来た。


 ベンブーはどう足掻いてもやっぱりベンブーのままだったのさ。ボスのような亜種(仮)じゃないし俺も最近の出稽古で実戦経験が少しずつだけど増えてきているからな。


 あと最近は訓練しかやる事がない。植物操作は前よりも早く出来るようになった気もするけど時間を計る物がないから正確には分からない。開発も植物が育つのが遅いからちょっと滞っているのが現状だ。2~3個新しいの完成したけど。


 その中で一つ、マジですごいのが出来た。俺はこれを「簡易世界樹の雫」と名づけた。と言うのも、なんというか、その、ライフリーフありやした。バッグの中整理してたらぽろっと出てきた種を芽吹かせたらまさかのライフリーフ。昔の俺ナイスとその時は叫んじゃったね。


 そこから始まる育成配合、そして育成。それで出来たライフリーフを見たらなんということでしょう、可愛らしい実がなっているじゃありませんか。いや、違うんだよ。ライフリーフって球根をつけるタイプでホントは種付けないんだよ。


 なのに付いてるってことは多分、配合が失敗したのか成功したのかはたまた変異したのか分からないけどそれは実った。で、その実を試しに一つ割ったら中からはドロッとした液体が…それが俺のささくれに当たるとそこの傷がミキミキ言いながら塞いでいった。


 もう驚き。ライフリーフなんか目じゃない程にその効果は高かった。で、今はその簡易世界樹の雫の実をありがたく栽培しているところ。世界樹なのは次の世代を育ててたらちょっとした木にまでなったとこ。いや、変異しすぎな気もするが…まあ異世界異世界、ここは異世界だからそんな奇跡もたまには起こるのだろう。


 だが大量生産はまだ無理だ、一個の種から取れる量が少なすぎる。スポイト2~3滴分位しか無いってどういうことよ。皮には殆んど薬の効果はないしむしろ薄めてる。一個一個手作業て…キツ。


 もう一個の死霊術はまだ小型の魔物だけで中型、大型の魔物とか死人相手に使ってないから本格的に使ったとは言えない。使えるようになる頃には俺もグロイ死体を見てゲロらないようになってるか?(遠い目)エレクさん、もうそろそろステータスボード返して欲しいんですけど。


 忘れてたけど最近はエレクさんを含め幽霊の人たちの姿が最近は凄いはっきり捉えられる。うっすらと後ろが見えるけどそれ以外はほぼ生者と同じだ。これも成長ってことでいいのか?魔力消費ももはや殆んどないし。


 死霊術繋がりだが鼠に角がついたような小型の魔物に死霊術の「黄泉帰り」を使ってみたら見事に成功して「キュ、キュ」と鳴きながら俺にスリスリしてくるんだ。可愛い。


 でも何か自分で殺したのにこうされると凄い罪悪感がある。殺されて仲間になるってそれどこのバイオ〇ザード?名前は安直だがキュって鳴くから「キュン」にした。


 そこ、骨なのになんで鳴き声が出るんだ?と突っ込むんじゃない。俺も前に不思議に思って宮廷魔術師の人に聞いたら擬似器官なるものが死霊術という名の魔力で再現されているんだと。


 ん?今思ったけど自分の器官を魔力を使っているとは言え一から作り出すとか死霊術って結構強くね?でも体内の器官作れたところで何に使うんだ?あ、でも俺が死んだらそうなるようにしておくのは…この話やめ、怖い。


 まあ話を変えて。半月前に新しくここにいる他の人よりは話せるゆうれいが増えた。名前は「アドルフ」っていうらしい。平民出身だから性は無いけどこっちは顔まですっぽりとベルラーラの紋章が入った甲冑を着込んだ騎士で普通にカッコイイ、エレクさんの時と第一印象が大違いだ。


 この人は俺の剣術担当でレイピアの構えとか突きを教えてくれる。最初は私はバスターソード使いだから専門外と言っていたけどエレクさんには逆らえないのか少しレイピアの練習をしてたら教えてくれた。


 でも口数が驚く程少ないし声が小さいから伝わりにくくて地味にイライラすることもある。だが伝わると驚くほどわかりやすかった、アドルフさんは口数と声を引いても教えるのがうまい。


 でも俺が教わったのと地味に構え方が違っていて話を聞いてみると何と元々は100年ほど昔のベルラーラの騎士団長だったらしい。どうりで構えも微妙に違うしガブラス団長とか今の騎士団とエンブレムはそのままだけどデザインの違った装備をしていてるはずだ。


 あとこの人動きが早いのなんのでこの前10メートルくらい離れてたのに1秒足らずの時間で俺の目の前に移動するという早業を見せてくれた、幽霊とは言えどんだけって話だよ。


 エレクさんと普通にタメ張れるんじゃないかこの人?いや盛ったな、流石に無理か…でも地獄の鍛錬なんてしてこないし死霊術を使うならこんな人がいいな。

 

 そうそう、言い忘れていたが今の俺は筋肉がそこそこに発達している。理由を言えば簡単、エレクさんの鍛錬だ。「ぶん殴り」に始まりレイピアの正確な突きの練習など、常人がやればキツイってもんじゃない。多分地球にいた時の俺ならもう5、6回は死んでると思う。


 最近では食事や湯浴み以外に暇があれば筋トレをしているレベルになってしまった。かく言う今も俺は10GKと刻まれた土のダンベルで上下運動をしている。やってないとどことなく落ちつかないのだ。


 ちなみにGKグラクはこの世界のKgキログラムのことだ、この世界に来た時から既に持っていた「異世界言語理解」は基本的な言葉とか文字は訳されるんだけどこういう単位とか通貨は訳されない。


 ちなみにメートルは「メルト」、通貨は「ゴル」として表される。通貨のデザインは平たい3センチくらいの金属の円盤に守護神ゼナドの横顔が刻まれてる感じで鉄、銅、銀、金、白金の順に価値が高くなっている。これもあるあるっちゃあるあるだな。


 「よく考えよう、お金は大事だ」という言葉もあるし、ここから始まる俺の幸せな未来へは金も必要。さて、ここから出たらどうやって稼ぐもんかね…やっぱり無難に冒険者とか傭兵とかの力仕事が一番手っ取り早いのか?


 まあ正直言って早くここから出たいし、毎日毎日怯えて暮らすのも嫌だし、鍛錬という名の地獄を体感するのももうそろそろ嫌だ。もちろんエレクさん本人の前では言えるはずもない。


「広成ィ!!そろそろ始めるぞ!!」


 さて、色々としているうちに鍛錬の時間になったようだ、エレクさんが呼んでいる。あの人、いつもはかなり優しい口調なのに鍛錬の時は鬼の如き厳しさなんだよn「広成ッ!早く来い!!」嗚呼、行かなければ…



200pt達成、皆様には感謝感謝です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ