表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界を滅ぼす七人の悪女を更生させた俺、死亡したと思われていたら彼女たちが世界大戦を始めようとしていた  作者: てへろっぱ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
23/39

第23話 俺の分身に自分探しをさせたら、俺の弟として帰ってきた



『第一課題』


『レオン様が選ばないものを、一つ選んでください』


「簡単そうだな」


 俺が言うと。


 俺と同じ顔をしたレオも、同じように頷いた。


「俺もそう思う」


『ただし』


「またか」


『嫌いなものを選ぶのではなく、自分が本当に好きなものを選んでください』


 レオが黙った。


 俺も黙る。


「難しいな」


「ああ」


 レオは。


 俺と同じ記憶を持っている。


 好きな料理。


 苦手な匂い。


 落ち着く場所。


 服の好み。


 物を選ぶ基準。


 どれも。


 俺が経験し。


 俺が決めたものだ。


「先生」


 セレスが手を上げる。


「私たちが、レオさんへ複数の選択肢を提示することは?」


『禁止します』


「なぜですか」


『七名は、無意識に旦那様が好みそうなものを選ぶ可能性が高いためです』


 セレスの手が止まった。


「私は、先生のお好みを正確に理解しております」


「だから駄目なんだろう」


「では、先生がお嫌いなものを」


『それもレオン様を基準にしています』


「……なるほど」


 ミレイユも考え込む。


「レオさんご自身へ、何がお好きか尋ねることは?」


『認めます』


「レオさん」


「何だ」


「何がお好きですか?」


「分からない」


「では、何をしている時が楽しいですか?」


「分からない」


「食べたいものは?」


「レオンが食べたいものなら分かる」


「ご自身は?」


「分からない」


 ミレイユの表情が曇る。


「これは」


 クロエが顎へ手を当てる。


「顧客本人が、需要を認識していない状態ですね」


「人を市場調査の対象にするな」


「選択肢を広く用意し、反応を測定する必要がございます」


「具体的には?」


「食事、衣服、音楽、芸術、仕事、趣味、居住地、交友関係を一つずつ試します」


「何年かかる」


「効率化すれば三日で」


「人の人生を三日で分析するな」


 エリナがレオを見る。


「戦う?」


「それはレオンも選ぶだろう」


「先生は、必要がなければ戦わない」


「では、戦いたくない」


『不合格です』


 家の声が即座に答える。


「どうして」


『レオン様と反対の答えを選んだだけです』


「難しい」


 アウラがパンを差し出す。


「食べる?」


「腹は減っていない」


「先生なら?」


「断る」


「では、食べる?」


『不合格です』


「まだ食べてない」


『選択理由がレオン様と反対だからです』


 アウラはパンを自分の口へ入れた。


「難しい」


「食べるな」


「もったいない」


 ノアが。


 レオの周囲を一周する。


「先生と、少し匂いが違う」


「本当か?」


「うん」


「どこが」


「先生は、先生の匂い」


「説明になっていない」


「レオは、レオの匂い」


「それもだ」


「でも違う」


 ノアは迷わず答えた。


「私は、間違えない」


「暗い場所では間違えたと言っていただろう」


「最初だけ」


「今は?」


「足音も違う」


「歩き方は同じはずだ」


「先生は、誰かの足音がすると少し遅くなる」


「道を譲るからな」


「レオは、先に振り返る」


 レオがノアを見る。


「俺が?」


「うん」


「覚えていない」


「先生は、相手が来る場所を空ける」


「ああ」


「レオは、誰が来たか見る」


「違いなのか?」


「違う」


 ノアはレオを見上げる。


「レオは、自分が知らないものを先に見る」


 レオが。


 少しだけ考える。


「俺は、レオンより好奇心が強い?」


「たぶん」


「初めて言われた」


「私が見つけた」


 ノアが少し誇らしげに胸を張る。


「レオのこと」


「ありがとう」


 レオが答えると。


 ノアは俺を見る。


「先生と違う」


「何が?」


「先生は、まず否定する」


「どういう意味だ」


「褒めると、そんなことはないって言う」


「言うか?」


 七人が一斉に頷いた。


「先生は、ご自分への評価を低く見積もる傾向がございます」


 セレス。


「褒められると、ほかの者のおかげだとおっしゃいます」


 ミレイユ。


「私たちが礼を言っても、当然のことをしただけだと言う」


 リリス。


「強いって言っても認めない」


 エリナ。


「ご飯を作ってくれた時も、材料がよかったって言う」


 アウラ。


「先生ご自身の価値だけ、常に割引されています」


 クロエ。


「先生は、もっと褒められるべき」


 ノア。


「今は俺の話ではない!」


 七人が黙る。


 アステラが、少し離れた場所から俺を見る。


「レオン」


「何だ」


「今も話を逸らしたわ」


「逸らしていない」


「レオは、ありがとうって受け取った」


「それが違いか」


「一つね」


 レオが自分の胸へ手を当てる。


「俺は」


「ああ」


「褒められると、嬉しいらしい」


「俺も嬉しいぞ」


「すぐ否定する」


「内容による」


「今もだ」


「……そうか」


『個体差を一件、記録しました』


 家の壁へ文字が浮かぶ。


『レオ様は、他者からの肯定をレオン様より素直に受け入れる傾向があります』


「家」


『事実です』


「俺の評価まで書く必要があるか?」


『比較対象ですので』


 レオが小さく笑った。


「少し面白い」


「何が」


「お前が家に注意されているところ」


「毎日見ているだろう」


「自分と同じ顔の男が叱られているのは、思ったより面白い」


『個体差を二件目として記録します』


「それは俺も、レオが叱られたら面白いと思うぞ」


「では同じだ」


「記録を消せ」


『保留します』


     ◇


「出かける」


 レオが言った。


「どこへ?」


 俺が尋ねる。


「分からない」


「目的地なしで?」


「ああ」


「金は?」


「持っていない」


 クロエが即座に財布を出す。


「必要経費として金貨百枚を」


「多すぎる」


 レオが答える。


「では銀貨百枚」


「多い」


「銀貨十枚」


「一枚でいい」


「一日銀貨一枚の規則を、自分にも適用するのですか?」


「レオンが一枚だから、ではない」


「では?」


「今の俺が、使い方を分からない金を大量に持っても仕方ない」


 クロエが少し驚いたように目を瞬く。


「合理的ですね」


「褒めた?」


「はい」


「ありがとう」


 クロエが俺を見る。


「先生」


「何だ」


「違います」


「分かっている」


「俺は普通に礼を言う」


「その前に、本当に褒めたのか疑う」


 レオが答えた。


『個体差を三件目として登録します』


「家!」


「先生」


 セレスがレオへ尋ねる。


「護衛は必要では?」


「いらない」


「先生と同じお姿で、一人歩きは危険です」


「俺はレオンではない」


「ですが、周囲には区別できません」


「だからこそ」


 レオは。


 俺と同じ顔へ手を触れる。


「間違えられた時、自分で訂正したい」


「私たちが同行すると?」


「レオンの関係者として扱われる」


「では、完全にお一人で?」


「リタと行く」


 リタの顔が明るくなる。


「私も?」


「ああ」


「レオお父さんと二人で?」


「ああ」


「お父さん一号は?」


「留守番だ」


「俺の家だぞ」


「ついてくるなという意味だ」


「分かっている」


 リタが俺へ駆け寄る。


「お父さん一号」


「何だ」


「寂しいですか?」


「少しは」


「レオお父さんを取られた気分ですか?」


「どうしてそうなる」


「七人とアステラが、お父さん一号を取り合う時に使う言葉です」


「覚えなくていい」


「でも」


 リタは少し笑った。


「今日は、レオお父さんを私が独占します」


 レオが咳き込んだ。


「リタ」


「嫌ですか?」


「嫌ではないが」


「では、行きましょう」


「待て」


 俺はレオを見る。


「本当に、何も持たずに行くのか?」


「銀貨一枚は持つ」


「服は?」


「今着ている」


 俺と同じ。


 灰色の上着。


 黒いズボン。


 歩きやすい靴。


 俺が選びそうな。


 実用性だけを考えた服だ。


「それでは、どこへ行っても俺と間違われるぞ」


「顔が同じだから、服を変えても間違われる」


「少しは減る」


「では」


 レオは、自分の服を見る。


「最初に服を選ぶ」


『第一課題の候補として認めます』


「俺が選ばない服を選ぶのではなく」


「ああ」


「自分が着たい服」


「ああ」


「分かるか?」


「分からない」


 レオは扉へ向かう。


「だから見に行く」


     ◇


 レオとリタが家を出た。


 俺は。


 居間の窓から、二人の後ろ姿を見る。


「先生」


 セレスが隣へ立った。


「ご心配ですか?」


「少しな」


「影から護衛を」


「つけない」


 ノアが答えた。


「ノア?」


「先生が止める前に言った」


「成長したな」


「でも心配」


「俺もだ」


「見ない?」


「見ない」


「聞かない?」


「緊急時以外は」


「……分かった」


 ノアは天井へ上ろうとし。


 途中で止まった。


 普通に椅子へ座る。


 ほかの六人も。


 窓の近くへ集まりそうになり。


 互いを見て。


 一歩ずつ離れた。


「全員、気になるのか」


「当然です」


 ミレイユが答える。


「レオさんには、先生と同じ記憶がございます」


「ああ」


「私たちとの記憶も」


「ああ」


「ですが」


 ミレイユは自分の手を見る。


「その思い出は、レオさんご自身のものではない」


「ああ」


「私は」


 一度、言葉を止める。


「レオさんへ、先生の思い出を求めたことがございます」


「いつ?」


「先生が帰還される前です」


 七人が。


 レオを俺だと思っていた時。


 違うと知った後も。


 少しの間。


 俺の代わりとして扱った。


「昔の先生なら、何とおっしゃるでしょう」


「先生も、同じことをなさいました」


「その時の先生のお気持ちは」


 本人ではないと分かっていながら。


 俺の記憶を持つレオへ尋ねた。


「私も」


 セレスが静かに言う。


「レオさんへ、先生のお好みを尋ねました」


「私は、魔界のスープの味を覚えているか聞いた」


 リリス。


「剣の構えを直してもらった」


 エリナ。


「先生と同じ料理を作ってって言った」


 アウラ。


「過去の先生の判断を、事業計画へ利用しました」


 クロエ。


「先生の匂いがするから、近くにいた」


 ノア。


「お前たち」


「あの人を、見ていなかった」


 ノアが答えた。


「先生の影だけ見てた」


 誰も否定しない。


「帰ってきたら」


 俺は七人を見る。


「レオ自身のことを聞いてやってくれ」


「はい」


「俺との違いを探すためではなく」


「ああ」


「レオが、何を好きになったか」


 七人が頷く。


「先生」


 アステラが窓の外を見る。


「レオは、自分になれると思う?」


「分からない」


「コピーでも?」


「ああ」


「同じ記憶でも?」


「ああ」


「どうして?」


 俺は。


 二人が歩いていった道を見る。


「今から経験することは、俺のものではないからだ」


     ◇


 レオとリタが向かったのは。


 八百四十二世界の品が集まる交換市場だった。


 地下都市の中でも。


 最も人が多い場所。


「レオン様!」


 門を通った瞬間。


 一人の商人が駆け寄ってくる。


「本日は、どのような商品をお探しでしょう!」


「俺はレオンではない」


「では」


 商人の動きが止まる。


「レオです」


「レオン様の影武者?」


「違う」


「双子の弟?」


「今は違う」


「兄?」


「分からない」


「偽物?」


 レオの表情が僅かに固くなる。


 リタが前へ出た。


「レオお父さんです」


「お父さん?」


「はい」


「導師様の?」


「私のお父さんです」


「ですが、導師様と同じ顔を」


「顔が同じでも、レオお父さんです」


 商人は。


 戸惑ったようにレオを見る。


「失礼しました」


「いや」


 レオは少し息を吐く。


「間違えるのは仕方ない」


「何とお呼びすれば?」


「レオ」


「レオ様」


「様はいらない」


「では、レオさん」


「ああ」


 初めて。


 市場の者から。


 レオンではない名前で呼ばれる。


「レオさんは、本日は何を?」


「自分が好きなものを探している」


「難しい御注文ですね」


「商人なら、売れる物があるか?」


「好きというものは」


 商人が笑う。


「買う前より、買った後に分かることもございます」


「では、何か一つ」


「お勧めを?」


「いや」


 レオは首を振る。


「自分で見る」


「承知しました」


 商人は追わなかった。


 レオとリタは。


 市場を歩く。


 服。


 食べ物。


 道具。


 音楽。


 絵。


 珍しい生き物。


 どれを見ても。


 レオンの記憶が答えを出す。


 この服は動きにくい。


 この料理は甘すぎる。


 この道具は実用性が低い。


 この装飾は不要。


「レオお父さん」


「何だ」


「顔が、お父さん一号と同じです」


「元からだ」


「違います」


 リタが首を振る。


「何かを買わない理由を考えている時の顔です」


「無駄なものを買う必要はない」


「今日の目的は?」


「好きなものを探す」


「必要なものではなく?」


「……ああ」


 レオは。


 最初の衣服店へ戻った。


 色鮮やかな上着が並んでいる。


 赤。


 青。


 緑。


 白。


 模様の入った物。


 長い物。


 短い物。


「レオン様」


「レオだ」


「失礼しました!」


 店主が勢いよく頭を下げる。


「今日は、どのような服を?」


「見たい」


「実用性を重視されますか?」


「分からない」


「防御力?」


「分からない」


「動きやすさ?」


「分からない」


「お好みの色は?」


「……分からない」


 店主が困る。


「全部、着ても?」


「もちろんです」


 最初。


 黒。


 鏡を見る。


「お父さん一号です」


「俺もそう思う」


 灰色。


「お父さん一号です」


「同じだな」


 濃い茶。


「お父さん一号」


「実用的な色を選ぶと全部同じになる」


 赤。


「勇者みたいです」


「目立ちすぎる」


 白。


「聖女みたいです」


「汚れが目立つ」


 紫。


「魔王みたいです」


「俺には派手だ」


 青。


「先生みたいです」


「誰の先生だ」


「分かりません」


 最後。


 深い緑色の上着。


 黒に近い。


 だが。


 光が当たると、森の葉のような色が浮かぶ。


 レオは鏡を見る。


「どうですか?」


 店主が尋ねる。


「……分からない」


「嫌ですか?」


「嫌ではない」


「お父さん一号みたいですか?」


 リタが尋ねる。


「少し違う」


「どうして?」


「レオンは、もっと地味なものを選ぶ」


『不合格です』


 家の声が、市場の小型端末から響いた。


「家までついてきたのか」


『課題判定のみ行います』


「レオンと違うから選ぶのではない」


「では?」


 リタが尋ねる。


 レオは。


 もう一度、鏡を見る。


「この色を見ていると」


「ああ」


「森を歩いた記憶が浮かぶ」


「お父さん一号の記憶?」


「ああ」


「では、同じ?」


「違う」


「何が?」


「レオンは、森へ入ると出口や敵を探した」


「ああ」


「俺は今」


 深い緑を見る。


「何も探さず、木の下で眠ってみたいと思った」


『判定を継続します』


「好きですか?」


 リタ。


「たぶん」


「買いますか?」


 レオは値札を見る。


「銀貨三枚」


「一枚しかない」


「では買えません」


「そうだな」


 上着を脱ごうとする。


 店主が止めた。


「銀貨一枚で構いません」


「値引きは?」


「導師様だからではございません」


「俺はレオだ」


「レオさんが、初めてご自分で選ばれた服だからです」


「それでは贈り物になる」


「残りの銀貨二枚分は」


 店主が少し考える。


「いつか、レオさんがご自分で稼いでからお支払いください」


「借金か」


「はい」


 レオは。


 少し笑った。


「クロエが聞けば、契約書を作りそうだな」


「必要ですか?」


「いらない」


「信用取引です」


「俺を信用する?」


「本日、初めてお会いしました」


「では、どうして」


「返したいと思った時に返していただければ十分です」


 レオは。


 深緑の上着を見る。


「借りを作るのは、レオンなら嫌がる」


『警告』


「分かっている」


 一度、目を閉じる。


「俺は」


 店主を見る。


「返す約束をして、この服が欲しい」


『第一候補として登録します』


 レオは。


 初めて。


 俺が選ばないからではなく。


 自分が着たいと思った服を手に入れた。


     ◇


 次は食べ物。


 甘い菓子。


 辛い肉。


 酸っぱい果物。


 苦い茶。


 レオは一口ずつ試した。


 レオンの記憶では。


 甘すぎる物は苦手。


 辛すぎる物も避ける。


 食事は栄養と量を優先する。


「これは?」


 リタが。


 青い果実を使った小さな菓子を渡す。


「酸っぱいです」


「見れば分かる」


 果汁だけで。


 店の金属皿が僅かに変色している。


「食べられるのか?」


「水世界の果実です」


 店主が答える。


「毒性はございません。ただ、非常に酸味が強く」


「レオンなら食べない」


『警告』


「まだ選んでいない」


 一口。


 酸っぱい。


 舌が痺れる。


 目が閉じる。


「どうですか?」


 リタが心配そうに覗き込む。


「酸っぱい」


「嫌い?」


「もう一口」


「なぜ?」


「分からない」


 二口目。


 やはり酸っぱい。


 その後。


 僅かな甘さ。


「好き?」


「……面白い」


「味が?」


「ああ」


「お父さん一号は?」


「一口で水を飲む」


「レオお父さんは?」


「もう一つ欲しい」


『個体嗜好を確認しました』


『レオ様は、強い酸味の後に僅かな甘さが残る食物を好む可能性があります』


「可能性?」


『追加調査が必要です』


「家らしいな」


 レオは。


 青い菓子をもう一つ買おうとする。


 財布を見る。


 銀貨は使った。


「お金がありません」


 リタが言う。


「ああ」


「私が持っています」


「誰から」


「クロエお母さんから、お小遣いとして銀貨一枚」


「使わなくていい」


「私が食べたいです」


「本当に?」


「半分だけ」


「では、半分ずつ」


「はい」


 一つの菓子を。


 二人で分ける。


「レオお父さん」


「何だ」


「今の記憶は」


「ああ」


「お父さん一号にありません」


 レオの手が止まる。


「この味も」


「ああ」


「私と半分にしたことも」


「ああ」


「レオお父さんだけのものです」


 レオは。


 青い菓子を見る。


「そうだな」


「嬉しい?」


「……ああ」


「私もです」


     ◇


 市場の奥。


 機械世界の道具が並ぶ区画。


 歯車。


 水晶。


 小さな箱。


 自動で動く人形。


「レオお父さん」


「何だ」


「音がします」


 店の隅。


 壊れた機械の山から。


 かすかな音。


 かち。


 かち。


 かち。


 一羽の小さな金属鳥が。


 片方の翼だけを動かしていた。


「壊れているな」


「直せますか?」


「レオンの記憶には、似た構造がある」


「直したいですか?」


 レオの手が止まる。


 助けを求められたわけではない。


 持ち主が困っている様子もない。


 直せば、誰かを救えるわけでもない。


 ただ。


 金属鳥が。


 どんなふうに飛び。


 どんな音を鳴らすのか。


「知りたい」


「何を?」


「直った後を」


「お父さん一号なら?」


「誰かが必要とするなら直す」


「レオお父さんは?」


「俺が見たいから直したい」


『個体的欲求を確認しました』


 店主へ尋ねる。


「この鳥へ触れても?」


「廃棄予定ですので、ご自由に」


「工具は?」


「こちらを」


 レオは。


 床へ座る。


 金属鳥を分解する。


 歯車。


 小さなばね。


 魔力を通す細い糸。


 レオンの記憶を使う。


 だが。


 何を確かめたいかは。


 レオ自身が決めている。


「ここが折れてる」


「直せますか?」


「別の部品が必要だ」


「店にあります」


「買えない」


「壊れた道具から探す」


 廃棄品を一つずつ見る。


 同じ大きさのばね。


 合う歯車。


 少しずつ。


 組み直す。


 一時間。


 二時間。


「レオお父さん」


「何だ」


「楽しい?」


 レオは。


 手を止めなかった。


「たぶん」


「顔が違います」


「どう違う」


「お父さん一号は、直している時も周りを見ます」


「ああ」


「レオお父さんは、鳥だけ見てます」


「危険か?」


「私が見ています」


「頼む」


「はい」


 最後の部品をはめる。


 金属鳥の胸へある、小さな鍵を回す。


 かち。


 かち。


 両翼が動く。


 金属鳥は。


 床から。


 ほんの少しだけ浮かんだ。


「飛んだ!」


 リタが声を上げる。


 鳥は店の中を一周し。


 レオの肩へ止まった。


 胸の奥から。


 小さな音楽が流れる。


 聞いたことのない曲。


 レオンの記憶にもない。


 レオとリタが。


 初めて聞いた音。


「きれいです」


「ああ」


「これも」


「ああ」


「レオお父さんだけの記憶」


「ああ」


 レオは。


 目を閉じて。


 最後まで曲を聞いた。


『第一課題の条件を満たす選択を確認しました』


『レオ様は、実用性や他者からの依頼とは無関係に、壊れた機構を動かすことへ興味を持っています』


「趣味?」


 リタが尋ねる。


「まだ分からない」


「また直したい?」


「直したい」


「では、好き?」


「たぶん」


『課題達成率、八十パーセント』


「まだ足りないのか」


『選んだものを、自分の生活へ取り入れる必要があります』


「この鳥は、店の物だ」


 店主が笑う。


「差し上げます」


「廃棄品でも?」


「レオさんが直しました」


「部品は店の物だ」


「修理代と相殺で」


「価値は?」


「銀貨一枚ほどです」


「今は払えない」


「では、こちらも信用取引へ」


「借金が増える」


「返す理由が増えましたね」


 レオは。


 金属鳥を見る。


「名前は?」


「ありません」


「では」


 リタが期待したように見る。


「レオお父さんがつけますか?」


「俺が?」


「自分で選ぶ課題です」


「そうだな」


 金属の体。


 青い水晶の目。


 小さな翼。


「アオ」


「どうして?」


「今日食べた菓子が青かった」


「鳥は銀色です」


「目が青い」


「好きな色は緑では?」


「名前まで、すべて同じ理由で選ぶ必要はない」


 リタが笑う。


「アオ」


 金属鳥が。


 返事をするように、小さく鳴いた。


     ◇


 夕方。


 家の扉が開く。


 全員が。


 振り向きそうになり。


 途中で止まった。


 走り寄らない。


 質問を一斉にしない。


 ただ。


 レオとリタが入ってくるのを待つ。


「お帰りなさい」


 セレスが最初に言った。


「ただいま」


 レオは。


 深緑の上着を着ている。


 肩には、金属鳥。


 手には。


 青い菓子の入っていた空箱。


「レオさん」


 ミレイユが微笑む。


「そのお洋服は、ご自身で?」


「ああ」


「お似合いです」


「ありがとう」


 ミレイユの顔が。


 少しだけ驚く。


「どうした」


「先生でしたら、似合うと申し上げた後に」


 俺を見る。


「動きやすそうだな、と話題を変えられます」


「そうだったか?」


「はい」


「レオさんは、受け取ってくださいました」


「ああ」


 リリスが。


 金属鳥を見る。


「それは何だ」


「アオ」


「名前を聞いたのではない」


「機械の鳥だ」


「戦える?」


「戦えない」


「役に立つ?」


「曲を鳴らす」


「それだけ?」


「ああ」


「なぜ持っている」


「好きだから」


 レオは。


 迷わず答えた。


 居間が静かになる。


「先生」


 リリスが俺を見る。


「何だ」


「先生は、役に立たない物を自分のために直したことがあるか?」


「……ないかもしれない」


「違うな」


「ああ」


 エリナが深緑の上着へ触れようとして。


 途中で止まる。


「触っていい?」


「袖なら」


 エリナが布へ触れる。


「動きにくそう」


「少しな」


「では、どうして」


「この色が好きだから」


「動きやすさより?」


「ああ」


「私には分からない」


「エリナも、味で甘いパンを選んだだろう」


「同じ?」


「たぶん」


 エリナは少し嬉しそうに頷いた。


 アウラが空箱の匂いを嗅ぐ。


「酸っぱい」


「ああ」


「おいしい?」


「俺は好きだ」


「先生は?」


「たぶん苦手だ」


「でも、レオは好き」


「ああ」


「一個残ってる?」


「ない」


「残念」


「次は一緒に買いに行くか?」


 アウラの目が輝く。


「先生も?」


「レオンではなく、俺とリタとアウラで」


 アウラが。


 俺を見る。


 少し考え。


「行く」


「俺がいなくても?」


「うん」


「酸っぱいの、食べたい」


「約束だ」


 クロエは。


 レオの上着の値札を確認する。


「銀貨三枚」


「ああ」


「所持金は一枚でしたね」


「二枚借りた」


「契約書は?」


「ない」


「利息は?」


「ない」


「返済期限は?」


「返したい時」


 クロエの顔が僅かに引きつる。


「商取引として、非常に不安定です」


「だが、返したいと思っている」


「信用だけで?」


「ああ」


「相手は?」


「今日、初めて会った店主」


「……」


「駄目か?」


 クロエは。


 すぐ答えず。


 少し考えた。


「私であれば、契約書を作ります」


「ああ」


「ですが」


 レオの上着を見る。


「その取引によって、レオさんが返すための理由を持てたのであれば」


「ああ」


「悪くない信用なのかもしれません」


「褒めた?」


「はい」


「ありがとう」


 クロエが小さく笑う。


「やはり、先生とは違います」


 ノアがレオの周囲を歩く。


「匂いも増えた」


「何の」


「市場」


「菓子」


「油」


「機械」


「今日の匂い」


「ああ」


「先生にはない」


 ノアは、金属鳥へ指を差し出す。


「触っていい?」


「アオが嫌がらなければ」


 鳥が。


 ノアの指へ嘴を寄せる。


「大丈夫」


 ノアが少し笑う。


「レオの鳥」


「ああ」


「先生のじゃない」


「ああ」


「私、覚える」


「何を」


「先生とレオを間違えない理由」


「顔以外?」


「うん」


「教えてくれ」


「先生は」


 ノアが俺を見る。


「みんなが必要なものを持って帰る」


 次にレオ。


「レオは、自分が好きなものを持って帰った」


「そうだな」


 アステラが。


 レオの前へ立つ。


「レオ」


「何だ」


「今、自分が誰か分かる?」


「全部は分からない」


「でも?」


「俺は」


 深緑の上着。


 肩のアオ。


 リタを見る。


「強い酸味が好きらしい」


「ああ」


「役に立たない機械でも、動くところを見たい」


「ああ」


「褒められたら、素直に嬉しい」


「ああ」


「森で、何もせず眠ってみたい」


「ああ」


「それは、レオンの記憶?」


「違う」


「では」


 アステラが笑う。


「今日一日で、少しレオになったのね」


「ああ」


『第一課題の達成を確認しました』


『レオ様は、レオン様との比較ではなく、自身の興味に基づく選択を行いました』


 家の壁へ。


 大きく文字が表示される。


『第一課題、合格』


 リタが飛び跳ねる。


「レオお父さん!」


「何だ」


「おめでとうございます!」


「ありがとう」


「頭を撫でますか?」


「誰が誰を」


「私が、レオお父さんを」


「それは少し」


 リタが背伸びする。


 届かない。


 レオがしゃがむ。


 小さな手が。


 同じ顔をした男の頭を撫でる。


「よくできました」


「どこで覚えた」


「お父さん一号が、みんなへしています」


「そうか」


「嬉しい?」


「少し」


「では、もう一回」


「一回でいい」


 俺とは違う。


 穏やかな笑い方だった。


     ◇


『続いて』


 家の声が響く。


『個体登録を行います』


「登録?」


 レオが尋ねる。


『レオ様は現在、レオン・アルヴェイン様の複製個体として管理されています』


「嫌な名前だな」


『独立個体として、正式な氏名、居住場所、家族関係を選択してください』


 居間が静かになる。


「氏名」


 レオが呟く。


『レオという名前を変更することも可能です』


「変える?」


 リタが不安そうに尋ねる。


「まだ決めていない」


「レオお父さんではなくなる?」


「名前を変えても、お前の父親ではいられる」


「本当?」


「ああ」


『姓も自由に選択できます』


 レオが俺を見る。


「アルヴェインを使わなくてもいい?」


「ああ」


「使っても?」


「ああ」


「俺は、お前ではない」


「ああ」


「だが」


 深緑の袖を握る。


「お前の記憶から生まれた」


「ああ」


「お前を嫌っているわけでもない」


「ああ」


「同じ家にいるのも嫌ではない」


「俺もだ」


「家族と呼ばれるのは?」


「嫌か?」


「分からなかった」


 レオは。


 七人。


 アステラ。


 リタ。


 最後に俺を見る。


「今日」


「ああ」


「一人で出かけた」


「ああ」


「自分の好きなものを見つけた」


「ああ」


「帰りたいと思った場所は」


 家の中を見る。


「ここだった」


「ああ」


「それは、お前と同じ記憶があるからかもしれない」


「ああ」


「でも」


 リタが待っている。


 七人がいる。


 アステラがいる。


 自分の部屋はまだない。


 それでも。


「俺が、帰りたいと思った」


「ああ」


「なら」


 レオは。


 まっすぐ俺を見る。


「姓は、アルヴェインを使いたい」


「分かった」


「お前のコピーとしてではない」


「ああ」


「同じ家族として」


「ああ」


「名前は、レオ」


「ああ」


「俺が最初に呼ばれた名前だから」


「ああ」


「正式名」


 レオが答える。


「レオ・アルヴェイン」


『登録します』


 家の壁へ。


 文字が浮かぶ。


『レオ・アルヴェイン』


『独立個体』


『七冠王国家族登録』


『レオン・アルヴェインとの関係――未設定』


「未設定?」


 リタが尋ねる。


『本人同士で選択してください』


 レオが俺を見る。


「同じ顔の親子は嫌だ」


「俺も嫌だ」


「双子ではない」


「ああ」


「兄弟?」


「年齢は?」


「俺は生まれてから短い」


「では、俺が兄か」


「お前を兄と呼ぶのは、少し腹が立つ」


「選び直すか?」


「いや」


 レオは少し笑う。


「兄でいい」


「本当に?」


「ああ」


「では、俺は?」


「弟」


「レオが?」


「ああ」


「レオンお兄さん?」


 リタが尋ねる。


「絶対にやめろ」


「では、兄さん?」


 レオが俺を見る。


「呼ばない」


「関係だけか」


「ああ」


「分かった」


『家族関係を登録します』


『レオン・アルヴェイン――兄』


『レオ・アルヴェイン――弟』


 七人が。


 少し驚いた顔で、俺たちを見る。


「先生に弟君が」


 セレス。


「同じお顔ですが」


 ミレイユ。


「先生より、少し素直な弟」


 リリス。


「兄弟なら戦う?」


 エリナ。


「食べ物は半分?」


 アウラ。


「相続関係を整理する必要が」


 クロエ。


「先生の弟なら、私の家族?」


 ノア。


「全員、順番に話せ!」


 レオが。


 少し離れた場所で笑っている。


「他人事だと思っているだろう」


「兄の役目だ」


「初日から押しつけるな」


「先生」


 セレスが手を上げる。


「レオさんの呼び方は、どのように?」


「本人へ聞け」


「レオさん」


「ああ」


「先生の弟君として、レオ様と」


「様はいらない」


「では、レオさん」


「ああ」


「私を、先生の教え子としてではなく」


 一度、言葉を選ぶ。


「セレスとして、今後よろしくお願いいたします」


 レオは。


 少し驚いたようにセレスを見る。


「こちらこそ」


 ミレイユも。


 リリスも。


 エリナも。


 アウラも。


 クロエも。


 ノアも。


 アステラも。


 一人ずつ。


 俺との関係ではなく。


 自分の名前で挨拶をした。


「レオ」


 最後。


 リタが手を上げる。


「何だ」


「私は?」


「リタ」


「関係は?」


「娘」


「お父さん一号の記憶があるから?」


「違う」


 レオは迷わなかった。


「今日、俺と一緒に歩き」


「ああ」


「服を選び」


「ああ」


「菓子を半分にして」


「ああ」


「アオが飛ぶところを見た」


「ああ」


「その時間を」


 レオは。


 リタの頭へ手を置く。


「これからも増やしたいと思ったからだ」


 リタの顔が。


 ゆっくり明るくなる。


「では」


「ああ」


「私は、レオお父さんの娘です」


「ああ」


 今度は。


 レオが。


 自分からリタの頭を撫でた。


     ◇


『居住場所を選択してください』


 家の声。


「俺の部屋があるのか?」


『これまでは、旦那様の予備室を使用していました』


「予備室だったのか」


「だから家具の配置まで同じだったのか」


『独立した部屋を用意します』


「場所は?」


『家の内部で自由に選べます』


 七人が。


 一斉に声を上げようとして。


 止まる。


「言わないのか?」


 俺が尋ねる。


「レオさんが、自分で選ぶ課題です」


 セレスが答えた。


「成長したな」


 全員が少し嬉しそうな顔をする。


「レオ」


「何だ」


「どこがいい」


「お前の隣は嫌だ」


「即答だな」


「比較される」


「では、離れた部屋?」


「リタの部屋の近く」


 リタが嬉しそうにする。


「ただし」


 レオは、肩のアオを見る。


「小さな工房をつけてほしい」


『用途は?』


「壊れた機械を直す」


『実用品ですか?』


「役に立たなくてもいい」


『承知しました』


 廊下の奥。


 新しい扉が生まれる。


 深緑色。


 小さな銀の鳥が描かれた扉。


『レオ・アルヴェイン様の私室兼工房です』


「俺の部屋」


「ああ」


「入る?」


 リタが尋ねる。


「今日は」


 レオは俺を見る。


「家族全員に見せたい」


「いいのか?」


「ああ」


「では、全員で」


「ただし」


 七人とアステラが止まる。


「入る前に聞け」


「……はい」


 全員の返事が重なった。


     ◇


 深緑の扉を開く。


 中は。


 まだ何もない。


 机。


 棚。


 寝台。


 工房用の作業台。


「家具は?」


『レオ様が選択してください』


「全部、自分で?」


『はい』


「面倒だな」


「俺なら、家へ任せる」


『個体差を記録します』


「待て」


「面白いな」


「兄」


「何だ、弟」


 初めて。


 関係を言葉にする。


 少し奇妙で。


 少し恥ずかしい。


 だが。


 嫌ではなかった。


「レオ」


「何だ」


「お帰り」


 レオは。


 しばらく俺を見る。


「ただいま」


 同じ声。


 同じ顔。


 だが。


 その返事は。


 俺の記憶にはない。


 レオだけのものだった。


『第二課題を発表します』


「もうか」


 家の壁へ。


 新しい文字が浮かぶ。


『レオ様が、レオン様とリタ様以外に』


『ご自身の意思で、もっと知りたいと思う人物を一名選んでください』


 七人とアステラが。


 一斉にレオを見る。


「私たちから?」


 セレス。


「必ず女性ですか?」


 ミレイユ。


「強さで選ぶ?」


 エリナ。


「食事なら私」


 アウラ。


「全員、黙れ」


 レオは。


 それぞれの顔を見る。


 七人。


 アステラ。


 家。


 そして。


 居間の端で。


 ずっと静かに成り行きを見ていた、一人の女性へ視線を止めた。


「フィオナ」


「私?」


 亡くなった仲間の記憶と人格から作られた。


 完全な本人ではない女性。


「あなたと話したい」


「どうして?」


「俺は、レオンの記憶から作られた」


「ああ」


「あなたは、フィオナという女性の記憶から作られた」


 フィオナの笑顔が。


 少しだけ消える。


「コピーが」


 レオは静かに続けた。


「元になった人間とは違う人生を選んでもいいのか」


 自分の胸へ手を当てる。


「あなたが、どう思っているのか知りたい」


 フィオナは。


 しばらく何も答えなかった。


 やがて。


 少し寂しそうに笑う。


「いいわ」


「本当に?」


「私も」


 彼女は、自分の半透明な手を見る。


「ずっと、誰かに聞いてみたかったから」


「何を?」


「私は」


 亡くなった本人の代用品なのか。


 それとも。


「今ここで笑っている私は、誰なのかを」


 レオが自分の人生を選び始めたことで。


 もう一人。


 過去の記憶から生まれた女性も。


 自分が何者なのかを。


 初めて問い始めようとしていた。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。


続きが気になる、面白かったと思っていただけましたら、ページ下部からブックマークと評価で応援していただけると嬉しいです。


皆さまの応援が、今後の更新の大きな励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ