砂越城明け渡し条件
東禅寺城
「さて、ショーゴ、どうしたものじゃろうな」とクロード。
「本間佐渡守じゃ」
「本庄三河守じゃ」
「大宝寺左京大夫 (まだだけど)じゃ」
と、名乗りあってから、急遽、戦評定(軍議)が始まった。
「本間・本庄・大宝寺が兵を向ければ、砂越氏を攻め滅ぼすことは出来るでしょうが、わざわざ復興させたんですよね? 滅ぼしちゃっていいんですか?」と俺。
「(砂越氏は)信濃守じゃったかな?」と本庄房長。
「さよう」と大宝寺晴時。
「無能なのか?」と本間有泰。
「いや、しっかりはしとる」とハルトキ。
「砂越氏を復興させたのは何故なんですか?」と俺。
「あそこ(砂越城)は要所だから、空けておくと物騒じゃでの」とハルトキ。
「砂越の家名もあった方が良かったんじゃろう」とアリヤス。
「そうじゃの。その方が砂越譜代の家臣もおとなしくさせられるわい」とフサナガ。
『こういうのは俺の感覚じゃわからない…^^;』
「とりあえず、大宝寺様も本庄様もイザと言うときのために兵数を増やして、東禅寺城に入れてください。佐渡は砂越城の前に陣張りをして、砂越氏に再度会談を促します」と俺。
城から矢弾が届かないところに陣を敷いて、城に使者をたてる。
こちらとしては一連のイザコザをご破算にして会談を持ちかけたのだが、向こうは開城を迫っているのだと勘違いをして話し合いに応じない。
なので、それならと開城条件を先に示してみせた。
・庄内平野の最上川の北を砂越家、南を大宝寺家の領地とし、これを安堵する。
・砂越城は遊佐の方に新たに築き、今の場所から移転して居城とする。
・女鹿の辺りに砦を作り北の備えとする。
・庄内平野全域の河川の整備と田畑の検地・新田開発を行う。
・酒田港は自治港とし、運上は自治組織(三十六人衆)が管理する。
・新たな砂越城の築城と女鹿の砦の建築にかかる費用は佐渡本間家が負担し差配する。
・河川の整備と田畑の検地・新田開発にかかる費用は佐渡本間家が砂越家、大宝寺家に貸し出し、砂越家、大宝寺家は年貢を三公四民三返済とし、貸付金の返済に充てる。
この条件を提示して会談の場を設けると伝えると、砂越氏は会談の席につくと言ってきた。
砂越城の前に敷いた陣の中に会談場を設ける。
参加者は当初の予定通り各陣営から当主(もしくは名代)と他三名(プラス毒見役はなし)で行なわれることとなった。
が、砂越家は名代を立てて、他二名で来た。
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砂越城前会談場
本間家
本間有泰
馬場正時
藍原秀貞
菱田翔吾
本庄家
本庄房長
長楽寺玄光
山本教房
大島清繁
砂越家
矢口氏真(砂越氏維の名代)
遊佐善雄
安保則正
大宝寺家
大宝寺晴時
来次由昇
土佐林禅行
池田盛一
「本領安堵とは誰が安堵するんじゃ?」と矢口氏真。
「儂と本庄殿がしよう」とアリヤス。
「なにゆえお主らに安堵されんといかん!?」と遊佐善雄。
「話がまとまりましたら本間家から朝廷に報告に上がります。砂越家、大宝寺家からもご同行いただいても構いません」と俺。
「朝廷に上がるのか? 公方様に謁見するのではないのか?」と矢口氏真。
「今は誰が将軍様なのかわかりませんので、直接朝廷に働きかけます」と俺。
「本庄家は?」と本庄房長。
「本庄様には東禅寺城を拠点に酒田港の治安維持に努めてもらいます。酒田港の三十六人衆からは東禅寺城に運上金を納めます」と俺。
「酒田港を本庄が持っていくのか?」と矢口氏真。
「いえ、酒田港はあくまでも自治の港です。運上管理は三十六人衆が行いますし、治安維持の委託先は三十六人衆が決定します。本庄氏はあくまで三十六人衆が治安維持を委託する先のひとつで、本庄氏の支配下に入るわけではありません」と俺。
「そうは言っても、本庄が力尽くで抑えに来たら港の町衆では抵抗できまい」と土佐林禅行。
「いえ、この度本間家が三十六人衆の一員になりましたので、仮に本庄氏が攻めてきても、他のどこが攻めてきても酒田港は守ります。それに丁度ここ、今の砂越城が空きますし、ここに佐渡が入って飽海も田川も酒田港も見張ります」と俺。
自称だけど、羽茂本間家が日本海探題職を名乗っているので、羽州探題にかわって砂越氏を飽海守護代に、大宝寺氏を田川守護代に任命しようと思う。




