ワインが酸っぱい
佐渡の鉱山から採れる土は無名異土と呼ばれ、この土で焼かれた陶器は味のある赤色の「無名異焼」と呼ばれる… ようになるはずだった。
が、ちょっと300年ほど早く作ってしまったみたいだ。
しかも、俺のラノベ知識には「無名異焼」なる言葉はなく、この呼び方を知らなかったので、単純に「赤焼き」とか呼んでしまった。
(未来の無名異焼関係者の皆さん、ゴメンなさい)
土がかわると仕上がりがかわると、工業・生産部門と技術・開発部門に色々な土を取り寄せさせて焼いている。
その中で、俺のラノベ知識を伝授したのがガラスと磁器だ。
灰汁は硝石作成とか染料定着とか何かと使われる。
灰汁と油で石鹸。
灰汁と珪砂と石灰石でガラスだ。
佐渡には珪砂も石灰石もある。
お向かいの越後でも糸魚川らへんで採れる。
あと、石見銀山の近くでも採れる。
そんなわけで、最近はガラスのビンも作れるようになってきている。
麹・酵母蔵などで大活躍している。
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薩摩屋さんが手に入れてくれたぶどうの挿し木はまあまあ育っている。
が、収穫はまだ先だ。
なので、甲州からぶどうの実を少し(二房だけ)買い付けてもらった。
(だって高いんだもん)
熱湯消毒したガラス瓶に茎からぶどうの実を取って入れて潰す。
密閉しない和紙の蓋をのせて日陰で二、三週間放置。
……… 発酵しませんでした。
酸っぱそうな匂いがした。
(ぃゃ、臭いだな)
だと思ってたよ(負け惜しみ^^;)!
柿ワインは順調にできている。
糖度が足りないんだよな、糖度が!
ぶどうがすくすくと育って、台湾から砂糖が届くようになったら再度挑戦しよう
清酒は作り始めてはいるが、澄み酒の生産は右肩あがりに増え続けている。
銀に次ぐ佐渡の収入源だ。
にごり酒三樽と澄み酒一樽を交換していたが、今もそのままだ。
清酒が軌道に乗ったら、今度は蒸留酒とビールに手を出すか…
あっ、氷がいるなぁ… 氷室作らなきゃ…
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磁器は陶石だ。
天草四郎だ!
(四郎は関係ない)
天草だ!
磁器と言えば伊万里焼(有田焼)。
でも、俺のラノベ知識では磁器の原料になる陶石は天草が一番の産地となっている。
なので、これまた神屋さんに頼んで天草で白い石を探してもらってサーワ2号で軍艦島の石炭と一緒に白黒で運んでいる。
天草の白い石を細かい粉にして粘土状にする。
ところまでが俺のラノベ知識だ。
そこから先は技術・開発部門任せで、釉薬とかは俺は知らない。
今はきれいな白い磁器ができてきている。
色付けが、これからの課題だ。
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鋳物は一番に頭に浮かんだのが南部鉄瓶だったので、絵に描いて説明したらつぶつぶまで再現して作ってくれた。
他にも鍋釜フライパンとかも作っている。
もうすぐ茶の湯が流行るので、堺で見本を買ってきて茶釜とかも作ろう。
鉄砲の銃身を鋳物で作る試作は、とりあえず筒の片方がネジなしで塞がったもので試して、やはり何度か試射すると破裂するので銃身をドンドン分厚くしていって、何やらバズーカ砲のようなモノができあがった。
重いのでコロを付けてみたら小型の大砲のようだ。
弾の大きさは鉄砲と同じなので、威力は見かけだおしだが、とりあえず戦の開始に号砲一発カマスのにはいいかもしれない。
鉄芯に熱した鉄板を巻いて叩いて、叩いて巻いて、鍛造による銃身づくりもできてきているが、やはりネジ切りのところですったもんだしている。
雄ネジはできているが、一個づつ削っているので全て規格統一なしの一点ものだ。
今は玉鋼でタップとダイスを作ろうとしているみたいだ。
明から硝石を買って火薬を作っているが、ゴローザの秘密開発基地(またの名をうんこ積み重ね場)からは、まだ硝石完成の報はない。




