坊主は◯してもいいよね
関東から北条が、信濃を武田が攻め上がって来たのを上杉謙信が相手したんだから、虎千代 (だったよな)が元服するくらいまではこっち方面は安心だよな…
揚北の方の守りを固めたから、後、心配なのは越中の椎名領の方だ。
こっち方面の御守衛隊の詰め所と飲み食い屋(猪口酒屋)は北陸街道沿いの滑川ら辺にある。
ここらは平地なので、街道を封鎖しただけで軍を止められるような地形ではない。
一揆が暴れたりしたら止められないだろう。
ただ、何かあったら佐渡から船ですぐに乗り付けられるように、この辺の浜にも中浜村と同じような港湾施設(要塞)を作りたい。
今のところは椎名氏(椎名弾正左衛門尉長常)と畠山氏(畠山能登守修理大夫義総)に交渉中だ。
なので、椎名領での新田開発は、なるべく東側の黒部の方でやっている。
椎名領は今年は西の神保氏の領地と比べて、明らかに豊作だった。
収穫までの時期も新田開発作業員は1日2食は食えていたし、これを数年間続けたら椎名領の領民は一揆なんかしたくなくなるだろう。
問題はこっちを羨ましく思う西の領民が一揆を起こして東に攻めて来る可能性が高いことだ。
正直、一揆とはやり合いたくないので、一揆が起こりそうになったら先に寺を攻撃したい。
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「夏に来ていた…?」と俺。
「はい、鬼太鼓に合わせて杖術舞踊を披露しておりました者達が…」と諜報部門の渋谷十郎左
「山伏の一団じゃ」と渋谷三郎左
「そうそう、山伏装束で杖を振りまわして踊っておりました」とジューローザ。
「その山伏の一団に、今、越中をまわってもらっているのですね」と俺。
「はい、その一団から越中の詰め所に連絡が来るようになっています」とジューローザ。
「それと、炭売り、油売り、塩売りと、売り物を変えて度々商人として越中の様子を探る者も派遣しております」とサブローザ。
「ありがとうございます。情報収集部隊の方は、いい感じで育ってますねぇ。それで、工作部隊についてはどうでしょうか?」と俺。
「三十人ほどはすぐに動けるかと…」とサブローザ。
「こういうモノを作っています」
と、俺はテニスボールくらいの陶器に縄が巻いてあり、導火線が出ているモノと、手のひらサイズのラグビーボール型の陶器を出した。
「この導火線が付いている方には火薬と鉄の破片が入っています。こちらの方には油が入っています。瑞泉寺が一揆を扇動するような素振りを見せたら、これを寺に投げ入れてください」と俺。
「仏罰はないんですよね?」とジューローザ。
「はい、仏は罰を与えたりしません。仏罰がくだるなどと言う坊主はエセ坊主です」と俺。
「火をつけて、その後は撤収ですか?」とサブローザ。
「はい、火がついても、つかなくても、工作部隊はそれで撤収してください。その後、佐渡から坊主掃討部隊を送り込みましょう」と俺。
「越中の詰め所を前線基地にして備えさせます」とサブローザ。
「それと京の方で比叡山と法華宗がもめていないか調べてください。比叡山の坊主が法華宗に言い負かされて、口では勝てないから力尽くで法華宗の寺を攻撃した事件が起こっていないかどうか」と俺。
「寺同士の争いですね、よくありそうですが…」とサブローザ。
「法華宗のお坊さんが路頭に迷っていたら、こちらで寺を持たせると勧誘してきてください。法華の寺を増やして一向宗を駆逐しましょう」と俺。
「京にいるの者に調べさせます」とジューローザ。
天文法華の乱って確かこの頃ですよね?(;´∀`)




