協定事項に従うか、朝敵・幕敵かの二択
ぃゃぁ、200話超えました。
ありがとうございます。
近衛晴嗣が「関東平定の協定事項」を読み終わると、俺が一人ひとりに確認をして行った。
「武田殿、よろしいですか?」と、俺はまず武田晴信に話を振った。
「関東のことなので顔を出したが、儂は部外者だったようじゃの」と武田晴信。
「いえ、甲斐・信濃南半国守護殿に立ち会っていただけたのは有難い限りです」と俺。
「此度の事、儂に否はない」と武田晴信。
「蘆名殿、よろしいですか?」と、次はこれまた部外者っぽい蘆名盛氏に聞いた。
「関東と奥州の境はどうなりますかな?」と蘆名盛氏。
「それはこの場で答えてよろしいですか?」と俺が言うと、
「あいや、待たれよ。それは後々で良かろう」と、佐竹義昭が止めに入った。
「俺もその方が良いと思います」と俺が言うと、
「承知仕った」と蘆名盛氏。
そして、いよいよと言う雰囲気で俺が北条氏康の方に目を向けると、北条氏康の方から話し始めた。
「北条にとっては良い話ばかりじゃが、儂が関東管領で皆従いますかな?」と北条氏康。
「儂は北条殿の下で上野守護を拝命致す」と上杉憲政。
「おおぉ」と評定の間がざわめいた。
「ならば儂は安房・上総に下総まで拡げていただけましたら、受けましょう」と里見義堯。
「なるほど、そうなりますと、上総と安房まで新関東管領殿にお任せして、然るべき守護代を任命してもらうことになります。我々は「関東平定」の御内書に基づき新関東管領殿とともに関東平定軍を結成しますので、里見殿は朝敵、幕敵となって戦うことになりますがよろしいですか?」と俺。
「お主にそんな権力があるのか?」と里見義堯。
「ありますよ。ご名代、御内書を掲げてください」と俺が言うと、近衛晴嗣が「関東平定」の御内書を掲げてみせた。
「我々は今上天皇陛下が任命された征夷大将軍足利義藤様の「関東平定」の御内書に基づき行動をしています。里見殿の先ほどの回答は「関東平定の協定事項」には従わないととれますよ。発言を撤回されますか? それとも朝敵・幕敵となって関東平定軍と戦われますか?」と俺。
「おいおいおいおい、それはなんだ? その協定事項に従わなければ、すなわち朝敵扱いされるのか?」と佐竹義昭。
「すなわち、すべからくではありませんが、今の上総・安房に下総守護までつけろとの発言は認めませんと言うことです」と俺。
「認める、認めないは誰が決めるのじゃ?」と佐竹義昭。
「ご名代から俺に一任されておりますので、俺が決めます。下総までの拡張は認めません。その上で里見殿は今からでも発言を撤回されて、新関東管領殿の下で上総・安房の守護をお受けになられるかどうかをご判断ください。佐竹殿もご自身のご回答をお願いしますね」と俺。
「儂は常陸に下野と下総もつけてくれたら受けるぞ」と佐竹義昭。
「認められませんね」と俺。
「下野だけでもダメか?」と佐竹義昭。
「ダメです」と俺。
「じゃろうな。わかった。儂はそのままで受ける」と佐竹義昭。
「ありがとうございます。」と佐竹義昭に言ってから、俺は里見義堯の方に目をやる。
「いや、儂もお受けしよう」と里見義堯。
「新関東管領の下、上総・安房守護職をお受けいただけると言うことですね」と俺。
「左様じゃ」と里見義堯。
「ありがとうございます。ではご名代、後は新関東管領殿と皆様とともに、守護代、郡代を置くかとか、また城代やら領地安堵のお話をお詰めください。我々佐渡勢は梁田殿とともに古河へ参って現古河公方殿とご嫡男の去就を話し合ってきます」と俺。
「話し合いで何とかなるかえ?」と近衛晴嗣。
「できれば討伐とならずに話し合いで解決したいですね」と俺。引き続き、
「太田殿、真里谷殿、那須殿、成田殿、宇都宮殿、小田殿、千葉殿はこちらに残って、それぞれの所領安堵をご名代、新関東管領殿、新守護殿らと取り決めてください。梁田殿には我々と一緒に古河に行ってもらいますが、結城殿、佐野殿、小山殿はこちらに残ってもらっても、一緒に古河に行ってもらってもどちらでも構いません」と俺。
「一緒に古河に行ったら所領安堵はどうなる?」と結城政勝。
「ここに残って新関東管領殿の下、幕府に臣従してくだされば、所領は安堵いたします。古河に一緒に行かれるなら、現古河公方殿と一蓮托生となります」と俺。
えっ?
この頃の佐竹義昭、10歳説がある?
いやいや、元服してるっしょ?
元服してる説を採用! ^^; ^^;




