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佐渡の産業革命

 小浜の酒蔵・味噌蔵・醤油蔵が稼働し始めた。


 以前、佐渡までは来られないと言っていた京の麹座が、「小浜なら来れる」と懇意にしている酒蔵や味噌蔵の者を次々と連れて来た。

 授業料を払えば清酒づくりも醤油づくりも教えると言っていたが、そんなに安い授業料で教えるわけにもいかないので、前払いの一括支払いではなく、教えている間の無償奉公(二食付き)と、その後の売上のパーセンテージ支払い方式にした。


 この頃の社会は封建的だが、商人はいつの時代でも先進的だ。

 利息の概念も証文もしっかりしているし、銭が重いからと割符(さいふ)と言う手形もある。

(佐渡の銀貨は重宝されている。金貨は割高だと普及していない)

 ただ、しょっちゅう土一揆だ!徳政令だ!と借金をチャラにされるが…


 へしこも鯖寿司もつくり始めた。


『若狭と言えば塗箸が有名だよな…』


 塗り師を探して奨励しよう。


 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜


 敦賀には来たるべき南蛮貿易のために、要塞ではない普通の港湾施設をつくり、艀(はしけ)と曳船(ひきぶね)を配置した。

(佐渡の両津湾の突堤は、大型の南蛮船が直接接岸できるように埠頭工事を開始している)

 朝倉景鏡が明智光秀を敦賀代官に任命して、敦賀を小浜に負けない港町にしようとしている。


 光秀は小浜の蔵教室のことを聞きつけ、早速何人かの職人を送り込んできた。

 さらに、佐渡の港湾工事でセメントを見た光秀は、原料の石灰石が金ヶ崎の方にあることに気づき、セメント工場も作り始めた。

(やはり優秀な奴だ)

 今は小浜代官の山県秀政と頻繁に連絡をとっているようだが、自分も含めた何人かを佐渡へ留学させてくれと、景鏡に頼んでいるとか…


 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜


 蒸気機関を利用して、ポンプや紡績機、機織機は完成してきた。

 蒸気式のショベル機や掘削機も作っているが、こちらはまだ設置の仕方やバランス調整に時間がかかりそうだ。


 佐渡の金山・銀山は、坑道をなるべく掘らずに、相川側から山を切崩している。

 出てくる土砂は鉱石、石材、土、砂、ガラ等々選別して使い分けている。

 蒸気式の回転ノコギリを開発し、伐り出した丸太は木材に加工されて酒田経由で各地に運ばれる。

 切り株もテコ式の抜根機でバッコンばっこんと抜根して運び出している。



 揚北の色部氏と共同経営している粟島の牧場は、島の頂上から元の半分くらいの標高まで切崩して、広大な草原にした。

 大佐渡山地も、これから何年、何十年、何百年もかけて切崩していく。


 佐渡(本間家)勢力圏では、さらに氷室、雪室を増やしている。

 夏場の生鮮品の輸送は、おがくずと氷のクール便が活躍している。

 氷を上に入れる二段式の冷蔵庫も普及し始めた。


 洗濯機は、まだたらいに洗濯板だが、(手動)回転式の脱水機は共同使用でアチコチに設置されている。


 寒い所、雪深い所が多いので、そりやスキー板とストックも生産を増やしている。

(スノボも作ってみた)

 スケート下駄も作ってみたが、佐渡の加茂湖は薄っすら氷が張ることもあるが、スケートができるほどは凍らない。

 天然のスケート場で思いつくのは白樺湖だが、白樺湖って長野のどのへんだ?

 武田の勢力圏かな?


 ま、スケート(スノボも)はどちらかと言うと生活用品じゃなくて娯楽用品だな。

 娯楽用品は作るもの作るもの、全部飛ぶように売れる。

 将棋、囲碁に始まり、サイコロ、双六、カルタ、花札、トランプ、メンコ、ビー玉、オハジキ…

 凧も羽子板も作った。

 ゲートボールは各地で大会が開かれるくらい盛んだ。

 最近は蹴鞠ベースボールとモルックを流行らせている。


 ただ、やっぱりこの時代、一番ヒートアップするのは格闘技だ。

 相撲大会は昔からだが、俺が今年は「ボクシング」、次の年は「キックボクシング」次の年は「サブミッション」さらには「打撃、投げ、極め何でもあり」とルールを提案する度に、全国の槍自慢達が集まってきて対戦している。

(今のところ死人は出ていないが、怪我人多数…^^; ^^; ^^;)

「へしこ」は魚(主に鯖)をぬか漬けにした若狭名物だ。

「鯖寿司」は塩漬けにして若狭から京に運んだ鯖がいい塩加減だったので、昆布と酢で〆て押し寿司にしたのがはじまりだ。

ちなみに「サバを読む」と言うのは、傷みやすい鯖をいちいち数えずに適当に数えていたのが語源だとか。

(いずれも諸説あり(;´∀`)

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