信濃の境界と九州方面事情
安曇野の仁科氏が上杉配下に入った時に、小笠原氏が仁科氏と同じように上杉配下になっていたら、塩尻辺りで武田とぶつかるところだったが、小笠原氏がこちらにつかなかったので筑摩野(松本平)を放棄して梓川を武田との境界にする。
武田としても、信濃府中と筑摩野(松本平)が手に入れば文句はないだろう。
武田には、
「もしも梓川を越えて安曇野に攻め入ってきたら、塩尻まで押し返してそこを境界にするぞ」
と伝えてある。
村上氏にも「上杉定実信濃半国守護の配下に入るなら一緒に武田と戦うよ。武田に負けてから頼ってきても知らないよ」的な書状を出していた。
史実ではこの頃には武田と村上が戦って、武田が撃退されている頃だが、この世界では武田は、北へは佐久までで侵攻を止めて、諏訪から南に向かったので実現はしていない。
こちらは武田には、
「犀川を越えてきたら、佐久からも追い出して信濃半国守護を剥奪する」
と伝えてある。
逆に言うと、
「犀川以南は知らないよ。村上氏とは勝手にやり合ってね」
ってことだ。
こちらから武田と組んで、小笠原氏、村上氏を叩くことはないが、援軍を請われても今さらそれは知らない。
〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜
台東行ったり来たり便の「マーガレット号」と「ビビアン号」、それと神屋さんからの情報で、俺達が京と若狭に遠征している間に、スペインの船が薩摩に、ポルトガルの船が平戸に来たそうだ。
いよいよ、南蛮貿易が始まる。
今、一番欲しいのはゴムだ。
この頃のヨーロッパって、ゴムあるのかなぁ…?
技術・開発部門で石油(臭水)の研究は進めてもらってはいるけど、ビニールとかプラスチックができてくるのは、まだ先だろう。
やっぱりゴムの木を見つけて持ってきて欲しい。
ポルトガルさん、頑張ってくれ〜(なんとなくスペインよりポルトガルの方が高感度が高い(;´∀`)
あと、「島津が戦で鉄砲を使ったらしい」との報告も入った。
初見ではビビらせ効果が高かっただろう。
ただ、一丁や二丁ではこれからあまり役にたたなくなるかも知れないので、三段撃ちや早合を指南してみようかな…
「サツマイモ」を送って以来、島津家は友好国なので、それくらいしてもいいと思っている。
(サトウキビはまだ送っていないが(;´∀`)
鉄砲の重要性を説いて、「技術を秘匿した方がいい」と伝えておいた方が、逆に鉄砲の普及を遅らせることができるかも知れない。
種子島に伝わった鉄砲のうちの一丁は島津家から将軍家に献上されたので、将軍家にも「技術の秘匿」は釘を差しておいた。
言っても絶対に普及するんだろうけど…^^;
平戸の松浦水軍とも上手くやっていけている。
どうやら松浦水軍は、東シナ海を跋扈している倭寇(倭寇と言いつつ中国人ばっかりだけど)のいくつかのグループを囲っており、アチコチの島々に隠れ拠点を作っている。
平戸にやって来たポルトガル船も、倭寇が連れてきているようだ。
台湾に行くまでの島々にも、倭寇の拠点があるので、マーガレット号もビビアン号も給水などで立ち寄らせてもらっている。
各海域の海賊(水軍)とは、極力仲良くする。
でも、どうしても敵対してくる場合は、やはり力でねじ伏せなければならない。
そんなわけで、できてきました、鉄甲船。
ハーモタイプとサーワタイプの中間の大きさで、ヨット型(竜骨船)とガリオット型(平底船)の両方で、十年以上前から作り始めていた鉄甲船が五艘づつできてきた。
鉄板を貼る前の船自体はずっと前にできていて、鉄がそこそこ手に入るようになってから、鉄板を作ったり、貼り付け方を検討したり、試行錯誤の末にできたのだ。
ランバー号、ヴィランバー号、クータダンティー号、プシュパダンティー号、マクタダンティー号、ケーシニー号、アチャラー号、マーラーダーリー号、クンティー号、サルヴァサットヴォージョーハーリー号と名付けた。
そして、時を同じくして、スクリュータイプの蒸気船もできてきた。
風神タイプの船に蒸気機関を積み込んだものだ。
漆や、技術開発部門が石油生成実験で作っていたコールタールを塗って黒くし、その名も「黒船」と名付けた。
黒船の後部にはクレーンが備えられており、着岸できない浅瀬の岸に行き来するための通船一艘と、艀と曳船がワンセット積んである。




