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石花領改革

 若狭では組屋さんとの会談の後、組屋さんに接待を受けてそのまま泊まり、次の日には船に米俵を積んでもらって佐渡へと帰る。


 帰りの航路は若狭から三国、小松、輪島から佐渡へと帰ってきた。

 途中輪島で


「ワシらだけなら強行できる天気ですけど、ショーゴ殿を乗せてはこの天気じゃ(船を)出せません」


 と舟代様が言うので輪島で二日天気待ちして、つごう六日で帰ってきた。


 銀鉱石の換金(換米)については、しばらくは連絡待ちだ。

 俺は一旦、おはまさんとおていさんの家に帰り日常(非日常だけど)生活に戻った。


 村に帰るとおはまさんとおていさん(タスケとかずちゃんも)が、炭焼き、石灰石と貝殻焼き、ニガリも抽出を続けてくれていた。

 何度も焼いているうちに被せ方のコツをつかんだようで、売り物にできそうな炭の割合が増えてきていた。


『灰が随分貯まってきたので石鹸と炭団づくりも始めたいけど、材料の都合で秋からか来年かなぁ… 冬に向けて炭団は先に始めたいなぁ…』


 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜


◯俺がやったこと其… いくつだっけ(;´∀`)


 炭団を作る


 なんちゃってパイプ栽培の山芋(自然薯っぽい)の収穫は来年の雪解けくらいがいいと村のみんなが言うので使えない。

 なので、山で自生している芋を探してきて、細かくつぶして煮込んで糊にして、灰に混ぜて丸めて乾かして固める。


 直接素手で丸めるのはアルカリが強いので良くないよね、きっと。

 なので竹を加工して、型とスプーンみたいなモノを作って、型の方にスプーンで糊入りの灰を入れて丸めて作業することにした。

 これは、もう、楽しい楽しい泥団子遊びなので、始めた途端にタスケとかずちゃんの天職と化した。

(直接手で丸めちゃダメだよ)


 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜


 浜では村人たちが流下式塩田モドキへの海水掛け作業も続けてくれていた。

 スルメづくりも村のみんなで始めており、俺が帰って来ると、


「ショーゴさん、これをもっと広げて欲しい」と流下式塩田モドキを指さしてヨイチさんが言ってきた。


「あぁ、いいですね。塩はいつの時代も必需品だし、村で使う以上の分は年貢として納めてもいい」と俺が言うと、


「スルメだけじゃのうて前にショーゴさんが余った魚を干しとったろう。あれをいっぱい作りたいんじゃ」


 と、一緒にいたジロべーさんが言う。


 スルメはその日漁ってきたイカを捌いて、流下式塩田モドキでできた一番濃度の高いかん水に浸けて干している。

 イカ以外にも大漁だった時は、鯵なんかも開いてかん水に浸けて干物にしたことがあった。


 俺が商人巡りをしていた間に藍原様(クロード)が年貢代わりの魚介類は全部干物にしようとお触れをだしたようだ。

 それで、この村以外の藍原様(クロード)の領地の他の村にも流下式塩田モドキと干物づくりを教えて回って欲しいらしい。


 こっちが教えに回っていくのは面倒なので、他の村の人たちにこっちに来てもらって教えていくことにする。

 その辺のことは中村様(トーロク)が差配するらしいので、他の村の人たちには中村様(トーロク)から伝えてもらうようにした。


 せっかくなので、秋の種籾保存の時の塩水選のやり方とかイシル作りとか蕎麦打ちとかも教えておこう。

 三和土(たたき)工法もみんなに教えといたら、何かとご領地の生活水準が上がるかもしれない。


 今までにできた炭(売り物レベル)や塩、これから作っていく干物や炭団とかは村人たちが直接どこかに売りに行くのではなく、全て一旦藍原様(クロード)に年貢扱いで献上して、河原田城下から市場に出してもらう。

 今回こちらから周った薩摩屋さん、川舟屋さん、組屋さんにも銀鉱石以外にも売れればいいな。


 せっせと献上するので、今年の米は年貢で全部持っていかないで、ちょっと残して欲しい。

 できれば四分六分(シブロク)… は無理でも、せめて五分五分(ゴブゴブ)くらいで…

 お願い、藍原様(クロード)(人∀・)、河原田貞兼(サダカネ)(人 д`*)

うち(おはまさんとおていさんの家)の真似をして、村のいくつかの家が三和土(たたき)で土間を打っていた。

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