結局、また守るところが増えた;><;
「と言うことで、唐丹は佐渡(本間家)が領有して、南からの侵攻は防ぎます。葛西家にしろ伊達家にしろ、唐丹を攻めると言うことは佐渡(本間家)を攻めると言うことだと通達いたしますので、その後は攻めて来ないでしょう」と本間有泰
〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜
本間佐渡守有泰が釜石に着いたのは、一度石巻(晴清方)の葛西軍が海と街道から攻めて来て、それを撃退した後だった。
陸路は1000人弱、海路は100人程が前回より二艘増えて七艘の小早で攻めて来た。
伊達稙宗に応援を頼んだようだが、向こうも今はそれどころではないので、自力でなんとかして、早く貸した銭を返せと言われたらしい。
まずは砦の裏側から攻めるべく、熊谷水軍が唐丹の港に上陸してきた。
約100人の上陸部隊を約600〜700人くらいのスコップ部隊が
ボコボコに殴って、半分くらいが無力化し、半分くらいが降参した。
乗ってきた小早は接収した。
葛西晴清は今回のことがよほど腹に据えかねているようで、騎馬兵を数十騎従えて、先頭をきって砦までやって来た。
砦の手前100mくらいのところで止まり、弓隊を前に出した。
鏑矢などなしで、いきなり砦に向かって矢を放った。
山なりに放たれた矢はかなりの数砦を越えたが、佐渡の築く砦には人のいる所には必ず矢避けの屋根があるので当たることはない。
砦の壁と屋根に放たれた矢が刺さった。
続いて弓隊を少し前に出させて、火矢を射掛けようとし始める。
しかし、少し前に出た弓隊はクロスボウ隊の射程距離だ。
火矢が発射される前に葛西の弓隊はクロスボウのボルトの餌食になった。
それを見た晴清は足軽兵を突入させようと馬上で指示を出した。
その時、櫓の上から晴清に向けて矢が放たれた。
葛西の弓隊の矢は誰にも当たってないが、櫓の上からコンパウンドボウで放たれた一本の矢は確実に晴清の首元を捕らえた。
「殿〜!!!」
近くの誰かが落馬した晴清にかけ寄る。
パシュっ!
パシュっ!
第二矢、第三矢が放たれる。
コンパウンドボウ狙撃部隊一の名手、榎本間高形が櫓の上から騎兵を次々と狙い撃ちにしていく。
ダダダン!!!・ダン!・ダダン!!・ダン!・ダダダン!!!
砦に向かって突撃をかけた足軽兵を十人の鉄砲隊が砦の鉄砲狭間から撃つ。
ほとんどの足軽が鉄砲の音に立ちすくむが、それでも突撃してくる者をクロスボウ隊とコンパウンドボウ狙撃部隊が仕留めていく。
「ええい、怯むな〜! 一気に突っ込め〜!」
号令をかけたのは千葉長門守のようだ。
唐丹は千葉氏の所領だった。
長門守も歯がゆい思いなのだろう。
ドーン! ガーン!
しかし、突っ込んでくる足軽の中に、今度は焙烙玉が炸裂する。
クロスボウとコンパウンドボウも次々と発射され、
ダン!・ダダン!!・ダダダン!!!・ダダン!!・ダダン!!
と、鉄砲隊の第二弾射撃が続いた。
葛西軍の足軽は、もう誰も前に進もうとはしなくなった。
騎兵もドンドン榎本間高形の狙撃を避けて後退している。
戦意喪失状態の葛西軍。
しかも大将の当主の絶命が確認された。
せっかく100貫文支払って身柄を取り返した葛西晴清だが、ここにあえなく討ち死にした。
「撤退じゃ! 撤退するぞ!」
騎乗の武将が率先して、山際海沿いの街道をとって返して行った。
その後、登米(晴胤方)が挙兵して石巻(日和山)城に向かうと、晴清に付いていた家臣たちは皆んな晴胤に臣従した。
〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜
「まぁ、儂らは貴殿らが来てからいい思いをさせてもらっておる。南の守りを任かせられるのなら、いいようになされよ」と大槌広政。
「遠野街道の方も見ておきますので、大槌殿は北からの南部には目を光らせておいてくだされ」と本間有泰。
「頼もしいですなぁ、ハハ」と狐崎玄蕃。
こうして、佐渡(本間家)は唐丹の漁村を領有することになり、結局三陸側にも守るところが増えたのだった。
三陸って呼び方って明治以降なんだそうです。
まぁ、直さないんですけど…^^;




