天文の乱(唐丹編)
登場人物は面倒くさいので通称を使ったり諱を使ったりゴチャまぜにしてますが、基本全て架空の人物として読んでください(人^。^)
釜石の南に唐丹の港がある。
大船渡とか、この辺りは葛西氏の配下の千葉氏が治めている。
以前は唐丹の港までは阿曽沼氏が治めていたのだが、100年ちょっと前に気仙沼の方で岳波太郎と唐鍬崎四郎と言う兄弟だか義兄弟だかが千葉氏に謀反を企てて阿曽沼氏を後ろ盾にしようとした。
しかし阿曽沼氏はその話を断った。
するとこの兄弟だか義兄弟だか(もう兄弟にしとこう(;´∀`)は逆ギレして阿曽沼氏を攻め立てた。
この時に阿曽沼氏の家来で大槌城を任されていた大槌孫三郎が、この兄弟と連合して阿曽沼氏に謀反を起こした。
阿曽沼氏はその時の居城の横田城で籠城し、三戸の南部氏に援軍を頼んだ。
この要請に三戸南部の当主、南部守行が援軍を率いて反乱軍を襲撃し、撤退する反乱軍をそのまま大槌城まで追撃した。
ところが、運悪く南部守行は追撃中に流れ矢に当たって戦死してしまった。
結局、岳波太郎、唐鍬崎四郎兄弟の謀反は頓挫した。
大槌氏は追撃が途中で中途半端に切り上げられたので、阿曽沼氏から独立して海側の大槌、釜石、唐丹を領有した。
しかし、その後千葉氏が大槌氏を攻め、大槌氏は釜石の狐崎城は守りきったが唐丹は千葉氏に奪われた。
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捕らえている葛西晴清の首実験( まだつながってるけど)をして、確かに晴清だと確認した葛西高信(晴胤)方の重臣、富澤義綱は、あらためて手勢を率いて来ると言って帰った。
そしてあらためて50人の手勢を率いて来た時に晴清の引き渡しの条件として提示したのが、唐丹の割譲だった。
しかも大槌側で兵を出して奪ってよいと言う、許可を与えるだけのものだった。
「馬鹿にしておるのか」と大槌広政。
「馬鹿にもなにも、そちらで持っておっても役に立たぬ首でしょう」と富澤義綱。
「それにしても安い首じゃのぉ」と大槌広政。
「ここは一旦検討させていただこう」と狐崎玄蕃。
「何を検討することがあるか! 言われた通りにすればよいのじゃ」と富澤義綱。
「何じゃ、その言い草は… 交渉人の態度じゃないのぉ」と大槌広政。
「交渉などする気はないわ! 構わん! 連れて帰るぞ」
富澤義綱は席をたつと、以前に首実験をした晴清の幽閉先にズカズカと進もうとした。
ガン!!
「気に食わんな」
やりとりを見ていたアダッチが、自分の前を横切って奥に進もうとした富澤の足を脇差ならぬ脇スコップで引っ掛けて、富澤を転がした。
「痛とおっ」
スネをおさえてもんどり打つ富澤。
「置いておっても邪魔なだけなので、条件など二の次でとっとと連れて帰ってもらえばいいと思っておりましたが、貴方様の態度はあまりにも気に入りませんね」とアダッチ。
「キサマ! 何をするか?! 許さんぞ!」と富澤。
「まったく、晴清らとおんなじではごさらんか。取り押さえろ!」
アダッチの「取り押さえろ」の声に、まわりからスコップ部隊が湧いて出てきて、富澤義綱を捕縛した。
富澤と一緒に城内に入ってきていた数人の家来が、助けようか、逃げようかとオロオロとして、その内の一人が脇差を抜こうとした時に、すぐに別のスコップ部隊に取り押さえられた。
「今一度帰って、きちっと話のできる交渉人を連れて来なさい」
オロオロし続けている他の家来にそう言い、後ろ手に縛った富澤の首元に脇スコップの先を突き付けながら、登米からの使者を城外に押し出した。
率いて来ていた50人の手勢にむかって、
「この無礼者は預かっておきます。帰って今日の|経緯{いきさつ》を報告しなさい」
と言って追い返した。
富澤義綱は葛西晴清らと一緒に幽閉しておいた。
「足立殿、あんなことをして大丈夫ですか?」と狐崎玄蕃。
「儂はスッキリしたぞ」と大槌広政。
「先走ったことをして申し訳ござらん。ここは一層もう、その唐丹を占拠してしまいましょうか」とアダッチ。
「唐丹の片岸川は鮭が捕れるぞ」と大槌広政。
唐丹のムール貝が有名だけど、この頃はまだいないよね?(;´∀`)




