鉄の街ならぬ芋とかぼちゃの町
読みはじめて、一話から最新話まで一気に読んでくださる人がいてくださるようです。
誠にありがとうございます。
一気に読むと特に人称やら文体やら、誰目線やねん!? みたいなのがとても気になると思われます。
感謝とともにお詫び申し上げます(;´∀`)
直す技量はございませんことも、あわせてお詫びいたします^^; ^^;
釜石ではフカヒレ工場の周辺が三陸一の港町になってきている。
釜石には風神号が行き来していて、食糧から日用品からいろいろと運んで行っては、加工したフカヒレ以外にも向こうで使いきれない川砂や木材、それに人材も積んで帰ってくる。
元々、釜石には数百人くらい、大槌領全体でも1000人を超えるかどうかくらいの領民しかいなかったと思われるが、先の飢饉で食いはぐれてやってきた者達を次々と人足として雇っていき、人口は倍増したんじゃないだろうか…
増えた領民の主な仕事は、川底攫え、鉱山道開発、木材伐り出し、石材切り出し、港湾整備、フカヒレ工場での加工作業、工場周辺と山間部での農作業と、いくら増えてもやることは限りなくある。
(まず、増えたら増えただけ、人足小屋も建てないといけないし(;´∀`)
漁業は新しく増えた領民の仕事には入っていない。
元々漁師だった領民は漁業を続けているし、日に日に拡張している港には周りの漁村からも漁師達がやって来て、続々とフカヒレ以外にも工場に運び込んできてくれる。
工場では猪口酒屋形式で、売りに来たモノは一旦佐渡の銭で買い取り、その銭でいろいろなモノを買えるようにしている。
米も売ってるし(高いけど)、サツマイモとかかぼちゃも売っている。
釜石の人足の主食は魚介汁だ。
そこに、日によってサツマイモが入ったりかぼちゃが入ったりする。
豆が入ったり、すいとんや粟稗が入ったりすることもあるが(夏場はトマトが入ることもある)、芋かかぼちゃのことが多い。
工場の周りでは食いごたえのあるかぼちゃを中心に栽培しているし、鉱山道沿いにはサツマイモを植えている。
工場では佐渡から持ってきたでっかい鉄鍋で、何時でも魚介汁が煮込まれているので、魚を売りに来た漁師達も工場でサツマイモ入り汁やかぼちゃ入り汁を食べて、「これは美味くて腹にたまる」とサツマイモやかぼちゃを買っていくようになった。
(鉄鍋も売っており、それなりの値段だが意外と売れる)
山に植えている芋はよく獣害にあうとのことなので、いろいろなタイプの罠を作って送った。
アナグマ、イノシシ、鹿などがかかり、これらも頻繁に食卓にのってくるようになっている。
そして、川底の深さもとれるようになり、運搬用の川船がかなり奥まで入れるようになり、今は露面掘りで掘り出した鉄鉱石を人海戦術で持ち出しはじめたところだ。
同時にずり落とし道作りやケーブルの設置なんかも始まった。
まだ少量だが釜石での鉄鉱石の産出が始まった。
運び出された鉄鉱石は風神号で佐渡に運ばれていく。
順調に鉄鉱石が産出されるようになれば蝦夷のイワナイに運んで、イワナイの高炉で銑鉄にする予定だが、建設中だったイワナイの高炉は完成はしているが、まだ稼働を開始していない。
クッチャンで産出されるようになった鉄鉱石だが、これも今はまだ佐渡に運んでいる。
実は相川に作った実験用のミニ高炉(中炉)がかなり優秀で、試験稼働させてから壊れずに24時間365日、ずっと銑鉄を生み続けている。
高炉は一度止めたらそれまでの命だ。
せっかく調子よく働いてくれているなら、優先的に相川の中炉を使おうと採れた鉄鉱石をこちらに廻していたのでイワナイの高炉がまだ稼働をはじめられなかったのだ。
クッチャンも釜石も、これから益々採掘が本格化して行くだろう。
十分な鉄鉱石の在庫を確保してから、イワナイの高炉は稼働させる予定だ。
高炉が動いていなくても、イワナイはジャガイモとトウモロコシと他にも寒冷地向きの作物栽培で忙しい。
こちらにも釜石に負けないくらいの水産加工工場も作って、昆布、ニシン、ナマコ、アワビといろいろ干してるし、カズノコ、明太子も作りはじめた。
肥料の鰊粕も作っている。
台東とイワナイへの移民の数を同じくらいに振り分けていたが、台東は順調にトロピカルライフを送っているようなのだが、イワナイの方の移民の数をもっと増やさないといけないようだ。
でっかい鉄鍋はアイヌの人達が欲しがるので、佐渡で量産するようになった。
罠には猿もかかったが、奴らはやっぱり一番捕らえにくいみたいだ。
竹と麻紐のくくり罠は特に大好評で、その後佐渡開発のヒット商品になった。




