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蝦夷のキーマン「今泉」

 イワナイの港湾施設を作りながら、マサ、小一郎、平二郎とヨシ、ダイリク母子が暮らしているトヌオウシの村にも挨拶に行く。

 トヌオウシの村は松前の商場(あきないば)から、一刻ほど川沿いに北に行ったところだ。


 親善の意味をこめて、お土産にジャガイモと鍬や鋤などの農器具、それと砂金が採れるとのことなので西三川ご用達のパン皿も持ってきた。

 大歓迎された。

 村では鉄製の道具、特に鉄鍋を欲しがっていたので、次来る時に持ってくると約束しておいた。


 小一郎と平二郎はかなりアイヌの言葉ができるようになっているので、イワナイに連れて行きたい。

 次に鍋を持ってくる時に別の母子を連れて来て、マサ、小一郎、平二郎母子とトレードして連れて行こう。


 それと、箱館のちょっと北の石灰石が見つかったところにも行った。

 山に入って行くと、まぁまぁむきだして石灰石が見つかる。

 ここは現地の人に集めてもらっておいて、九谷方式で回収するようにしよう。


 箱館の海岸沿いには蠣崎氏の館が点々と建っている。

 箱館の方でも商場(あきないば)がいくつかあるのだが、今はやたらと蠣崎氏とアイヌの仲が悪くて、アイヌが箱館には近寄らない。

 元々この辺りに住んでいたアイヌの人たちは蠣崎氏の領民になっている。

(か、別のところに移住したか、………………)


 石灰石が採れる山が蠣崎氏の館から近いので、


「この石を集めてくれたら買い取ると蠣崎氏に話を持ちかけようと考えているが、誰か窓口になってくれそうな人を招待してくれないか」


 と今泉氏に話すと、今泉氏は自分が窓口になると言った。

 今泉氏は佐渡の船が松前に来るようになってから、かなりホクホクのようだ。

 今回の件も自分が絡んでいたいのだろう。

『どうぞ、どうぞ、たっぷり甘い汁を吸ってくれ』

 それで【蝦夷資源開拓及びアでっかいどーほっかいどーイヌ親善計画(プロジェクト)】が円滑に運ぶなら安いものだ。


 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜


 蝦夷使いで持って(乗って)きたハーモタイプのうちメイクイン号は、箱館から松前に石灰石を運んだり商場で必要な時に使うために商場に係留しておくことにした。

 残りのピュアホワイト号とゴールドラッシュ号はイワナイで忙しく働いている。


 新たに製作していたハーモタイプとサーワタイプの中間の大きさの、ヨット型(竜骨船)とガリオット型(平底船)の軍用船が一艘づつ出来てきた。

 蝦夷の方は蝦夷の方で頑張ってもらうとして、この二艇で試験航海がてらに釜石の近くの三貫島と言う島の調査に行ってもらうことにした。


 この島でなくてもいいんだが、三陸沖(あちら)側で誰の領地にもなっていなくて、人が住める(飲水が確保できる)島があれば領有したい。

 船着き場を作って、フカヒレ工場を作ろう。

 サメを漁ってきてヒレはフカヒレにして佐渡に送る。

 身をカマボコにして釜石に売りに行く。

 その時にスコップ部隊を山に放ち、鉄鉱石探しをさせよう。


 この三貫島はちょっと近すぎるよなぁ…

 いかにも、もう誰かの領地になってそうだ。

 スマホの地図アプリでは良さそうな距離で良さそうな大きさの島が見当たらないんだよな…


 結論から言うと調査の結果、三貫島も少し北の大槌の方にあった大島も、誰の領地と言うよりも誰も住んでいなくて、飲水の確保が困難な感じだ。

 雨水を集めて貯める事ができる施設をつくる必要がある。

 これは先に、陸路で鉄鉱石調査隊に山の中に送り込んで、鉄鉱石の鉱脈探しをした方がいいだろうか… ^^;


 とりあえず技術・開発部門に「雨水集貯システム」の開発を依頼して、そうだな、あの諜報部門の山伏の部隊を釜石に派遣しよう。

 今は大雑把に釜石、釜石って言ってるけど、実際に鉄鉱石がある場所をちゃんと確認してから経路とか考えて行動するようにしよう。

松前のメイクイン号はゴサク達が漁に使うこともある。

イワナイのピュアホワイト号とゴールドラッシュ号は、網付きでアイヌの漁師さんにレンタルしたりもしている(*^^*)

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