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冬のマフラーは手編みと雪降る夜の2人のゼロ距離とメリークリスマス7メートル。2。



(前回のあらすじ)




300年前。


人を恨み、世を呪い死んでいった鬼の呪い。

風のざわめき。

砂時計の悪夢。

稲葉の白兎。



それは、現在を生きる


柳生新左衛門宗厳(やぎゅう しんざえもん むね

よし)。


伊藤一刀斎景久(いとういっとうさいかげひ

さ)。


その2人にも深刻な影響を及ぼしていた。


逃れられない、過去からの呪い。

世界の武の動向。

花占いの結果。

明日の風向き。



恋の行方。



全てを乗り越えて、自らの手で運命を切り開け。



———戦いの時は迫る。





………編みかけのマフラーに、

少し目線を落とした、


お風呂あがりの、プライベートな前髪が、

さらり。と目のあたりにかかり、


その表情はよみとれない。


『伊藤一刀斎景久(いとういっとうさいかげひ

さ)。に……だよ。』


『え?……』


………トゥクン……。






雪のふる音だけが静かにふたりを、

静かに包んでいた。静かに……。



静かに……。



『……お前……今……』


伊藤一刀斎景久(いとういっとうさいかげひ

さ)。


いつものオラついた表情では無い、

真剣な眼差しで、


柳生新左衛門宗厳(やぎゅう しんざえもん むね

よし)。


を、見つめる。



その眼差しに、ハッと我にかえった


柳生新左衛門宗厳(やぎゅう しんざえもん むね

よし)。


『あ。あは……あはは。なんちゃってー。』


顔を真っ赤にして、慌てて笑顔を、

取り繕った。


『ぜ、ぜんぜん誰にあげるかなんて、考えてもいなかったなあ。あはは……』


苦し紛れの言い訳にすぎぬ。


だけども、


伊藤一刀斎景久(いとういっとうさいかげひ

さ)。


は、動揺を隠せない。


『や。やれやれだぜ。全くよう。』



『あはあは。』


『やれやれ。』


そして、


気まずい沈黙。


雪のふる音だけが静かにふたりを、

静かに包んでいた。静かに……。



静かに……。


静かに………。




……トゥクン。



………トゥクン。















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