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恋の花14



打ちどころが良ければ、死ねるかな?


れんげさんは、サビだらけの汚ない歩道橋から、色褪せたアスファルトを見つめていた。


打ちどころを良くして死にたいな。


死ぬ理由は、とても美しくて、

れんげさんは燃えるように恋をしていて、

恋人とふたりで木漏れ日を浴びて、

菓子パンを食べて、

ふたりは心から強く結ばれていた。


そんな全てが、目の前からいつか、

どこかへ消えてしまうのが怖い。



触るとボロボロと崩れる、腐った塗装の手すり。

れんげさんは、ロマンチックに目を閉じた。

秒読み。




『アーユージャンピン?』


ロマンチックに包まれて、月明かりに包まれて、

美しさの中にいた、れんげさんを止めたのは、


メロメ君。



『君はそのままでいいんだよ。』


『ありのままで。』


『まだまだこれからさ。』


『アメンボだって生きているんだ。』


『月が綺麗ですね。』


『名前なんていうの? れんげ? 

 かわいい名前だね。僕はメロメ。』


『やまない雨はない、夜明け前が1番くらい。』


『ドント cry』


『目は前を見るために前についているんだ。』


『tomorrow。』



『光あれ。』





夜が明けた。



れんげさんは、ただメロメ君を見ていた。



メロメ君の心が、



昨日の蓮華さんを今日に連れてきた。















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