表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
19/29

恋の花8



メロメ君のLINEのお返事は遅い。


直接に電話……。なんてことは、

なんだか、なんだか、ほんの少し考えただけでも胸がぎゅんとして、息が浅くなって、

鼻の奥が痛む気がしたので、忘れることにしてる。


ビールの空き缶で膨らんだコンビニのレジ袋。

あ。今日、空き缶の日だった。


特にやる事もないから、冷蔵庫の中を見てみたりしていた。


冷蔵庫の中にも、面白いものなんかなくて、本格的に退屈になった私は、散らばる漫画に埋もれていた青い本を発掘したので、パラパラとページをめくる。


———寝てた。


窓の外は色彩感覚の狂ったオレンジ色で、

綺麗なのに気温だけは暑かった。


LINEのお返事もしないくせに、

いきなし、メロメ君が来た。


『寝てたの? ミドリちゃん。もう夕方だよ』


薄暗いオレンジ色の部屋で笑うメロメ君は、

なんだか夕焼けより優しく見えた。


『あれ? どうして泣いてるの?』


なんで?

私にもわかんない。

下瞼に触ると、中指が濡れた。


『ミドリちゃん。涙の数だけ……』


  一呼吸おいて、


『人は強くなれるんだよ。』



メロメ君のいつもの薄い言葉に、

私はひどく安心した。


大好きだよ。


メロメ君。















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ