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恋の花2
『諦めちゃだめだよ。うん。
夢はいつか必ず叶うんだ』
汚れたテーブルの居酒屋で
メロメ君が、私の目を見ながら言ってくれて、
私って何か諦めていたかな?
例えばそんな事をメロメ君に話したっけ?
『明日からのチャレンジの日々に乾杯を』
と、こっちがまだ準備も整っていないのに、
力強く応援してくれた。
可愛らしい顔で。
居酒屋の焼き鳥の煙で、なんだか空気が油。
壁の扇風機が弱々しく回っていた。
その夜は、
うずらベーコン食べて、ほっけを食べて、ビールと鍛高譚を飲んで、あまりお金も無いから、帰ろっか。けっこうお酒で頭がひらひら。
『大丈夫?』 『歩けるよ』
七夕が近かった。街灯が切れていた。
帰りに、銀行の立体駐車場の、薄暗くなった場所で抱きしめられて、キスされて、居酒屋で会計の時に店員さんがくれたミントガムとアルコールとシソの味がしたのを忘れない。
魚の味じゃなくて良かった。
髪からは焼き鳥の匂いがした。




