恋の花1
———ちんぽん♪
ラムネのお菓子だけを持って、
メロメ君が部屋に入ってきた。
そんなもん食いたくもないけどね、ありがとう。
メロメ君は可愛らしい顔で、
寝癖メガネの私に言う。
あくまで可愛らしく。言うんだこの人って。
↓
『なんかビールとかある?』
私は、だっさいグレーのスウェット。
めんどくせえなあ立ち上がり、
冷蔵庫からビールを取って来てあげましたよメロメ君ありがとうと言え。
『ありがと。ミドリちゃん』
ほんと可愛らしい笑顔。照れた。いやだ。
『何しにきたの?』
私は聞いたけど、アホみたいにいちおう聞いたけども、ホントは知ってる。
カーテンもちゃんと閉めないままに、
メロメ君と私は普通にセックスをして、
ふたりではあはあして
終わって、
寝起きだからよくわかんなかった。
『なんかビールとかある?』
ってメロメ君が、笑顔をした。
電気つけんのも面倒くさくて、このアパートは古いから、セックスの音は隣の知らない人にもガンガンに聞こえていて、部屋の電気は昨日からのオレンジの小さいやつだけ。
喉が渇いたから私もビール飲んだ。
ビールは好きじゃない。
『かわいい。好き』
とか言いながら、テレビで、
いないいないばあとか見ていたメロメ君が、
私の背中から、
ぎゅ。なんて甘えてきて、汗かいたから汚いよ。と言ってから、私は、
ああ、あるあるだなあ。ださ。
さっき、服を脱がされている時に、
洗濯物が上手に乾いてない時の臭いが少しだけして、それは私の本当の匂いじゃないから、勘違いして欲しくないな、嫌われたくないな。
通常の人が、真面目に仕事を終えて、帰る時間、
そのあたりの時間になったので、
メロメ君は、歯磨きをして、ワイシャツとネクタイを、ああー真面目に仕事してきました風に整えて、狭い玄関で靴をはいた。
『またね。ミドリちゃん。好きだよ』
メロメ君の綺麗な手で、
髪をかわいいかわいいされて、
ちょっとゆっくりめのキスをされて、
『うん。私も好き。』
なんて言ってしまって、
笑顔でメロメ君は
自宅へ帰って行きましたとさ。
ばいばいしていたら蚊にかまれた。
ラムネのお菓子は置いてってくれた。




