凪音編:4話 友人とのゴールデンウィーク(中編)
さて、切符ないない事件も終わり、僕たちはバスに乗って栄へ向かった。僕は栄に行くの初めてだ。なぜかワクワクしていた。あまり出先でワクワクしたことなんかないのに。
「ついた〜〜。いや〜バス混んでたな。」
恭平はバスを降りるなり言った。今から何をするのか気になったので僕は恭平に聞いた。
「今から何するんだ?」
「決まってるだろ?なんp…」
「ナンパ以外でだ。」
聞く相手を間違えたようだ。
「確かに何をするか決めてなかったな。伊崎、なんかしたいことある?」
「俺か?俺は…そうだな…あ!古着屋とか行きたいな。」
「古着屋か。いいな。凪音は?」
「僕?僕は、あ!あそこ行きたい!」
僕は300mくらい離れている結構な高さがあるショッピングモールを指さした。
「あ〜、あそこか。確かにあそこなら古着屋もあるしな。よし!あそこ行くか!」
僕たちはショッピングモールを目指して歩いた。ショッピングモールに着き、建物の中に入ると人の多さに圧倒された。
「結構人いるな。」
「だな。とりあえず古着屋いこうぜ。」
3階にあるアパレルコーナーに向かった。エスカレーターで移動し、3階に着いた途端、後ろから誰かに声をかけられた。
「あの!お兄さんたちちょっといいですか?」
声の主を見ると3人組の女子だった。
「え?僕たちですか?」
恭平が嬉しそうに答える。
「はい!そこの背が高くてセンター分けのお兄さんに特に用事があって!」
「あ…」
恭平は伊崎の方を向いた。
伊崎は戸惑いながら女子たちに聞いた。
「えっと…俺のことですか?」
「はい!お兄さん、めちゃくちゃイケメンなので声かけちゃいました!もしよかったら私たちとお茶しませんか?」
「まあ…いいですけど…」
「やった!じゃ!行きましょ♪」
「ていうことで、俺行ってくるわ。」
それだけ言い残し伊崎は女子たちと一緒に歩いて行った。薄情なやつだ…
「伊崎、あいつだけは許さん。」
恭平が恨めしそうに言った。
「まあ、とりあえず僕たちで古着屋見よ。」
今回ばかりは恭平に同情をする。
とりあえず、恭平と近くにあった古着屋に入った。
「お!このデニムいいじゃん!」
恭平がウキウキで言った。
「いいな、それ。」
「どれどれ〜値段は〜?。。。は?9000円?」
「それは無理だろ…」
「じゃあ、これは?7500円…これは?8000円…ここの古着屋、全部高いな。」
「どうする?別の店に行くか?」
「その方がいいかもな…」
ということで僕たちは向かいにあった店に行った。
「いらっしゃいませ〜!お兄さん方、何をお探しで?」
店に入ったと同時に店員さんに声をかけられた。
「俺はデニムを探してます。」
「えと…僕は…あ、ネックレス。ネックレスを探しています。」
「いいですね〜デニムだったらこちらいかがですか?」
「え!いいですね!これ!」
「ご試着なさいますか?」
「もちろん!」
恭平は試着室に向かった。
「そちらのお兄さんはネックレスをお探しでしたよね?」
「はい。」
「ネックレスならこちらいかがですか?」
そこには銀色のチェーン状のネックレスがあった。
「いいですね。」
「どうぞ、ぜひつけてみてください!」
僕はつけてみた。確かに僕に似合ってるかもしれない。ただ1番気になるのは値段だ。僕はさりげなく値段を見た。
!!!!!!
5000円!?嘘だろ?僕の今日の有り金の半分じゃないか!
「ちょっとこれは高すぎるかな〜?」
「そうですか?お客様にぴったりだと思うのでぜひおすすめですよ!」
「いや、でも…」
そうこうやりとりをしているうちに恭平が試着室から出てきた。
「どう?凪音?似合ってる?」
「うん。」
「素晴らしい!お客様よくお似合いです!」
「あ、そうですかね〜?」
「はい!すごく!」
「えっと、ちなみにこのデニムのお値段って?」
「そのデニムのお値段ですか?7000円になります。」
「ななs…」
「でもお客様にすごくお似合いですよ!」
「そうかな〜、じゃあ買っちゃおっかな?」
「ええ!レジへどうぞ!」
恭平…お前はちょろすぎる…
「お客様はどうなさいますか?」
「僕ですか?僕は〜」
「そのネックレスお似合いですよ〜?」
あ、これダメだ。買うまで返してくれないやつだ。
「買います。」
「毎度あり!レジへどうぞ〜!」
僕もちょろかったな…
レジで支払いを済ませ、恭平と2人でフードコートに向かった。
「くっそ…押しに負けたぜ。」
「僕もだ…」
「てか、よく考えたらこのデニム買うぐらいなら、さっき悩んだ7500円のデニムでよかったくね?あ〜やらかした!これも全て伊崎のせいだ!」
伊崎可哀想…
プルルルル…プルルルル…
電話がかかってきた。
「もしもし?凪音?今、女子と話し終わった。2階の中華料理屋にいる。」
伊崎からだった。
「オッケー、そっち行くわ。」
そう言い、電話を切った。
「恭平、伊崎が2階の中華料理屋に居るってよ。」
「けっ、伊崎様は女子にナンパされて、さぞ嬉しかっただろうな!」
「まあまあ、女子と話した内容も気になるし、とりあえず中華料理屋行こうぜ。」
僕は恭平を半ば無理やり連れて2階へ向かった。
(後編へ続く)




