第12話 運命の二日目
REVOLT MAJOR 2026二日目。
会場の空気は初日とはまるで違っていた。残っているのは各国の強豪ばかり。ここから先は一敗の重みが段違いになる。
日本では公式ミラー配信が始まっていた。
「さあ始まりましたREVOLT MAJOR二日目!ここからTOP24、そしてTOP8まで決まります!」
実況の相馬優斗が勢いよく叫ぶ。
「今日からが本番ですね」
解説の大原修司も頷いた。
最初の配信台にはPHOENIXの獅堂大河が登場する。
「獅堂選手、開幕から飛ばしてます!」
「相変わらずですね」
序盤から攻め続ける獅堂。
会場も盛り上がる。
「うおおおお!押し切ったぁ!」
『獅堂強すぎ』
『見てて面白い』
『海外勢も引いてるぞw』
続いてNOVA eSportsの白石凛。
「凛選手かなり苦しい展開!」
体力は残りわずか。
しかし冷静だった。
相手の攻撃を凌ぎ続ける。
差し返し。
コンボ。
逆転。
「決めたぁぁぁ!」
『凛ちゃんきたー!』
『うますぎる』
『メンタル強いな』
その後も黒瀬詩音、高瀬彩音、一ノ瀬美玲、朝倉玲司ら日本勢が次々と勝ち上がっていく。
そして午後。
会場がざわついた。
「来ました!」
「神谷蓮です!」
配信画面に神谷が映る。
相手は――桐生蒼真。
「うわぁ!ここで日本人対決!」
「StarLive Fighting Festival決勝カードの再戦ですね」
コメント欄も一気に加速する。
『早すぎるだろ』
『決勝レベル』
『神谷対桐生きたあああ』
試合開始。
開幕から両者一歩も引かない。
桐生が攻めれば神谷が返す。
神谷が流れを掴めば桐生が修正する。
一本目は神谷。
二本目は桐生。
フルセット最終ラウンド。
「どっちだ!」
「本当に分からない!」
体力はほぼ同じ。
残り数秒。
桐生の攻撃を神谷が見切る。
差し返し。
画面端。
コンボ。
KO。
「神谷ぁぁぁぁぁ!!」
会場が大きく沸く。
『熱すぎる』
『名試合』
『桐生も強かった』
『神谷勝ったああ』
試合後。
桐生は苦笑しながら握手を求める。
神谷も笑いながら応じた。
「次は負けない」
「俺もです」
短い言葉だったが、お互いの気持ちは十分伝わっていた。
大会はさらに進行する。
TOP24。
TOP16。
TOP12。
強豪達が次々と脱落していく。
実況席もヒートアップしていた。
「獅堂選手敗退!」
「黒瀬選手もここで敗れました!」
「海外勢強いですね!」
「レベルが一気に上がりました」
夜。
ついにTOP8決定戦。
日本勢最後の砦となった神谷は韓国のパク・ミンソと激突する。
激戦だった。
互いに一歩も譲らない。
だが最後に勝ったのは神谷だった。
「勝ったぁぁぁ!!」
「神谷蓮TOP8進出です!」
『やったあああ』
『主人公だろこれ』
『日本勢残った!』
『神谷すげえ!』
数時間後。
全試合が終了する。
配信画面にTOP8の名前が表示された。
神谷蓮。
白石凛。
朝倉玲司。
レオン。
パク・ミンソ。
リー・ジェン。
アレックス・ロドリゲス。
エリック・ウォーカー。
「決まりました!」
「REVOLT MAJOR 2026 TOP8です!」
相馬が興奮した声を上げる。
「明日はラスベガスのメインステージ!」
「WORLD BREAKERS CHAMPIONSHIP出場権を懸けた最終決戦です!」
コメント欄も大盛り上がりだった。
『神谷優勝頼む!』
『凛ちゃん残った!』
『エリック誰なんだよ強すぎる』
『明日絶対見る』
『世界大会きたな』
こうして二日目が終了する。
残ったのは世界でもわずか八人。
そして明日、ラスベガスのメインステージで世界中が見守る中、頂点を懸けた戦いが始まる。




