第11話 日本から見た世界大会
REVOLT MAJOR 2026初日終了。
ラスベガスでは夜になっていたが、日本では大会配信が大きな盛り上がりを見せていた。
配信画面には特設スタジオ。
中央には実況席が設置されている。
実況を担当するのは新たな人気実況アナウンサー、相馬優斗。二十六歳。格闘ゲーム専門配信で急成長中の実況者であり、熱量のある実況で人気を集めている。
その隣には解説の大原修司。元プロゲーマーで現在は解説者として活動しているベテランだ。
「さあREVOLT MAJOR 2026初日が終了しました!日本勢も続々と勝ち上がっています!」
相馬の声がスタジオに響く。
「順当ですね。大きな波乱は少なかったです」
大原が頷く。
画面には勝ち上がり一覧が表示される。
まず映し出されたのはPHOENIXの桐生蒼真。
「桐生選手、本日全勝です!」
「安定してましたね。危ない試合もありましたが、しっかり修正して勝ち切りました」
続いて獅堂大河。
朝倉玲司。
白石美月。
PHOENIX勢は主力全員が突破。
コメント欄も盛り上がる。
『PHOENIX強すぎ』
『全員抜けてるのやばい』
『桐生仕上がってるな』
そして次に映ったのはNOVA eSports。
黒瀬詩音。
高瀬彩音。
一ノ瀬美玲。
白石凛。
神崎結衣。
月城あかり。
こちらもほぼ全員が突破していた。
「NOVA勢も強いですねぇ!」
「日本勢の層の厚さが出ています」
「月城選手も突破ですよ!」
「十六歳とは思えないですね」
チャット欄が一気に流れる。
『月城やばい』
『女子勢強すぎる』
『凛ちゃん二日目きたー!』
『結衣頑張れ!』
さらに国内勢は続く。
関西の強豪として知られる伊吹圭吾。
学生大会王者の南雲悠人。
大型大会常連の相沢誠。
ベテラン勢の村上豪介。
多くの日本人選手が二日目進出を決めていた。
「今回かなり日本勢残ってますね」
「優勝候補もまだほぼ全員残っています」
すると画面が切り替わる。
海外勢特集だった。
アメリカの人気選手レオン。
韓国のトッププレイヤー・パクミンソ。
中国の強豪リー・ジェン。
フランスの若き天才アルベール。
ブラジルの実力者ガブリエル。
そして会場を沸かせていた謎の新人。
カナダの十七歳。
エリック・ウォーカー。
「このエリック選手は凄いですね」
「完全にノーマークでした」
「今大会のダークホースかもしれません」
海外勢にも怪物達が揃っている。
チャット欄もざわつく。
『誰だこいつ』
『強すぎだろ』
『初見殺しじゃないぞこれ』
『優勝候補ある』
相馬は興奮気味に言う。
「そして忘れてはいけない選手がいます!」
画面に映し出されたのは神谷蓮。
StarLive Fighting Festival優勝。
RAVEN’S NEST所属。
今年最も注目を集める新人。
「神谷選手も順当に二日目進出!」
「初日とは思えない落ち着きでしたね」
「皇選手や九条選手がいない今大会、日本勢の新たなエース候補として期待が集まっています!」
コメント欄が一気に流れる。
『主人公きた』
『神谷優勝あるぞ』
『Rex仕上がってた』
『海外勢相手でも全然やれる』
『二日目楽しみ』
相馬は笑った。
「いやぁ、明日が楽しみですね!」
「ここから一気にレベルが上がります」
大原も頷く。
「二日目はTOP24、そしてTOP8が決まります。ここからが本当のREVOLT MAJORです」
ラスベガスでは選手達がホテルで休息を取っている。
そして日本では多くのファンが期待を膨らませていた。
世界大会への切符を掴むのは誰なのか。
REVOLT MAJOR 2026。
運命の二日目が、間もなく始まる。




