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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第三章 海外遠征編 ― 世界を喰らう拳 ―

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第10話 大会初日

そして迎えたREVOLT MAJOR 2026初日。


朝早くから会場周辺は人で埋め尽くされていた。


世界中から集まったプレイヤー達がアケコンやレバーレスを持ちながら会場へ向かっていく。


神谷もRAVEN’S NESTのメンバーと共に会場入りした。


「すげぇ人数だな……」


思わず声が漏れる。


数千人規模。


日本の大型大会とは比べ物にならない。


どこを見ても対戦台が並び、様々な言語が飛び交っている。


だが不思議と緊張はなかった。


むしろ高揚感の方が強かった。


そして予選プールが開始された。


神谷の初戦。


相手はアメリカのプレイヤーだった。


試合開始直後こそ海外勢特有の大胆な攻めに驚かされたが、すぐに適応する。


相手の癖を読み、差し返しを通し、Rexの攻めを押し付ける。


2-0。


続く試合も勝利。


さらに勝利。


危ない場面もあったが、その度に冷静に修正しながら勝ち進んでいった。


気付けばRound1を突破。


その後のRound2でも安定した試合運びを見せ、神谷は無事に初日突破を決めた。


「お疲れ」


真田が声を掛ける。


「まずは順当だな」


「ありがとうございます」


「まだ初日だぞ」


雨宮も笑う。


「本番は明日からだ」


神谷も頷いた。


実際その通りだった。


初日はあくまで通過点。


本当に厳しい戦いはここから始まる。


試合終了後、神谷は会場を少し歩いてみることにした。


至る所で対戦が行われている。


海外の有名プレイヤー。


配信で見たことのある選手。


SNSで名前を聞いたことがある強豪達。


そんな中、一人の韓国人選手が神谷へ声を掛けてきた。


「Rex、Good。」


片言の英語だったが意味は伝わる。


「Thanks」


神谷も笑顔で返す。


その後も何人かの選手と軽く会話を交わした。


国籍も言葉も違う。


だが同じゲームをプレイしているだけで通じるものがあった。


それが少し嬉しかった。


そして夜。


ホテルへ戻った神谷はベッドへ腰掛ける。


スマホを見ると日本では既に大会結果が話題になっていた。


だが神谷はそれを軽く眺めるだけで画面を閉じた。


明日はさらに厳しい戦いになる。


だからこそ今は休むべきだ。


窓の外で輝くラスベガスの夜景を眺めながら、神谷は静かに目を閉じた。


REVOLT MAJOR 2026。


本当の勝負は、ここからだった。

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