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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第三章 海外遠征編 ― 世界を喰らう拳 ―

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第5話 挑戦者達の集い

REVOLT MAJOR 2026まで残り一か月半。


神谷蓮はRAVEN’S NESTの練習室でRexの調整を続けていた。皇との対戦以降、キャラクターへの理解は大きく進んだが、世界を目指すにはまだ足りないものが多い。コンボ精度、ゲージ管理、細かな立ち回り。その全てを磨くため、今日もトレーニングモードに籠もっていた。


すると画面に通知が表示される。


【蒼真からトレーニングルーム招待】


「桐生さん?」


神谷は不思議に思いながらルームへ入る。


そこには既に三人の名前が並んでいた。


桐生蒼真。


白石凛。


神崎結衣。


さらにDiscordの通話招待も届く。


神谷が参加すると、すぐに声が聞こえてきた。


『お、来たな』


桐生だった。


「お久しぶりです」


『久しぶりだな』


すると別の声が飛び込んでくる。


『神谷くん久しぶりー!』


神崎結衣だった。


『最近めちゃくちゃ活躍してるじゃん!』


『結衣、うるさい』


呆れたような声を出したのは白石凛だった。


『だって久しぶりなんだもん!』


『はいはい』


相変わらずの二人に神谷も少しだけ笑う。


しばらく雑談が続いた後、桐生が本題を切り出した。


『今日は対戦会だ』


「対戦会ですか?」


『ああ。REVOLT MAJORまで残り一か月半だしな』


凛も続く。


『チームは違うけど、世界を目指してるのはみんな同じだから』


『せっかくなら今のうちに対戦しておきたいよね』


結衣も賛成する。


桐生は落ち着いた声で言った。


『勝ち負けだけじゃない。お互いを高め合うための対戦会だ』


その言葉に神谷も頷く。


PHOENIX。


NOVA eSports。


RAVEN’S NEST。


本来ならライバルチーム同士。


だが今この場にいる全員が目指しているのは同じ舞台だった。


REVOLT MAJOR。


そしてWORLD BREAKERS CHAMPIONSHIP。


『世界へ行くなら国内で争ってるだけじゃ足りないからな』


桐生が言う。


『今の自分に足りないものを知る機会にもなるし』


凛も続ける。


『強い人とやるのが一番上達するからね』


神谷は改めて画面を見る。


大型大会上位常連の桐生。


NOVAの看板選手である白石凛。


人気配信者であり実力者の神崎結衣。


誰もが強い。


誰もが本気で世界を目指している。


だからこそ価値がある。


「よろしくお願いします」


『こちらこそ』


『負けないからね』


『今日はいっぱい対戦しよう!』


通話の空気は自然と熱を帯びていく。


世界を目指す者達が集まった夜。


ライバルであり仲間でもある挑戦者達の対戦会が、静かに幕を開けた。

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