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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第三章 海外遠征編 ― 世界を喰らう拳 ―

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第4話 夢の舞台、日本武道館

六月も終わりに近付き、神谷蓮はRAVEN’S NESTの練習室でいつものようにRexの研究を続けていた。皇との対戦以降、キャラクターへの理解は大きく進み、以前なら見えなかった選択肢や立ち回りも少しずつ見えるようになってきている。


そんなある日、チームミーティングが開かれた。


「WORLD BREAKERS CHAMPIONSHIP 2026の開催地が正式発表された」


マネージャーがモニターを操作すると、大きく表示された文字に部屋の空気が変わる。


【WORLD BREAKERS CHAMPIONSHIP 2026】


【開催地:日本武道館】


一瞬の静寂。


そしてチームメイト達から驚きの声が上がった。


「武道館かよ……」


「マジか」


「今年本気だな」


神谷も思わず画面を見つめる。


日本武道館。


数々の歴史的なイベントやスポーツ競技が開催されてきた日本屈指の会場であり、格闘ゲーム界にとっても憧れの舞台だった。


世界中のトッププレイヤーが集まり、その武道館で世界一を決める。


想像するだけで鳥肌が立つ。


「今年は日本開催だ。世界中の強豪が武道館に集まることになる」


マネージャーの言葉に全員が真剣な表情になる。


皇恒一。


九条迅。


北米王者。


欧州王者。


韓国最強。


世界ランキング上位勢。


その全員が最終的に目指している場所が日本武道館なのだ。


だが、その舞台へ立つためにはまだ条件がある。


八月にアメリカ・ラスベガスで開催される世界最大級の大会――REVOLT MAJOR 2026。


そこで準優勝以上の成績を残すこと。


それが神谷に与えられたWORLD BREAKERS CHAMPIONSHIPへの挑戦権だった。


「神谷、お前のアメリカ遠征も正式決定だ」


マネージャーがそう告げる。


「REVOLT MAJORで決勝まで勝ち上がれば武道館行きだ」


神谷は静かに息を吐いた。


世界大会。


日本武道館。


そして世界中の強豪達。


今まで配信や動画の向こう側にあった夢が、少しずつ現実味を帯び始めている。


もちろん簡単な道ではない。


REVOLT MAJORには世界中から数千人規模のプレイヤーが集まる。準優勝という条件は途方もなく高い壁だ。


それでも神谷の目に迷いはなかった。


皇と戦ったあの日、自分にはまだ足りないものがあると知った。だからこそ挑戦したい。だからこそ世界を見たい。


「絶対に行きます」


その言葉にチームメイト達が笑う。


だが誰一人として無理だとは言わなかった。


神谷蓮はもう夢を見るだけのプレイヤーではない。


世界への切符を掴む資格を持つ挑戦者の一人なのだから。


八月、アメリカ・ラスベガス。REVOLT MAJOR 2026。


その先に待つ日本武道館を目指し、神谷の戦いは新たな段階へ進もうとしていた。

第14話 強者たちの集う場所

この話を今回の大会の詳細などを踏まえて少し変更しました。

また気になった事など誤字などありましたら教えて貰えたらありがたいです!

いつも見ていただきありがとうございます。

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