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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第2章 RAVEN’S NEST加入・大型大会編

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第21話 決戦前夜

TOP8発表が終わり、選手たちはそれぞれ帰路につこうとしていた。


神谷蓮も会場を後にしようとした時、一人の女性に呼び止められる。


「もしかして……LETHALさん?」


振り返ると、そこには白石凛が立っていた。


NOVA eSportsの看板選手。


競技シーンと配信活動の両方で活躍する人気プレイヤー。


画面越しでは何度も見た顔だった。


「初めまして。白石凛です」


「あ、神谷蓮です」


互いに軽く頭を下げる。


StarLive Fighting Festivalで対戦していたとはいえ、実際に顔を合わせるのはこれが初めてだった。


「この前は負けちゃったけど、TOP8おめでとう」


「ありがとうございます」


「まさか本当にここまで勝ち上がるとは思わなかったなぁ」


白石は苦笑する。


「でも、負けた相手が活躍してると少し嬉しいかも」


「そうですか」


「もちろん悔しいけどね」


そう言って笑う白石に、神谷も少しだけ表情を緩めた。


短い会話を終え、二人は別れた。


その夜。


RAVEN’S NESTのメンバーはホテル近くの店に集まっていた。


九条迅。


そして格闘ゲーム部門のメンバーたち。


明日に向けた決起会というほど大げさなものではなく、軽い食事会だった。


「いよいよ明日だな」


九条が言う。


「TOP8まで来たんだ。楽しんでこい」


「はい」


神谷は静かに頷く。


談笑しながら食事は進み、一時間ほどで解散となった。


ホテルへ戻った神谷は、明日のスケジュールを確認すると早めにベッドへ入る。


CSJC最終日。


日本最高峰の舞台。


残された八人による最後の戦いが、いよいよ始まろうとしていた。

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