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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第2章 RAVEN’S NEST加入・大型大会編

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第20話 残された八人

CSJC二日目終了。


数千人規模で始まったトーナメントを勝ち抜き、残ったのはわずか八人。


ウィナーズに四人。


ルーザーズに四人。


日本最高峰の舞台に立つことを許された者たちだけが、その名前を残していた。


大会会場の大型モニターにはTOP8トーナメント表が映し出される。


観客席から大きなどよめきが起こった。


「決まったぞ!」


「今年のTOP8やばいな!」


「誰が優勝してもおかしくない!」


実況席も興奮を隠せない。


『CSJC2026、ついにTOP8が出揃いました!』


『とんでもないメンバーですね……!』


モニターに選手紹介が映し出される。


まずはウィナーズサイド。


PHOENIX格闘ゲーム部門リーダー。


皇恒一。


長年日本格闘ゲーム界の頂点に立ち続ける絶対王者。


誰もが知る最強の名前だった。


続いて。


RAVEN’S NEST所属。


九条迅。


国内ランキング上位常連。


安定感と対応力を武器にする日本トップクラスの実力者。


そして海外勢。


韓国代表。


パク・ミンジュン。


二十歳。


韓国格闘ゲーム界の未来を背負う天才プレイヤー。


その圧倒的な反応速度と攻撃性能から、韓国では『希望の星』と呼ばれている。


さらに。


中国代表。


龍天宇ロン・ティエンユー


二十八歳。


中国格闘ゲーム界に君臨する絶対王者。


国内大会を幾度となく制覇し、アジア最強候補として世界中から警戒される存在だった。


モニターが切り替わる。


今度はルーザーズサイド。


PHOENIX所属。


桐生蒼真。


日本最強候補の一人として知られる若きトッププレイヤー。


大会序盤でまさかの敗北を喫したものの、その後は敗者側を圧倒的な勢いで勝ち上がりTOP8へ到達した。


続いて。


アメリカ代表。


アレックス・リード。


神谷をルーザーズへ送り込んだ世界トップクラスのプレイヤー。


今大会でも圧倒的な強さを見せている。


さらに。


NOVA eSports所属。


黒瀬詩音。


国内女子ランキング一位。


数々の大型大会を制してきた女性最強クラスのプレイヤー。


そして――


RAVEN’S NEST所属。


神谷蓮。


プレイヤーネーム『LETHAL』。


今大会最大の新星。


高校生ながらトッププロたちを次々と撃破し、TOP8まで辿り着いた注目株だった。


大型モニターにトーナメント表が表示される。


【Winners Bracket】


皇恒一 VS 龍天宇


九条迅 VS パク・ミンジュン


【Losers Bracket】


神谷蓮 VS 黒瀬詩音


桐生蒼真 VS アレックス・リード


会場が揺れるほどの歓声が上がった。


「神谷と黒瀬!?」


「アレックスと桐生もやばすぎる!」


「ウィナーズも世界大会レベルじゃねえか!」


「今年のCSJC歴代最高だろ!」


誰もが優勝候補。


誰もが主役。


世界のトッププレイヤーたちが集うその舞台に、高校生である神谷蓮の名前が並んでいる。


それだけで十分異常な光景だった。


だが当の本人は静かだった。


神谷は大型モニターに表示された名前を見つめる。


黒瀬詩音。


国内女子最強。


NOVAの絶対的エース。


高い対応力と鉄壁の守備力を誇る日本屈指の実力者。


間違いなく今まで戦ってきた相手の中でも最強クラスだ。


しかし神谷の表情は変わらない。


緊張もない。


焦りもない。


ここまで来た以上、相手が誰であろうと関係ない。


負ければ終わり。


勝てば前へ進める。


ただそれだけだった。


そして迎えるCSJC最終日。


日本最高峰の戦い。


世界レベルの猛者たちが激突する頂上決戦。


残されたのは、たった八人。


その中で最後まで立っているのは、ただ一人だけだった。

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