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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第四章 プロリーグ開幕編

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第58話 意地と意地

第四節第二試合。


BLACK WOLF VS VORTEX。


第四節屈指の好カードに会場は試合開始前から大きな盛り上がりを見せていた。


現在勝点70のBLACK WOLF。


勝点60のVORTEX。


どちらも優勝争いへ残るためには絶対に落とせない一戦だった。


実況は白峰玲司。


解説は神谷駿。


「第四節第二試合です!!」


白峰が声を張り上げる。


「BLACK WOLFとVORTEX!!どちらもエースを擁する強豪チームです!!」


会場から拍手と歓声が起こる。


そしてオーダー発表。


BLACK WOLF。


先鋒 神崎陸斗


次鋒 火野豪


大将 狼塚剣牙


控え 雨宮誠司


VORTEX。


先鋒 白崎ルイ


次鋒 久我原誠


大将 皇城龍之介


控え 霧島蓮


『狼塚だ!!』


『皇城見たい!!』


『神崎頼むぞ!!』


『絶対面白いだろ!!』


先鋒戦。


神崎陸斗。


白崎ルイ。


若手同士の対決は開幕から激しい読み合いになった。


白崎が攻める。


神崎が耐える。


白崎が崩す。


神崎が返す。


一進一退の攻防が続く。


だが終盤。


神崎が試合中に対応する。


相手の癖を見抜く。


飛び込みを落とす。


差し返す。


そして最後は最大コンボ。


KO。


神崎勝利。


BLACK WOLF先制。


10-0。


『神崎強い!!』


『成長してるな!!』


実況席も頷く。


「神崎選手、今節も素晴らしい内容です!!」


続く次鋒戦。


火野豪。


久我原誠。


豪快な攻撃型と理論派プレイヤーの対決。


火野はいつも通りだった。


前へ出る。


攻める。


殴る。


とにかく圧力をかける。


しかし久我原も冷静だった。


徹底した対策。


正確な距離管理。


危険な場面を作らせない。


火野も何度も食らいつくが久我原が一歩上回る。


最後は読み勝ってKO。


VORTEX勝利。


10-10。


試合は振り出しへ戻る。


会場がさらに沸く。


『大将戦だあああ!!』


『きたあああ!!』


『狼塚!!』


『皇城!!』


大型モニターに二人の姿が映る。


狼塚剣牙。


BLACK WOLF絶対的エース。


皇城龍之介。


VORTEX絶対的エース。


Division Fでも屈指の人気を誇る選手同士だった。


白峰も興奮を隠せない。


「最高の大将戦です!!」


神谷駿も笑う。


「見応えがありますよ」


試合開始。


開幕から会場がどよめく。


レベルが違う。


差し合い。


反応。


判断。


全てがトップクラス。


狼塚が攻める。


皇城が返す。


皇城が攻める。


狼塚が返す。


どちらも一歩も引かない。


一本目。


皇城。


二本目。


狼塚。


三本目。


皇城。


四本目。


狼塚。


会場総立ち。


フルセット。


最終戦。


『やばい!!』


『神試合!!』


『どっちだ!!』


残り時間三十秒。


体力はほぼ互角。


誰が勝ってもおかしくない。


狼塚が前へ出る。


皇城が迎え撃つ。


牽制。


差し返し。


読み合い。


極限の攻防。


そして。


残り五秒。


皇城が攻めた。


勝負を決めに行く。


だが。


狼塚は待っていた。


一瞬の隙。


差し返し。


カウンター。


最大コンボ。


会場が揺れる。


KO。


試合終了。


狼塚剣牙勝利。


BLACK WOLF勝利。


30-10。


「決めたぁぁぁぁぁーーーーー!!」


白峰の絶叫が響く。


「狼塚剣牙!!大将戦を制しました!!」


神谷駿も大きく頷く。


「やはり強いですね」


狼塚は静かに立ち上がる。


派手なガッツポーズはない。


ただ小さく息を吐くだけ。


それでも会場は大歓声だった。


一方の皇城も悔しそうに笑う。


負けた。


だが誰も評価を下げない。


それほどの名勝負だった。


第四節第二試合。


最後に笑ったのはBLACK WOLF。


狼塚剣牙が再びその強さを証明し、優勝争いへしっかりと踏みとどまった。

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