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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第四章 プロリーグ開幕編

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第35話 最強候補

Division F 第二節。


RAVEN’S NEST VS VORTEXが終了し、続いて行われるのはAEGIS VS BLACK WOLF。


首位AEGIS。


そして開幕戦でRAVEN’S NESTをあと一歩まで追い詰めたBLACK WOLF。


上位争いを占う重要な一戦だった。


実況は黒田誠。


解説は鬼塚剣司。


「AEGISは開幕節40ポイント獲得の首位チームです」


黒田が紹介する。


「対するBLACK WOLFは敗れたとはいえ非常に内容が良かった」


鬼塚も頷く。


「狼塚選手を中心に勢いがありますね」


オーダーが発表される。


AEGIS


先鋒 七瀬蒼


中堅 月城玲


大将 白河優斗


控え 神代蓮司


BLACK WOLF


先鋒 神崎陸斗


中堅 火野豪


大将 狼塚剣牙


控え 雨宮誠司


『狼塚だ!』


『白河との大将戦見たい!』


『面白そう!』


先鋒戦。


七瀬蒼。


神崎陸斗。


期待の若手同士の対決。


試合開始直後から読み合いが続く。


七瀬は安定感。


神崎は観察力。


どちらも引かない。


一本目。


神崎。


終盤の差し返しが決まる。


KO。


BLACK WOLF先制。


会場が沸く。


だが七瀬も負けない。


二本目を取り返す。


そして最終戦。


残り体力僅か。


最後の読み合い。


神崎の反応が一歩上回る。


KO。


BLACK WOLF勝利。


10-0。


「神崎選手大きい勝利です!」


黒田が叫ぶ。


鬼塚も評価する。


「開幕節より明らかに良くなっています」


続く中堅戦。


月城玲。


火野豪。


対策型プレイヤーと超攻撃型プレイヤー。


試合開始から火野が暴れる。


ラッシュ。


攻め。


崩し。


観客も盛り上がる。


『火野行けぇ!』


『押してるぞ!』


一本目。


火野。


会場がさらに沸く。


しかし。


そこからだった。


月城が試合中に修正を始める。


攻撃パターン。


行動傾向。


距離感。


全てを分析する。


二本目。


月城。


三本目。


月城。


試合終了。


AEGIS勝利。


10-10。


鬼塚が腕を組む。


「月城選手らしいですね」


「途中から別人でした」


黒田も苦笑する。


「対策力が本当に凄い」


そして大将戦。


白河優斗。


狼塚剣牙。


会場の空気が変わる。


『きたああああ!!』


『エース対決!!』


『これは熱い!!』


両者が席へ座る。


静かだった。


余計な感情はない。


ただ勝つためだけに来ている。


試合開始。


一本目。


狼塚。


序盤から圧力をかける。


攻める。


揺さぶる。


崩す。


白河から先取する。


会場大歓声。


『狼塚ぁぁ!!』


だが二本目。


白河が対応する。


守る。


耐える。


迎撃する。


そして勝つ。


一対一。


ここから試合の質が一段上がった。


差し合い。


歩き。


牽制。


読み合い。


どちらもミスをしない。


観客も息を飲む。


三本目。


白河。


四本目。


狼塚。


フルセット。


会場総立ち。


『分からん!!』


『どっちだ!?』


『レベル高すぎる!!』


最終戦。


お互い残り体力は僅か。


一発で終わる。


誰も瞬きをしない。


そして。


狼塚が前へ出る。


白河も反応する。


次の瞬間。


狼塚の差し返し。


ヒット確認。


最大コンボ。


KO。


試合終了。


BLACK WOLF勝利。


30-10。


会場が爆発した。


「決まったーーー!!」


黒田が絶叫する。


「BLACK WOLFが首位AEGISを撃破!!」


鬼塚も大きく頷く。


「素晴らしい試合でした」


そして続ける。


「狼塚選手は間違いなく今シーズンの中心人物の一人です」


会場から大歓声。


狼塚が静かに拳を握る。


白河は悔しそうに息を吐く。


首位AEGISを破ったBLACK WOLF。


そして狼塚剣牙。


その存在感は、試合を重ねるごとに大きくなっていた。

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