第34話 試合後
RAVEN’S NEST 40-0 VORTEX。
Division F第二節。
最初の試合が終了した。
会場から大きな拍手が響く。
「決まりましたーーー!!」
相馬優斗が叫ぶ。
「RAVEN’S NESTがVORTEXを相手に40ポイント獲得です!!」
『強すぎる!!』
『マジかよ!!』
『40-0は予想外!』
『優勝候補対決だぞ!?』
『RAVEN’S NESTやばい!』
熱気が残る中、試合後インタビューが始まる。
まずは敗れたVORTEX。
皇城龍之介。
霧島蓮。
白崎ルイ。
久我原誠。
四人がステージへ上がる。
大きな拍手が送られた。
「皇城選手、悔しい結果となりました」
皇城は短く頷く。
「そうですね」
「40-0という結果については?」
「完敗です」
会場が静かになる。
「RAVEN’S NESTが強かったです」
潔い言葉だった。
「大将戦を振り返ると?」
「九条選手が上でした」
少し悔しそうに笑う。
「次は負けません」
会場が沸く。
『再戦頼む!』
『皇城かっけぇ!』
続いて霧島。
「真田選手との試合はいかがでしたか?」
霧島は苦笑する。
「何もさせてもらえませんでした」
会場から笑い。
「久々に完封された気分です」
「次は?」
「もちろんやり返します」
即答だった。
続いて白崎。
「藤堂選手との試合はどうでした?」
「強かったです」
「どの辺が?」
「全部です」
即答。
会場から笑いが起きる。
「本当に全部でした」
最後は久我原。
「今回は出番がありませんでした」
「悔しいですね」
「でも次は出ます」
真っ直ぐな言葉だった。
拍手が送られる。
続いてRAVEN’S NEST。
真田誠司。
藤堂玲奈。
九条迅。
神谷蓮。
四人が登場する。
会場が大歓声に包まれる。
『九条ーー!!』
『神谷ーー!!』
『RAVEN’S NEST!!』
まずは真田。
「先鋒戦見事でした」
真田は笑う。
「今日は上手くいきましたね」
「かなり完璧だったのでは?」
「たまには褒めてもらわないと困ります」
会場から笑い。
続いて藤堂。
「中堅戦完勝でした」
「相手も強かったです」
「でも勝ちました」
「勝ちました」
即答。
会場から拍手。
相馬も笑う。
「藤堂選手らしいですね」
そして九条。
今日の主役だった。
「九条選手、大将戦勝利おめでとうございます!」
歓声が響く。
九条は笑った。
「ありがとうございます」
「皇城選手との試合は?」
「楽しかったです」
即答。
会場が沸く。
「強い相手との試合は面白いので」
「余裕ありました?」
「ないです」
即答。
会場からさらに笑いが起きる。
「普通に強かったです」
最後は神谷。
試合には出場していない。
だが会場の注目は集まっていた。
「神谷選手、本日は控えでした」
「そうですね」
「悔しくなかったですか?」
「別に」
会場から笑い。
「チームが勝ったので」
「試合を見ていてどうでした?」
神谷は少し考える。
「勉強になりました」
短い言葉だった。
だが黒崎との会話を思い出していた。
見る力。
考える力。
今日学んだことは多い。
インタビュー終了。
会場は拍手に包まれる。
そしてSNSでは早くも話題になっていた。
『RAVEN’S NEST強すぎる』
『神谷出てないのに40-0』
『九条大将大成功』
『真田と藤堂が仕事しすぎ』
『選手層おかしい』
『皇城相手に40-0はヤバい』
『神谷また何か吸収してそう』
『控えで成長してるの怖い』
第二節はまだ終わっていない。
残るカードは二試合。
AEGIS VS BLACK WOLF。
GENESIS VS METEOR。
だがその前に、RAVEN’S NESTが優勝候補筆頭であることを改めて証明した試合だった。




