第23話 絶対防衛線
AEGIS 20-0 METEOR。
勝負は大将戦へ。
白河優斗。
御剣颯。
両チームのエースがステージへ向かう。
『御剣!』『白河!』『エース対決!』
「さぁ大将戦です!」黒田が声を張る。「AEGISが40ポイント獲得か!METEORが意地を見せるか!」
試合開始。
御剣はいきなり前へ出た。
攻める。
攻める。
攻め続ける。
白河は守る。
見る。
待つ。
だが御剣は止まらない。
読み勝つ。
コンボ。
KO。
一本目。
御剣。
『うおおおお!!』
『やるじゃねぇか!』
会場が沸く。
鬼塚が頷く。
「これが御剣選手ですね。勢いに乗ると止まりません」
しかし二本目。
白河が変わる。
飛びを落とす。
差し返す。
暴れを潰す。
完璧な対応。
KO。
一本対一本。
「早いですね」
黒田が驚く。
鬼塚も笑う。
「もう修正してます」
三本目。
御剣が攻める。
白河が耐える。
御剣が攻める。
白河が返す。
そして終盤。
一度のミス。
白河は見逃さない。
最大反撃。
KO。
白河王手。
『硬すぎるだろ!』
『AEGISらしい!』
後がなくなった四本目。
御剣はさらに前へ出る。
会場も叫ぶ。
『行けぇぇぇ!!』
『まだ終わるな!』
しかし白河は崩れない。
守る。
耐える。
待つ。
そして最後。
差し返し。
コンボ。
KO。
試合終了。
「決まったーーー!!」
黒田が叫ぶ。
「AEGIS勝利!!40ポイント獲得です!!」
会場から大きな拍手。
鬼塚も頷く。
「強いですね」
「強いですね」
黒田も同意する。
「派手さはないですが」
「だからこそ強いんです」
試合後インタビュー。
まずはMETEOR。
御剣颯。
結城晴人。
風間蒼空。
橘悠真。
四人が登場する。
「御剣選手、お疲れ様でした」
御剣は笑った。
「完敗ですね」
会場が静かになる。
「でも楽しかったです」
「悔しくないですか?」
「悔しいですよ」
即答。
「だから次は勝ちます」
拍手。
続いて結城。
「月城選手強かったです」
「対策ですか?」
「全部です」
会場から笑い。
「準備量が違いました」
風間もマイクを取る。
「リーグの洗礼受けました」
「かなり?」
「かなりです」
再び笑い。
「でも次はやり返します」
最後は橘。
出番はなかった。
だが元気だった。
「次は俺です!」
会場が笑う。
「絶対暴れます!」
「出られればですね」
実況のツッコミでさらに笑いが起きた。
続いてAEGIS。
白河優斗。
月城玲。
七瀬蒼。
神代蓮司。
四人が登場する。
「白河選手、勝利おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「御剣選手の印象は?」
「強かったです」
短い。
だが続ける。
「油断したら負けてました」
会場がどよめく。
エースからの高評価だった。
続いて月城。
「完璧でしたね」
「準備通りです」
即答。
「研究の成果ですか?」
「はい」
また即答。
会場から笑いが起きる。
七瀬も呼ばれる。
「リーグ初勝利です」
「安心しました」
「緊張しました?」
「めちゃくちゃしました」
会場が笑う。
最後は神代。
「出番はありませんでした」
「それが理想です」
神代は笑う。
「チームが勝つなら何でもいいので」
拍手。
こうしてAEGISは40ポイントを獲得し開幕戦を完勝。RAVEN’S NESTに続いて優勝候補が順当に白星スタートを決めた。そしてDivision F開幕節最後の試合、GENESIS対VORTEXが始まろうとしていた。




