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★空から来た災難

一度完結しましたが、ブラッシュアップしての1話目、【第零章】から再投稿しました。


この章は【第零章】パート②です。前回、完結した時には作ってなかった物語です。


【第零章】の続きで、ダイヤたちのルミナス号が、ルビィたちのルミナール号に救助されるまでの空白の約2〜3ヶ月ほどの間のルミナス号のお話です。


明日からの配信。

平日は朝6時に1話配信します。

土日祝は夜20時に1話配信します。



「」人のセリフ


()心の声


『』通信などの機械音、ほかの人が言った言葉をそのまま入れるとき。


※私の小説のルールです。


楽しんでもらえると嬉しいです。

 ルミナス号は、唸るような音とともに空へと飛び上がった。


 レオが前方を睨む。

「視認した。あそこだ」

 上空――

 翼竜がダイヤを掴んだまま旋回している。


 そのとき、三人の首元の通信機から声が響く。

『ここ高すぎっ!落ちたら即死だよ』

 ダイヤの声だった。


 サイモンがすぐに返す。

「おお、生きてる。無事だ」


 レオも短く言う。

「ダイヤ、そのまま耐えろ。すぐ行く」


 ルミナス号が一気に加速する。

 一瞬で距離が詰まる。

 サイモンが小さく笑う。

「速っ……」

 レオが淡々と返す。

「当然だ」


 翼竜がこちらに気づいた。

 大きく羽ばたき、進路を変える。

 通信機越しにダイヤの声が揺れる。

『ちょっ、振り回さないで!』


 サイモンが言う。

「武装、使うのか?」


 レオは即答する。

「殺さない。威嚇だけだ」


 サイモンが少し笑う。

「優しいな」


 レオが短く言う。

「貴重なサンプルだ、それにダイヤもいるし」


 サイモンが納得する。

「なるほどな」


 レオが操作を切り替える。

「ダイヤ!警告射いくぞ」

 ルミナス号の下部が開く。

 次の瞬間――

 バシュッ!!

 光弾が、翼竜の進行方向をかすめた。

 空気が弾ける。

 翼竜が大きく鳴いた。


 通信機越しにダイヤが叫ぶ。

「わぁわぁわあああ!?」


 レオが冷静に返す。

「ダイヤ、もう一度いくぞ」


 翼竜は急旋回する。

 だが――遅い。

 ルミナス号がすぐに回り込む。


 サイモンが言う。

「完全に速さはこっちが上だな」


 ダイヤが即座に返す。

『上とかそういう問題じゃない!』


 再び、警告射。

 バシュッ!!

 今度は、さらに近い。

 翼竜の動きが乱れる。


 通信機越しに、ダイヤの声が少し焦る。

「ちょっと、気をつけてよ!?」


 レオが淡々と答える。

「もう一度だ」


 ダイヤが短く返す。

『了解、私に当てないでね!!』


 ルミナス号がさらに接近する。

 翼竜の真横。

 圧倒的な速度差。


 レオがトリガーを引く。

 ――バシュッ!!

 直後。

 翼竜が大きくバランスを崩した。


 通信機から、間の抜けた声が漏れる。

「……あっ」

 ダイヤが翼竜の足から外れた。

 一瞬の静止した感じがした。


 そして――

 落ちた。

『ええええええええええええええ!?』

 通信機越しの絶叫。


 サイモンが叫ぶ。

「落ちた!」


 レオが即座に動く。

「追う!」

 ルミナス号が急降下する。

 機体が唸る。

 風圧が強まる。


 ダイヤの声が響く。

『これ絶対死ぬやつ!!』

 地面が急速に近づく。


 レオが歯を食いしばる。

「間に合え……!」


 サイモンがハッチへ走る。

「開けろ!」


 レオが操作する。

「開放!」

 ハッチが開く。

 強風が吹き込む。


 サイモンが身を乗り出す。

「来い、ダイヤ!!」


 落下してくるダイヤ。

 通信機越しに声が飛ぶ。

『無理無理無理!!』


 サイモンが怒鳴る。

「黙って手伸ばせ!!」


 ダイヤが必死に手を伸ばす。

 あと少し。

 あと少し――


 ガシッ!!

 サイモンの手が、ダイヤの腕を掴んだ。

「捕まえた!」

 そのまま、力任せに引き上げる。

 ダイヤの体が持ち上がる。

 そして――

 ドサッ。

 ハッチ内に転がり込んだ。


 一瞬の静寂。

 ダイヤが床に倒れたまま言う。

「……死ぬかと思った」


 サイモンが息を吐く。

「思うだけで済んだな」


 レオが操縦席から言う。

「ダイヤ、無事か?」


 ダイヤが起き上がる。

「無事じゃない、ゴリにぃに掴まれた腕が痛い」

 一拍。


 ダイヤは小さく笑う。

「でも、助かった」


 サイモンが軽く言う。

「次は拐われるなよ」


 ダイヤが即座に返す。

「次はゴリにぃの番だね」


 レオがぼそりと言う。

「どちらもやめろ」


 ルミナス号は高度を上げ、周囲を確認する。

 やがて、開けた場所を見つける。

 レオが言う。

「再着陸する」

 ダイヤがうなずく。

「今度は平和にね」

 サイモンが笑う。

「その願い、叶うといいな」


 ルミナス号はゆっくりと降下し――

 静かに着陸した。

 ハッチが開く。


 外には――

 恐竜たち。

 距離を取りながら、じっとこちらを見ている。


 警戒。

 興味。

 そして、わずかな緊張。


 ダイヤが恐竜の方に小さく手を振る。

「……また会ったね」


 恐竜たちは、静かにルミナス号を見つめていた。


私からのお願い。

もしも、気にっていただけたら

★★★★★の評価と、ブックマークなどお願い致します。

感想などもお待ちしてます。


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