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★ダイヤ、空を飛ぶ

一度完結しましたが、ブラッシュアップしての1話目、【第零章】から再投稿しました。



この章は【第零章】パート②です。前回、完結した時には作ってなかった物語です。


【第零章】の続きで、ダイヤたちのルミナス号が、ルビィたちのルミナール号に救助されるまでの空白の約2〜3ヶ月ほどの間のルミナス号のお話です。


明日からの配信。

平日は朝6時に1話配信します。

土日祝は夜20時に1話配信します。


「」人のセリフ


()心の声


『』通信などの機械音、ほかの人が言った言葉をそのまま入れるとき。




※私の小説のルールです。




楽しんでもらえると嬉しいです。

 ルミナス号のハッチが、ゆっくりと開いた。

 外気が流れ込む。


 次の瞬間――

「……暑っ」

 ダイヤが顔をしかめる。


 サイモンが一歩外に出て、すぐに言う。

「三五度くらいあるな、これ」


 レオも続いて降りる。

「湿度も高い。照り返しもある。体感はそれ以上だな」


 ダイヤは空を見上げる。

「……やっぱ、暑さの原因は太陽かな?」


 レオも視線を上げる。

「現在見えているのは二つか」


 サイモンが補足する。

「さっきの観測だと、三つあったはずだな」


 ダイヤは笑う。

「じゃあ、今は“ちょっとマシな日”ってこと?」


 レオが淡々と返す。

「その認識で合っているかは疑問だな」


 周囲には、濃い緑が広がっていた。背の高い木々。見たことのない植物。


 そして――

 少し離れた場所に、小型の恐竜の群れ。


 サイモンが顎で示す。

「見られてるな」


 ダイヤが手をひらひらさせる。

「こんにちはー」

 恐竜たちは、一斉に身を引いた。


 レオが低く言う。

「完全に警戒されている」


 その上空では、翼竜が旋回している。


 ダイヤは上を見上げる。

「空もいるね」


 サイモンが苦笑する。

「地上も空もか。賑やかだな」


 三人は、ゆっくりと歩き出す。

 ダイヤは草をしゃがんで観察する。

「植物は地球型に近いけど、葉の厚みが違うね」


 レオは周囲を見渡しながら言う。

「高温環境への適応だろう」


 サイモンが首元の服を引っ張る。

「そのせいで暑いんだな、たぶん」


 そのときだった。

 ――ガサッ。

 音がした。


 次の瞬間。

 小型の恐竜が三匹、一直線に突っ込んできた。


「うわ、来た!」

 ダイヤが声を上げる。


 三人は同時に身構える。

 恐竜は人の一・五倍から二倍ほどの大きさ。牙をむき、一直線に突進してくる。


 サイモンが前に出る。

「任せろ」

 一匹目が飛びかかる。

 サイモンは正面から受け止めた。

「重っ……でもいけるな」

 そのまま、ぐるっと体をひねり――

 ポイッ。

 軽く投げ飛ばす。

 恐竜は地面を転がっていった。


 ダイヤの方にも二匹が迫る。

「はいはい、元気だね」

 ダイヤはひょい、と横に避ける。

 更にもう一匹。

 また、ひょい。

 まるで遊んでいるかのように、軽やかにかわす。

「当たんないよー」


 レオの方へ一匹が突進する。

 レオは一歩引く。

 もう一歩。

 タイミングを測る。

 そして――

 一気に踏み込んだ。

 背後を取る。

 そのまま、頭部へ――

 左ハイキック。

 バシッ!!

 恐竜がその場でぐらりと揺れ、倒れ込む。すぐに立ち上がり後退していく。


 サイモンが笑う。

「ナイス」

 ダイヤの方に残った一匹に、サイモンが回り込む。

「終わりだな」

 恐竜の首元をつかみ――

 軽く持ち上げて、そのまま放り投げる。

 ドサッ。


 静寂。


 三匹とも距離を取るが、警戒したままだ。


 ダイヤが息を吐く。

「……びっくりしたね」


 サイモンが頷く。

「挨拶が体当たりとはな」


 レオが周囲を確認する。

「これ以上来る様子は――」


 そのとき。

 影が落ちた。


「……え?」

 ダイヤが顔を上げる。


 次の瞬間――

 バサァッ!!

 巨大な翼が空気を切り裂いた。

 翼竜が、急降下してきた。


「ちょっ――」

 反応する間もなく。

 ガシッ。

 ダイヤの体が、掴まれる。

「え、待っ――」

 一瞬で持ち上げられる。

 地面が遠ざかる。

「ちょっと待ってこれ高い高いじゃない!!」

 そのまま、急上昇。

 空へ。

「いや高すぎるって!!」

 ダイヤの声が遠ざかっていく。


 一瞬の静止。

 サイモンが叫ぶ。

「ダイヤ!!」

 レオが即座に言う。

「戻るぞ!」


 二人は全力で駆け出す。

 ルミナス号へ。

 ハッチに飛び込む。


 レオが操縦席へ滑り込む。

「離陸準備!」

 サイモンが席につく。

「方向は上だな!」

 レオがスイッチを叩く。

「当たり前だ!」


 エンジンが唸る。

 ルミナス号が浮き上がる。

 レオは空を睨む。

「必ず取り返す」

 サイモンが頷く。

「当然だ」


 ルミナス号は、翼竜を追って空へと加速した。


私からのお願い。

もしも、気にっていただけたら

★★★★★の評価と、ブックマークなどお願い致します。

感想などもお待ちしてます。


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