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★ジュラ紀の惑星

一度完結しましたが、ブラッシュアップしての1話目、【第零章】から再投稿しました。



この章は【第零章】パート②です。前回、完結した時には作ってなかった物語です。


【第零章】の続きで、ダイヤたちのルミナス号が、ルビィたちのルミナール号に救助されるまでの空白の約2〜3ヶ月ほどの間のルミナス号のお話です。



「」人のセリフ


()心の声


『』通信などの機械音、ほかの人が言った言葉をそのまま入れるとき。




※私の小説のルールです。




楽しんでもらえると嬉しいです。

 ルミナス号は、青と緑に覆われた惑星へとゆっくり接近していた。

 その視界に、まず飛び込んできたのは――

 一つの恒星。

 そして、もう二つ。


 ダイヤは目を細める。

「……あれ?」


 レオも視線を向ける。

「どうした」


 ダイヤは指をさす。

「恒星、三つある?」


 レオはすぐに否定する。

「違うな。恒星は一つだ」

 一拍。


 レオは低く続ける。

「……あとのニつは衛星だ」


 サイモンが顔をしかめる。

「衛星って、あんな光るのか?」


 その衛星は、明らかに異様だった。

 巨大で、しかも淡く発光している。ただの反射ではない。自ら光と熱を放っている。


 レオは静かに言う。

「これは珍しいな。我々のリトス銀河には無いタイプだ」


 ダイヤの目が、ぱっと輝く。

「なにそれ、最高じゃん」


 サイモンが呟く。

「感想それでいいのか」


 ダイヤは興奮したまま言う。

「ねえ、不思議だし楽しそう」

 一拍も置かず、宣言する。

「降りるよ」


 レオが即座に返す。

「早いな」


 ダイヤは当然のように続ける。

「大気あるし、空気もありそう」

 そして振り返る。

 ダイヤは指をさして言う。

「ゴリにぃ、チェックお願い」


 サイモンがため息をつく。

「はいはい、ゴリにぃ働きますよ」

 コンソールを操作しながら、数秒。

 サイモンは報告する。

「重力……地球の約一・二倍」

 一拍。

「酸素……問題なし。むしろちょっと多いくらいだな」


 ダイヤが満足そうにうなずく。

「いいね、健康に良さそう」


 レオがぼそりと言う。

「健康?基準がおかしい」


 ダイヤはにこっと笑う。

「探索に行けるってことだよね?」


 サイモンは短く答える。

「行けるな」


 ダイヤは操縦桿を握る。

「大気圏に入るよ」

 ルミナス号が、ゆっくりと降下を開始する。


 やがて――

 船体が、薄く揺れた。

 外の光が、白くにじむ。


 大気圏突入。

 摩擦で機体が焼けるような派手な演出はない。ルミナス号の技術が、ほとんどの衝撃を吸収している。それでも、確かな“侵入”の感覚はあった。


 ダイヤは前を見つめる。

「……来たね」

 白い雲が、視界いっぱいに広がる。

 その中を、船が雲を突き抜ける。


 そして――

 視界が、一気に開けた。


「……うわ」

 ダイヤが思わず声を漏らす。

 広がるのは、どこまでも続く緑。

 巨大な森。深い川。そして、点在する大きな影。


 ダイヤは目を凝らす。

「……ねえ」

 一拍。


「地表に何かいる?」


 レオがズームをかける。

 画面に映る影が、はっきりしていく。

 長い首。巨大な体。ゆっくりと動く群れ。


 レオが低く言う。

「……あれ、恐竜か?」


 サイモンが身を乗り出す。

「あ?」

 一瞬。

 そして。

「あ、恐竜だ!!」


 ダイヤは静かに観察していた。

 その目は、完全に“研究者の目”になっている。

 ダイヤはゆっくり言う。

「これは……地球でいうジュラ紀だね」

 一拍。


「でも、数が多くね?……」

 サイモンが苦笑する。


「“多い”で済ませる量じゃないよ、あれ」

 ダイヤの目がキラキラしている。


 レオが周囲を確認する。

「着陸地点を探す」

 画面が切り替わり、地形データが表示される。


 森。 湖。 そして、比較的開けた平地。

 レオは即座に判断する。

「あそこなら着陸できるぞ」


 ダイヤがうなずく。

「いいね、そこ行こう」


 ルミナス号は、ゆっくりと高度を下げていく。

 地面が近づく。

 風が揺れる。

 草が波打つ。

 そして――

 静かに、着陸した。


 一瞬の静寂。

 サイモンが息を吐く。

「……着いたな」


 ダイヤはにやっと笑う。

「未知の惑星、初上陸」


 レオが淡々と確認する。

「外部環境、安定」


 ダイヤは勢いよく振り返る。

「じゃあ行こうか!」


 サイモンが言う。

「ちょっと待て、装備――」

 その言葉の途中。

 ――プシューッ。

 ハッチのロックが、解除される音がした。


 レオが静かに言う。

「……もう開くぞ」

 ダイヤは満面の笑みで言う。

「ワクワクするね」


 外の世界が、すぐそこにある。

 その向こうには――

 恐竜だらけの大地。

 

 そして――ハッチが、ゆっくりと開き始めた。


私からのお願い。

もしも、気にっていただけたら

★★★★★の評価と、ブックマークなどお願い致します。

感想などもお待ちしてます。


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