☆再会と増援
一度完結しましたが、ブラッシュアップしての1話目、【第零章】から再投稿です。内容もボリュームアップする予定。1話ずつ、ゆっくり投稿していきます。
完結してる作品なので、完結は必ずします。
「」人のセリフ
()心の声
『』通信などの機械音、ほかの人が言った言葉をそのまま入れるとき。
※私の小説のルールです。
楽しんでもらえると嬉しいです。
超巨大恐竜を撤退させた後、ノヴァ中型戦艦の影が、灼ける大地の上に静かに降り立った。
着陸後、最初に中型戦艦から降りてきたのは、アストラ本体だった。
ルミナール号のハッチから、左手首が飛び出し、アストラ本体へと戻る。
そしてアストラの左手首がカチャカチャと音を立て、本体に接続された。
アストラはルビィに近づき、無機質に話しかける。
『ダイヤさんにこう言われました』
『「アストラはルミナール号のクルーです。君の真のクルー、ルビィと結依はジュラシックアースにいます。だから、君も向かいなさい。二人があなたを待っています」と』
『最後に…「通信用に右手首は置いて行け」、と言われました』
ルビィと結依は目を見開き、思わず身を乗り出した。
ルビィがぱっと顔を明るくする。
「アストラ……久しぶり!会えて嬉しい!」
結依も続けるように言う。
「やっと会えた……でも、やっぱりアンドロイド感、満載ね」
アストラの目が淡く光る。無表情のまま、機械的に応答した。
『感情表現:不要。感動:記録済み』
ルビィが目を瞬かせる。
「……え?感動してるのに?」
結依が少し呆れたように言う。
「そこは、もっと喜んでよ」
アストラはわずかに間を置き、再び応答する。
『感情反応:検出。再会による感動:確認。しかし適切な表現方法が見つかりません』
ルビィは小さく息を吐き、結依は苦笑した。
そのとき、戦艦の扉が開く。
一人の男が現れ、軽い調子で声をかけた。
男は大げさに一礼する。
「初めましてぇ〜、船長、副長。私はクラウドォォ〜。ルミナール号クルーとは初対面ですねぇ〜」
その背後には、惑星アークス各国から集められたエリート軍人二〇〇名が整然と並んでいる。
ルビィが驚きの声を上げる。
「え……こんなにたくさん!」
クラウドが得意げに腕を広げる。
「持参物は多岐に渡りますぅ〜。物資もありますがぁ〜、注目すべきはこれですぅ〜」
クラウドは、組立式の出口用ワープゲートの部品と、ワープドア約五〇〇枚を示した。
結依が思わず聞き返す。
「えっ、五〇〇枚……?設置するの、私たち?」
クラウドが淡々と説明する。
「基本的にはサポートだよぉ〜。でも設置手順は少し複雑でねぇ〜、間違えるとゲートが使えないよぉ〜」
ルビィは歩み寄り、そっとアストラの肩に手を置いた。
「アストラ、あの……無事に来てくれてありがとう」
アストラはすぐに応答する。
『喜び:理解しています。しかし私の行動プログラムには、笑う・泣く・抱きしめる等の表現がありません』
結依がぽつりと漏らす。
「……やっぱり無機質」
ルビィが少し考えてから微笑む。
「ええと……でも、そこがアストラらしいね」
アストラは無表情のまま、わずかに肩を動かし、ルビィの手を受け止めた。
『言語応答:了解。再会できたことを、私は嬉しいと判断しています。しかし……温もりを感じる機能はありません』
ルビィがくすっと笑う。
「ちょっと面白いよ、アストラ」
クラウドが手を叩いて注意を引く。
「注目ぅ〜、組立式ワープゲートの説明を始めますぅ。まずゲートフレームを水平に配置しぃ、ワープドアを順番に設置しまぁ〜す」
ルビィと結依はクラウドの説明を聞きながら、時折アストラへ視線を向ける。
結依が小さく呟く。
「……あの無機質な感じなのに、やっぱり戻ってきてくれたことは嬉しいな」
ルビィも静かに頷く。
「ええ。戦うだけじゃなくて、こうやって一緒にいるのが、やっぱり安心する」
感動とコミカルが入り混じる、ルミナールクルーらしい静かなひとときだった。
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