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【第五章】 ジュラシックアース ①

少し長めで、戦闘シーンが大井ジュラシックアース編です。磁界から戦闘シーンか増えますなで、よろしくお願いしますm(_ _)m


2026年3月20日に完結します。

おそらく、個人的な理由で、この小説の公開は2026年4月1日から一時的に非公開にします。



☆加速する準備


ルミナール号出航から2日目。


フェザーとクラウドは、甲虫から採取した液体を用いた保護霧膜散布装置の基盤データを完成させた。


ダイヤ「さすが、フェザーとクラウドだね」


フェザー「『ま〜ね〜』」

クラウド「褒めすぎだよぉ〜」


その間、ダイヤはルミナス号の改修に没頭していた。

単なる修理ではなく、性能そのものを書き換えるような改造が施されていた。


フェザー

「見た目はルミナス号だけど、性能はルミナール号じゃない?」


ダイヤ「ま〜ね〜」

ダイヤは悪戯っぽく笑った。


ルミナール号出航3日目。


ルナストン市では市民総出で虫の捕獲が行われ、約2万匹が確保された。


その夜、ルナストン大統領ゼファーからダイヤへ直接報告が入る。

捕獲した虫はノヴァ連邦へ戦艦で輸送され、その後、巨大化させた個体から大量の液体を採取する作業に移行するという。


同時に、惑星アークス各国の船が動き出し、ルナストン市民の一部は段階的に移送され始めた。


ルミナール号出航から4日目。


ルミナス号でダイヤたちは、ヴェルデ自治共和国のレオと合流する。


「ゲートの入口は完成している」

レオは端的に説明した。


「出口は組立式だ。空間の歪みが安定しない。4日……いや、3日で仕上げる」

ダイヤは短く頷く。


サイモンを中心に、小型ワープドアの量産はすでに始まっており、100枚・50組を超えていた。


ダイヤ「仕事早っ」

サイモン「てへへへ」


当初、小型ドアの性能確認はアストラが担当していたが、ダイヤ到着後はクラウドに引き継がれた。


クラウド「任せてくれよぉ〜」

ダイヤ「『頼むよぉ〜』」



霧膜装置の量産はフェザーが取り仕切り、完成した基盤データを元に、ヴェルデの技術者達で生産が進められた。


一方、ダイヤはアストラを連れて、ノヴァ連邦へ。

ダイヤ

「ノヴァの戦艦に、1回の使い切りでいい。ワープ機能を付けたい」


アストラ

『大型艦は安定しません』

『使い捨てでも時間がかかりすぎます』


協議の末、中型戦艦で妥協することになる。


その直後。

アストラが警告を発した。

『恒星が活発化しています。予測より大幅に早いです。このままだと、電気機器や艦艇に影響が出ます』


ダイヤは即断した。

「影響が出る前に、ゲートとドアを完成させる」


時間は、残されていなかった


そして――


ルミナール号出航から5日目。


◆ノヴァ中型戦艦の中


ダイヤは作業データを確認しながら、ふと顔を上げた。


アストラの目が淡く光っている。


ダイヤ「……そろそろ、ルミナール号はジュラシックアースに着く頃じゃないか?」


アストラ『はい』

左手首から送られてくる情報をホログラムで出し、即座に答える。

『現在の航行状況から判断して、あと1時間ほどで着陸予定です』


ダイヤは短く息を吐いた。

「ルビィ、結依……頼むよ」

それは祈りに近い独り言だった。


ルミナール号出航から7日目。


中型戦艦には、使い捨てとはいえ確実に作動するワープ機構が組み込まれ、艦体全体には霧膜による保護コーティングが施された。


移動に耐える最低限の準備は、ようやく整う。


一方、ヴェルデ自治共和国では、レオが組立式ワープゲートを完成させ、最終テストに入っていた。


レオは大きな扉を見上げてニヤリと笑った。

ゲートの形はレトロ感がある扉になっていた。


フェザーは眉をひそめてツッコミ。

「ちょっと待って、この扉、昔のお城みたいじゃない?」


レオの好みで作られた形だった。


調整は綱渡りのようだったが、出口ゲートは、すでに形を成している。


同時に、フェザーとクラウド、そしてサイモンが指揮する霧膜散布装置と小型ワープドアの量産も順調に進んでいた。

生産ラインは安定し、数は日を追うごとに増えていく。


◆ノヴァ連邦・シルヴァニア議事堂


ダイヤとアストラは、アーク帝国大統領とノヴァ連邦大統領との会議を終えたところだった。

議題はノヴァ中型戦艦の乗員選定と出航日。


そして、ワープゲートやワープドア建設の経過報告だった。

正式な会議は終わったが、実務はまだまだ残っている。


会議終了から間もなく。


アストラの左手首から本体へ、新たな情報が流れ込む。

アストラはダイヤに向き直り、静かに告げた。

『2日前に、ルミナール号はジュラシックアースへ到着しています』


「そうだったな、中型戦艦の改造でそれどころじゃ無かったよ。それで、状況は?」


『ルミナールクルーは、幾度となく、恐竜に襲われ戦闘続きです』

『疲労は限界に近い。このままでは――生死に関わります』


その言葉に、ダイヤは言葉を失った。


進んでいる。準備は、確実に加速している。

それでも、移住先確保は必須。

ダイヤは、困ったように眉を寄せ、拳を握りしめた。



――時間は少し戻り


ルミナール号がジュラシックアースの大気圏へ突入する少し前。


船内には、低い振動が伝わり始めていた。

結依が計器を確認していると、背後から軽い声がかかる。


「ねえねえ、副長さん」

振り向くと、派手な三色の髪を揺らした女性が立っていた。

SWAT隊員――エアロだ。

「異銀河の人たちってさ」

エアロは興味津々といった調子で続ける。

「みんな天才って聞いてるんだけど?そういう種族なの?」


結依は一瞬だけ考えてから、話し始めた。

「種族、ってほど単純じゃないかな」

「うちの銀河はね、ずっと前から“優秀な遺伝子同士を選ぶ”ことをしてきたの」


エアロが目を丸くする。

「え、恋愛とかじゃなくて?」

「そう、科学室でね」

結依は淡々と続ける。

「知能とか、体力とか、見た目とか。目的はいろいろ」

「その結果、頭のいい人が増えたのは事実」


少し間を置いて、付け加える。


「だから、自然に産む人のほうが今は少ない」

「もちろん、そういう人もいるけど」


「へぇ〜……」

エアロは感心したように息を吐いた。

「なんか、世界違うわ」


少し離れた場所で、カイトはその様子を見ていた。

カイトの目が、ふとエアロにだけ留まる

表情は変わらない。


その時、船内にルビィの声が響く。


「まもなく大気圏に突入します。全員、着席してください」

空気が、ぴりっと引き締まった。


結依はエアロに短く頷く。

「続きは、生き延びてからね」

「了解〜」


それぞれが席へ向かう中、

カイトは最後にもう一度だけ、エアロの背中を見送った。



☆未知なる大地・ジュラシックアースの脅威


ルミナール号が大気圏を抜けると、眼下にジュラシックアースの広大な大地が広がった。


青空と緑の草原。その中で、恐竜の群れが蠢いている。


「……想像以上だ」

ルビィが息を漏らす。


草原を踏みしめる巨体、空を舞う翼竜。その数は常識を超えていた。


結依が目を細める。

「多すぎる……陸も空も、全部」


計器を見ながら、カイトが呟く。

「聞いてた話より、ずっと多いですね」


ルビィは操縦桿を握った。

「安全な場所が見つかるまで、降下を待ちます」


「翼竜、来るよっ!」

結依が声を上げ身構える。

アストラの左手首は微かに光を揺らすだけで、危険の兆しを示した。


その直後、翼竜が頭上から急降下する。風切り音が機体を震わせた。


ルビィは高度を下げ、翼竜から距離をとった。その数分後、恐竜の密度が低い草原を見つけた。


「…ここなら、着陸できる」


機体が地面に触れ、鈍い振動が床に伝わる。

恐竜たちは距離を取り、散っていった。

「ひとまず、安全ね」

結依が小さく息を吐く。


ルビィは振り返り、仲間の顔を確認した。張りつめていた空気が、少しずつ和らいでいく。


アストラの左手首は静かに反応するだけだった。


――こうしてルミナール号は、未知なる大地へ降り立った。


程なくして、ハッチが開き地表の空気が船内に流れ込む。

数歩進んだ先で、全員が足を止めた。


少し離れた草原一帯に、無数の恐竜が蠢いている。

二足の中型恐竜が地面を踏みしめ、空には翼竜の群れが旋回していた。


「……マジかよ」

SWATの1人が呆然と呟く。


エアロは目を丸くして、

「聞いてた話の百倍いるんだけど」


ルビィはクルー全員を見渡し、静かに告げた。

「獰猛な恐竜は多い。でも、決して殺さないで」

その一言に、誰も言葉を返せなかった。


クルーたちはただ、遠くで蠢く無数の恐竜を見つめていた。


――その時だった。


群れの一角がこちらを睨み、地面が唸るように震え出した。


「来る!」


光線銃と特殊マシンガンが閃光を迸らせる。


「多すぎる!」

結依が叫ぶ。


ルビィは即断し、狙いを定める。

「鎮静注射ライフルを使う!結依、打って」


「俺もやります!」

SWATの男性が前に出た。


「待って、薬は有限よ!」

結依が制止する。

「名前は?」


「……シロッコです」


一瞬の沈黙のあと、ルビィは頷いた。

「2人に任せた」


結依とシロッコの注射が次々と命中し、恐竜の動きが鈍る。


光線銃と特殊マシンガンとの連携で、群れを押し返すことができた。


「射撃上手だな、制止して悪かった」

結依が低く呟く。


「気にしないでください」

シロッコは照れたように口角を上げた。


張りつめていた空気が、ようやくわずかにほぐれた。


そして、恐竜の襲撃が収まってから、30分ほどが過ぎていた。


不気味なほど静かな時間が、船内を包む。


同乗しているルナストンの化学者バルンがルビィに話しかける。

「出航前に、フェザーさんから指示を受けています」と、言うと。

ホログラムでデータと簡易設備が展開された。

「注射ライフル用の薬剤は、現地で合成可能です。ただし……」


眉をひそめ、バルンは続けた。

「あの数の恐竜相手だと、どうしても薬が足りなくなります」


「多用はできませんね」ルビィが静かに応じた。


バルンを先頭に、アークス側の科学者2名も加わり、薬剤の製造が始まる。


ルビィ

「フェザーさんは、これも用意してくれてました」

結依、SWAT3名、軍人2名に目配せし、補給コンテナを開ける。


中には格闘用のバトルスーツが収められていた。

軽量で動きを妨げず、高耐久の装甲。打撃を与えると電流が流れ、相手を感電させる仕組みだ。


ルビィと結依たちもスーツを着用し、動作確認を行う。

黒と銀のラインが入ったスーツ姿に、場の空気が一気に引き締まった。


――その時。


「来るぞ! 今度は小型の群れです!」

カイトの声に、全員が戦闘態勢を取る。


「数は?」ルビィが即座に問う。

「……約40!」


「大きさは?」結依が続ける。

「人間の……1.5倍くらいです」


一瞬の沈黙のあと、結依が前に出た。

「それなら――いける、バトルスーツで行くよ」


ルビィ、結依、SWAT3名、軍人2名。7人は一斉にハッチの外へ。


ルビィ

「SWAT3人と軍人2人は左右に展開、援護を頼む」

「正面から私と結依で攻撃します」

「相手を後退させるのが目的、殺さないように」


小型恐竜との肉弾戦は激烈を極めた。電撃を伴う打撃が次々と決まり、恐竜たちは悲鳴を上げる。


しかし、その最中――

大柄な軍人が吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。


「くっ……!」


結依は戦闘の合間に周囲を確認し、駆け寄る。

「名前は?」

「……アンデルだ」 歯を食いしばり答える。


その瞬間、女性の悲鳴が響いた。


結依が叫んだ。

「エアロ――!」

結依の目の色が鋭く変わる。まるで氷のような光を帯び、全身に力がみなぎった。


恐竜がエアロに迫る。結依の反応は常識の3倍の速さだった。


結依が宙を舞うように――

飛び蹴りが恐竜の顎を正確に打ち抜く。


エアロは間一髪で救われた。


「大丈夫?」結依


周囲の戦闘の音が一瞬、遠のいたかのように静まり返る。

結依の瞳には、守るべき者を守る鋭さだけが残っていた。


もう1人の軍人は、まるで舞うように恐竜を倒していく。

鋭い回し蹴りと連続の脚技で、次々と相手を制する。


「……すごい」ルビィが思わず声を漏らす。

「グリムです」 戦いながら、彼は短く名乗った。


約20分後、恐竜の群れはついに退散した。


荒れた地面と、静寂だけが残る。


「負傷者1名」 結依はアンデルに応急処置を施し、深く息をついた。


エアロはまだ小刻みに息を整えながら、結依に向かって頭を下げた。

「ありがとう、結依さん。助けてもらわなかったら、やばかった……」


結依は微かに笑みを浮かべて肩をすくめた。

「大したことないって。……でも無事でよかった」


アンデルは目を大きく見開き、結依を見つめた。

「結依さん、さっきの動き……人間じゃないな。速さも力も、尋常じゃない」


結依は少し照れくさそうに視線を逸らしながら答える。

「普段は普通の人と変わらない。だけど……感情が強く動くと、体が勝手に反応するみたいで」


エアロが首をかしげる。

「感情で力が出る……?」


結依は小さくうなずく。

「うん。昔に調べてもらったことがあるの。人間が普段使わない力が、私は感情の起伏で解放されやすい体質らしい」


アンデルは、まだ半信半疑といった様子で頷いた。

「……そ、そうか。それは凄いな、敵じゃなくて良かった。頼りになりますね」


結依は軽く拳を握り、静かに笑った。

「ええ。任せて」


だが、まだ終わりではない。

ジュラシックには到着したばかりだ。




今週は2〜3回の更新しました。

ストリーはいくつからありますが、またわ誤字のチェックなわ終わってなくて、なかなか作業が進みまさん。週明けは忙しく、可能なら今週末の金曜か土曜にアップします。お手隙の時に見に来てくださいm(_ _)m

ジュラシック編は、戦闘とたまにあるコメディ寄りの会話で、ワクワクとお笑い。意識して作ってます。

今回は①ですが、②と③ある予定です。可能なら立ち寄り呼んでってくださいね、よらしくお願いします。

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