表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/102

☆祖父と孫娘、三たび

一度完結しましたが、ブラッシュアップしての1話目、【第零章】から再投稿です。内容もボリュームアップする予定。1話ずつ、ゆっくり投稿していきます。


完結してる作品なので、完結は必ずします。




「」人のセリフ


()心の声


『』通信などの機械音、ほかの人が言った言葉をそのまま入れるとき。




※私の小説のルールです。




楽しんでもらえると嬉しいです。

 ルビィが服用した薬は、ルビィだけでなく、パワー型のガストと蹴り技に長けたグリムも服用した。


 フェザーの報告によれば、薬の効果は最低でも六四時間持続するはずだったが。


 実際には個人差が現れた。

 ガストは六二時間。

 グリムは六八時間。

 そして――

 ルビィは七八時間……も効果が続いたのだ。


 三人はほぼ不眠不休で前線に立ち続けた。


「……まだ、薬の効果、切れないの〜?」

 ルビィはため息交じりにつぶやく。


 カイトとエアロも休み休みながら、安定して力を発揮し続けた。まさにこの超能力ペアは、作戦に欠かせない存在となっていた。


 陣地制圧が一段落し、船内にクルーたちが戻ってきた。


 カイトは壁に背を預け、深く息を吐いた。額には汗。だが、その表情はまだ戦場のままだ。

 そのすぐ隣に、エアロが付き添うように立っている。


 ガストが腕を組み、感心したように言う。

「……いやぁ、今日のカイトさん、化け物だったな」


 グリムも素直に頷く。

「本当に。正面突破、何回やったんですか?」


 グリムが真顔で続ける。

「……数えるのをやめた頃から、……もう怖かった」


 エアロが小さく身をすくめる。

「……おじいちゃん、無茶しすぎです」

 カイトが短く答える。

「必要だった」


 ガストがニヤっと笑う。

「でもさ、途中からずーっとエアロのそば離れなかったよな?」


 一瞬、沈黙。

 カイトが目を逸らす。

「……気のせいだ」


 結依が即座に否定する。

「気のせいじゃない。二メートル以上、離れてない」


 ガストが追い打ちをかける。

「ほぼケーブル接続」


 ルビィが冷静に分析する。

「エアロの回復力、上がってない?」


 エアロが慌てて手を振る。

「ち、違います! 私はそこまでは回復できてないかと……」


 アンデルが叫ぶ。

「してるだろ!回復してなきゃ、あんな連打できるか!」


 バルンが理屈で補足する。

「理論上、回復してないと無理です」


 カイトは観念したように息を吐く。

「……確かに、楽だった」


 結依が食い気味に反応する。

「認めた!」

 ガストがニヤける。

「つまり」


 アンデルがまとめる。

「エアロがいないと、今の戦力は出ない」


 エアロが言葉を探す。

「そ、そんな……」


 カイトはゆっくりとエアロを見る。

「……助かってる」

 一瞬、空気が止まる。


 ガストが即座に割り込む。

「はい、ストップ!感動路線に入るな!」


 グリムが笑う。

「羨ましいだけだろ」


 アンデルが茶化す。

「超能力ジジイが、孫バッテリー搭載とか」


 結依が淡々と続ける。

「最強だけど、条件付き」


 エアロが困ったように祖父を見て、それでも少し笑う。

「……ずっと隣にってことですか?」

 カイトが静かに答える。

「無理は言わん。だが、頼りにしてる」

 一瞬、静寂。


 ガストが両手を広げて叫ぶ。

「はい、出たぁぁぁ!重い!急に重い!」

「孫に向ける台詞の重さじゃない!」


 結依が苦笑する。

「温度差で風邪ひくわ。さっきまで戦場、今これ?」


 アンデルが真顔で言う。

「ちなみに今の距離、三〇センチ」


 全員が一斉に反応する。

「近っ!」

「密着!」

「もう回復装置じゃん!」


 エアロが真っ赤になる。

「ち、違います!たまたまです!」


 アンデルがまた即ツッコミ。

「たまたまで数時間もその位置?」


 ガストが乗る。

「それもう配置ミスじゃない」


 アンデルが指をさす。

「いや、最適配置だろ!」

「“孫型サポートユニット”だ!」


 カイトが低く止める。

「やめろ」

 エアロが抗議しかける。

「私はそんな――」


 ガストが被せる。

「名前も決まったな。《エアロ・バッテリー式カイト》」


 カイトが即答する。

「却下だ」

「即却下!」


 アンデルが笑う。

「でも強そう!」


 ルビィが眠そうに呟く。

「次の作戦、それで行きます?」


 カイトが返す。

「行くわけないだろ!」


 笑いが船内に広がる。

 それでも――エアロは結局、一歩もその場から離れなかった。



私からのお願いです。

もしも、気にっていただけたら

★★★★★の評価と、ブックマークなどお願い致します。

感想などもお待ちしてます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ