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☆コーティング解析の熱狂

一度完結しましたが、ブラッシュアップしての1話目、【第零章】から再投稿です。内容もボリュームアップする予定。1話ずつ、ゆっくり投稿していきます。

完結してる作品なので、完結は必ずします。


「」人のセリフ

()心の声

『』通信などの機械音、ほかの人が言った言葉をそのまま入れるとき。


※私の小説のルールです。


楽しんでもらえると嬉しいです。


◆自然衛星ルナスの地表

 ルミナール号の船体に、太陽の光が反射している。


 フェザーは迷いなく船体に手を伸ばし、指先でゆっくり撫でた。

「……やっぱり」

 指を離し、少しだけ眉をひそめる。

「見た目は金属。でも、金属じゃない」


 ダイヤも隣で、同じように触れる。指に残る、かすかなザラつき。

「硬いのに、逃げる感じがするね」

 無邪気な声だが、その目は完全に研究者のそれだった。


 ハッチが開き、ルビィたちが地表へ降りる。

 だが、さっきまで船のそばにいたはずのダイヤとフェザーの姿がない。


 ルビィは周囲を見回し、戸惑いの声を漏らす。

「え?」


 するとサイモンが、気まずそうな顔で船の下を指差した。


 ルビィは船の下に視線を落とし、呆然と呟く。

「……何してるんですか、二人とも」


 船体に這いつくばるようにしていたフェザーが、ルビィの声にようやく顔を上げた。

「あ、おかえり船長。今ちょっと、取り込み中――」

 言いながらも、その手は吸い付くように外壁の質感を確かめている。


 隣ではダイヤも同じように、一心不乱に船体を指先でなぞっていた。

「うん、やっぱりここ。このザラつきが、空間を逃がしてる……」


 ルビィは一歩踏み出し、声を張る。

「それより――会合、成功しました」


 一瞬。

 ダイヤの手が止まる。

 ダイヤはわずかに振り返り、静かに問う。

「……ほんと?」


 ルビィはまっすぐ頷いた。

「はい。全国家が――」


 だが、すぐに。

 ダイヤは再び船体に手を当てた。

「それよりこのコーティング、やっぱり普通じゃない」


 ルビィは頬を思い切り膨らませ、声を張り上げる。

「聞いてくださいよ!!」


 フェザーも、すぐに同意するように言った。

「あとでちゃんと聞くから!今ちょっと大事!」


 結依が思わずツッコむ。

「雑っ!!」


 後ろでレオが小さく息を吐き、呆れたように言う。

「……やっぱり、会合の結果を気にしてたわけじゃなかったか」


 サイモンがため息混じりに口を開いた。

「ダイヤ、話聞いてやれよ」


 フェザーはルビィの方へ顔を向ける。

「ねぇ、船長。この辺の外装パーツ、外してもいい?」


 ルビィは即座に言い切った。

「ダメです」


 そのとき。

 ダイヤが口を開いた。

「その必要はない」

 ダイヤは視線を外さずに続ける。

「アストラ、船体のコーティングをスキャンして」


 アストラはすぐに応答する。

『はい』

 アストラは即座に指示に従った。


 フェザーは一瞬キョトンとし、すぐに笑う。

「ああ、そっか。便利な子を持ったわね」


 ――そして数分後。

◆地下都市・通路

 研究室へ向かいながら、地下都市の通路を歩く。


 ダイヤは前を向いたまま、軽く言った。

「で、会合は成功って言った?」


 ルビィは苦笑いを浮かべながら答える。

「やっと聞いてくれましたね」

「地下都市を含めた八カ国、全会一致です。移住計画、正式承認されました」


 ダイヤは軽く相槌を打つ。

「ふーん」


 結依が思わず声を上げる。

「それ、もっと喜ぶところじゃないですか?」


 ダイヤは即答する。

「後でね。今は、こっちのほうが面白そう」


 フェザーも楽しそうに笑った。


 ――承認された移住計画。しかし、その鍵を握るのは今まさに隣を歩く「コーティングのデータ」だ。

 二人の天才を虜にした未知の物質が、研究室のライトにさらされようとしている。


私からのお願いです。

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感想などもお待ちしてます。

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