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『神の啓示は受けた』
ある日、神様が舞い降りて、何かを告げた。
——ようだ。
私は聞き取れなかったので、もう一度お願いします、と頼んだ。
神様は再び話した。
だが、やはり聞き取れない。
よく見ると、神様は六柱いた。
全員が同時に話していたのだ。
「一人ずつ話してもらえませんか?」
そう言うと、そのうちの一柱が不満そうに言った。
「聖徳太子は理解したのに」
そこで目が覚めた。
——それから二十年。
私は宗教法人を設立した。
信者は増え続けている。
壇上で、私はこう語る。
「私は神の啓示を受けました」
人々はうなずく。
涙を浮かべる者もいる。
私は嘘は言っていない。
■おわり■




