~お茶会の後のピーチプロマージュ家~
「緊張した〜」
カノンはそう言うと、行儀悪くもソファーにドサっと座り込んだ。
普段なら注意するはずのマリンも、労る様に
「お疲れ様、カノン。まぁまぁ上出来だったのではなくて?」
にっこりと笑った。
「アンジー様って、あのプラチナガーディアン様のお披露目としてのセレモニーの時にお見かけした時には、近寄り難い雰囲気だったけど、普段はあんな感じなのかな?」
「そうね。綺麗な普通の女の子に見えたわね。あのセレモニーはガーディアンの衣装を召されていたからか、人には見えない位だったわよね」
「ええ。本当に」
2人の話を聞いていた、カノンは興味津々に
「そんなに?」
「ああ。なんて言うか、オーラというか、雰囲気がぜんぜん違うね。」
「お母さんは、あの時に当代のプラチナガーディアン様は人の子なのかしら?と思ったほどよ?」
「ええ〜!!!そんなに? あ〜学園では確かに近寄り難い感じの時はあるけど、楽しそうにユーリシア様達とお話されたりしてるから、そこまでは感じないのかも〜」
「でも、お兄様!」
カノンは突然、半分ソファーに預けてた身体を起こして、チャーリーをキッと見る。
「ん?なんだい?」
「突然、訓練の話とかなさるから、わたしびっくりしましたのよ!」
「そうねぇ。お母さんも少し驚いたわね。事前に話してて欲しかったわね〜」
「あっ、すみません。直前まで騎士団で団長とも打合せしていたものですから。」
「「打合せ?」」
「ああ。夏の長期休暇の時に、プラチナガーディアン様は北の大地に向かうらしいんだ。どんな日程かはまだ解らないんだけど、遠征団もいつものパーティ以外に騎士団からも参加してかなり大規模になると聞いている。」
「まぁ!」
「あんじー様は良いとして、ユーリシアさんとマーベルちゃんは平民でしかも貴族の後ろ盾もないだろ?
いくら王命とは言っても、やはりそのポジションを羨ましく思ってる者は少なからず居るんだ。」
「だから、遠征が始まる前にせめて、僕達だけでも先に顔合わせしてた方が良いんじゃないか?と思ってね。」
「そうだったのね。王命なのに、不満に思うだなんて、不敬よね〜」
「うん。でも、まさかマーベルちゃんにオンシジューム公が付いてるなんて思わなかったよ。
これは、とても良い牽制になるんじゃないかな?」
「そうね。国の護りを強固にする為にも、みんな一致団結して欲しいわね。」
「さっ、今日はこの後用事はないんでしょ?ゆっくりお茶でも飲みましょ」
マリンの合図で侍女達が紅茶の用意に動き出した。
平常運転のピーチフロマージュ家であった。
いつも読んで頂いてありがとうございます!
感謝(ㅅ´ ˘ `)してます。




