表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『影の調香師は王宮の謎を嗅ぐ ~没落貴族令嬢、香りで真実を暴く~』  作者: 9 10
第一章 王宮の調香師

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/74

第15話 春の狩猟祭(後編)

 狩猟祭の夜の宴会場は、中世らしい豪華な装飾と音楽で溢れていた。


 しかし、宴の最中、一人の上級騎士が突然馬上で落ちたような怪我を訴えて運ばれた。原因は鞍の細工だった。


 エレノアは天幕の中で待機し、四人の騎士から報告を受けていた。


「犯人は中堅貴族の使用人らしい。俺たちが使っていたものを狙っていた可能性が高い」


 ルーカスが冷静に分析した。


 オスカーが情報を追加する。


「どうやらヴォルフ公爵派が、若手騎士を弱体化させようとしているみたいだぜ」


 ディートリヒが拳を握った。


「許せねえ……。エレノア、俺たちが守るから、もう少し大胆に動いてもらうことはできるか?」


 エレノアは静かに首を振った。


「いえ……私は目立ちたくはないのです。むしろ皆さんが情報を集めて、私は影ながら探るだけではダメでしょうか」


 ガスパールが優しく微笑んだ。


「わかった。俺たちが表で動き、君は裏から探ってくれ」


 宴が終わった後、騎士団長がエレノアを遠くから睨む視線を感じた。首席調香師ハインリヒも、冷たい目でこちらを見ていた。


 エレノアは母の形見の香りをそっと嗅ぎながら思った。


(四人に味方になっってくれた……でも、貴族からの警戒は、ますます強くなっていく)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ