夢で逢えたら。
夢で逢えたら、なんて伝えようか。
なんて事ばかり思いながら、安置しているちまをみていた。
母がサルスベリとニチニチソウを切って持ってきてくれた。
母曰く、
「ちまの花にする。毎年これが咲く頃に供養する。」
だ、そうだ。
名案だねといい、花で棺をいっぱいにしてあげて大好きだったちゅーるや手紙を入れた。
さすがに没後24時間近く経つと死臭もしてきた。
なので寒いけれど冷房をガンガンにして窓を開けた。
昨日からほとんど寝付けず、起きたら泣くを繰り返していたので、ほんの1時間だけ仮眠を取った。
寒いからお布団で丸まってちまと同じ姿勢で。
夢で、ちまに逢えた。
ひっきりなしに考えていたからだろう。
夢でもちまの葬儀に追われていた。
ちま、心配してるのかな。
大丈夫、わたしはわたしで、歩けるよ。
とっても寂しいけど、それしかないから。
夢の中のちまは少し暖かくて体も柔らかかった。
現実のちまを撫でてみる。
冷たく硬直しきっている。
ギャップがかなしくて、また涙が溢れ出す。
でもまだ居るし、これからも逢えないけど居る気がするんだ。
遺影を飾るために写真をピックアップして印刷した。
フォトフレームに入れてバッチリだ。
いつもの待ち受けにしている、ちま。
真っ直ぐこちらを見る大きな瞳と、立派なお髭と、真ん丸なお顔。とても愛らしい。
朽ちても魂は記憶の中で生き延びる。
ちまちま日記だって消すことはない。
ちまが戦って、微睡んで、生活の一部だった証。
読者の方々には感謝しかない。
もちろん、ちまにも。
火葬の時間まで約2時間。
少し早めに出て、ちまの野良時代のお散歩コースを巡ろうと思っている。
最後のドライブだね。
最初の頃は人間が怖かったもんね。
昨日までちまでも、やっぱり怖いかな。
火葬では分骨しようと思っている。
ちまのトレードマークの欠けた犬歯。
もし、残っていたなら、お部屋に置きたい。
少しだけの間のさよなら。
その時までそばに居るからね。
また会えるよ、ちま。
夢で何度でも出てきてね。




