よたよた
ちまが最近元気がない。
元から前の家飼いの時よりも元気が無くなっていたものの、お腹がすいたら父の部屋から出てきてオネダリしたり、リビングの出窓で微睡んでいたが、今日は特別具合が悪そうだ。
わたしは仕事がかわりフルタイムのパートをしている。
四六時中ちまの世話をできる訳では無いが、帰宅したら真っ先にちまの元へ行く。
なでなでしてあげると小さく「にゃ」と鳴いた。
嫌がっている様子は無かったので全身を撫で回した。
ちまに触れ合うことでわたしも救われている。
ちまの救いになりたくて、可能な限りちまのお世話に時間を使っている。
今日のちまは具合が悪そうだ。
のっそりとよたよた歩きで縁側の暗闇に身を潜めて出てこない。
朝から何も食べていないので、ウェットタイプのご飯をもってちまの元へ行く。
ちまと呼びかけて起こすと、だいぶお腹は空いているはずなのに、起き上がってこなかった。
寝たきりの状態からそっと抱き寄せ、ご飯をすぐに食べられるようにしたら、パウチ三分の一を食べてくれた。
残りの香りを嗅がせるともっと欲しがっていたのであげてみるも、どうも身体が受け付けないのか、顔を背けてしまう。
パウチに餌を戻して沢山撫でた。ゴロゴロ言う余裕もないようだ。
大丈夫だよ、最後までずっといるよ、大好きだよ、ちま。
看取りの覚悟も、しなければならない。
でもまだご飯を少量でも食べられる。
ちまとの1日がより大切なものに感じる。
「生」を教えてくれたちまの「死」を受け止める自信は今の所持ててはいないが、別れは必ずやってくる。自然の摂理だ。仕方の無いことだが、ちまはわたしの親友だ。今夜を乗り切ってくれたら、明日の朝思いっきりなでなでをしてちゅーるをあげにいこう。そう誓いながらちまからそっと離れた。




