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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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洛中大パニック!その理由は

天正二十四年(1596年)二月五日

山城国 京都奉行所


「それでは、高代様、京六郎殿!我々と共に神戸家に向かいましょう!」


「「はい」」


場面は畿内に戻り、伊達家の面々と高代と京六郎が京都奉行所で初対面している所から始まる


ウナギで安芸乃がボヤ騒ぎを起こした翌日には。安土城から出発して急いだ結果、10日程で到着したので


翌日には直ぐに働く事になった。奉行所の主である村井には信長と市の2人からの文を渡していた事もあり


「その様な事情があったのですな。分かりました、高代殿と共の者、京六郎殿と共の者の寝床も急ぎで作りましょう」


高代と京六郎、それに共の者の寝床も作られる事が決まった。簡易的な寝床とはいえど、客人が増えた事に村井は


「大殿は後程、洛中に来るとの事じゃが、間違いなく驚くじゃろうな。それこそ人が足りないと思うかもしれぬな」


高代達を見送りながら、そう呟いた。村井がそう呟いた理由を高代と京六郎は、神戸家に到着すると即座に理解した


到着した時点で神戸家は開店していなかったが、神戸家の外観を見た高代は


(えっと、、この灰色はもしかしてコンクリートかしら?それだけでも驚きなのに、二階建て?


小さい部分も合わせると、三階建てになる飲食店とか、この時代だととんでもない店に見えるだろうなあ)


内心、神戸家の異様な外観にドン引きしていたが、京六郎が


「義姉上。こちらの神戸家ですが、兄上と伊勢守様が働いておられた頃は、横に広い平屋だったそうですが


右府様が大改装を御決断なされて、その際近江国で兄上が掘り当てた天然の湯を汲み上げて、


男女問わずは勿論、立場の貴賤も問わず、一銭を払うか、掃除を手伝う等の労働で湯に入れる湯宿を作った時の設計図や、材料を元にして、神戸家を大改装したそうです


その際、二階の上の小さい部屋は右府様がお偉方と会談をする為の部屋として作ったとの事です」


六三郎が中心となって作った長浜城近くの温泉宿を真似たと、高代に伝えた


それを聞いた高代は


「また六三郎様ですか。改めて、あの人に見つかった珍しい物は全て銭の種になるのですねえ」


と、感心していたが、実際は


(六三郎さん、源泉を見つけたってマジ?あの人が働いていない地方ってあるのかしら?


東海では三河国て財政改善させたし、関東と甲信越ではワイン作りしていた。じゃあ


これから一緒に働く伊達家の本拠地である陸奥国の東北でも間違いなく働いているわね


残りは北陸、四国、中国、九州か。うん、これは間違いなく六三郎さんの出張が終わるのは、まだまだ先になるわね!


それを考えると、今の播磨国より日本の中央か、中央寄りの大和国あたりに領地を持っていた方が移動もしやすいんじゃないのかな?)


六三郎の出張がまだまだ終わらないと確信していた。高代が考え事をしていると


「高代様、京六郎殿!共の方も!これから仕事の説明をしますので、中に入ってくだされ」


隆次郎から呼ばれて、高代と高代の共の甲斐姫、京六郎と京六郎の共の千熊丸、史実の長宗我部盛親だが


この世界線では元服の際、勝家から一字もらって「長宗我部右衛門太郎勝親ちょうそかべうえもんたろうかつちか」と、名乗っている


その勝親と共に、神戸家の中に入っていった。この時、神戸家の周囲には


いつもの美味い物を食う為、開店を待っている男達よりも、京六郎に気づいて顔を早く見たい女子達が多くなっていた


そんな事を知らない4人は、店内で信孝の家臣から研修を受けている。その中で高代は


「高代様は、右府様より播磨守様と同じ料理が作れると聞いておりますので、台所をお願いします


京六郎殿と甲斐殿と右衛門殿は、一階でお客さんに料理をお出ししたり清掃をやりながら、伊達家の皆様が販売しております防寒着を買ってみないかと、進めてくだされ


二階は我我々が料理を運んだり、掃除したりしますので、先ずは一階をお願いします」


「「「「はい!」」」」


かなりアバウトな研修だったが、大事な部分は信孝の家臣達が請け負う様なので、本当に高代と京六郎達は手伝うだけだった


そんな研修が終わって、時刻は推定朝8時半頃になると


「それでは、神戸家を開店します!」


家臣が店の戸板を外した。それとほぼ同時のタイミングで


「居たわー!先程の美丈夫様よ!」


1人の女子が京六郎を見つけて叫ぶ。すると、店内に女子達が雪崩れ込んで来る


その状況に店長ポジションの家臣は、


「ひ、姫様方!落ち着いて、落ち着いてくだされ!」


何とか、場を収めようとした。しかし、戦国時代では珍しい、高身長細マッチョイケメンの京六郎を見た女子達に家臣の声は聞こえなかったので


京六郎はどんどん店の奥に押し込まれていった。そんな京六郎が


「義姉上、助けてくだされ!」


高代にヘルプを求めると、女子達は


「あの方が姉君様なのね!是非とも美丈夫様の事を教えてもらいましょう!」


「「将を射んと欲すればまず馬を射よ」よ!先ずは姉君様から親しくなりましょう」


今度は高代に向かって来た。このままでは店内のパニックが収まらないので、高代は


「一旦、外に出ましょう!お食事に来た方々の邪魔です!私の義弟とお話したいのであれば、外に出てからです!」


「京六郎と話したいなら、外に出ろ!お客さんの邪魔だ!」と女子達を一喝した


高代の一喝が効いたのか、女子達は全員外に出る。そして京六郎も外に出ると、1番最初に突撃して来た女子に


「姫様、先ずは神戸家で食事を楽しんでくれませぬか?」と


目を逸らさずにお願いした結果、件の女子は


「お顔だけでなく、声まで素敵」


そう言って、腰砕けになった。そこで立てなくなった女子を京六郎は


「大丈夫ですが?」


そう言いながら、お姫様抱っこしたら女子の顔は真っ赤になった


奇しくも六三郎が赤備え達にやらせた事を京六郎もやった事により、お姫様抱っこ希望者が100人を超える長蛇の列が出来てしまった


これを見た高代は


「これは、途轍もなく忙しくなるなあ」


これから激務になる事を予想して、呟いていた。

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― 新着の感想 ―
六三郎の出張が終わるのは定年退職という名の隠居をしたらかなぁ…。 織田幕府ができても各地を回ることになりそうな気がするw 京六郎もガッツリ鍛えてるだろうからいくらお姫様抱っこしてもびくともしないだろ…
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