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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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里見家当主の嫁取り

氏政の了承をもらった信長は、急いで文を書き始め、およそ10分くらいで書き終えると


「それでは、この文を武田家に渡してもらいたい!相模守殿。誰ぞ健脚の家臣を使わせてくれ!」


氏政に「足の速い奴を貸してくれ」と頼む。信長の言葉に氏政は


「承知しました。では、文をその者に渡しますので」


そう言って、信長から文を受け取り家臣の1人に渡すと、その家臣は


「それでは、今から準備に取り掛かりますので失礼」


そう言うと。大広間を出て行った。その家臣の足音が聞こえなくなると、信長は


「さて、話を戻すが。実は此度、儂は陸奥国の伊達家が畿内で冬限定の特産品を売り込む為の隊列も率いておる!その中に、数日前に文で知らせておった


安房里見家の当主も組み込んでおる!その理由は、安房国を治める為の官位を取らせる事と、此度の幻庵殿の曾孫達の娘の誰かしらを正室として迎えさせる為でもあった


最初は為人も分からぬ状態であったが、儂としては推挙したい娘が決まったぞ!そこでじゃが、相模守殿、里見太郎を大広間に連れて来てくれぬか?」


里見家当主である義勝の正室に推挙したい娘が見つかった!と発表した。信長の発表に幻庵は


「う、右府様!誠ですか!?誠にに曾孫達の中から、里見殿の正室に推挙してくださるのですか!?」


とても興奮していた。そんな幻庵に信長は


「誠ですぞ幻庵殿。自己紹介の時の面構えを見て、一国と半分を要する里見家を支えられると、儂は判断した!


なに、柴田六三郎の様に常識外れな事をしなければ良い!北条家の皆も知っていると思うが、あ奴は、人を巻き込んで事を成す人間じゃ!


それは戦でも内政でも変わらぬ!だからこそ、六三郎と同じ事をやろうとしたら、どれだけ周りを巻き込む事が大変か、分かるはずじゃ!


それが即座に出来る人間はほぼほぼ居らぬ!だからこそ、じっくりとやっていけば良い。おっと話がそれたのう。しかも、丁度良い頃合で里見太郎も来た様じゃな」


改めて「里見義勝は六三郎みたいなめちゃくちゃな事はしないから、安心してくれ」と、六三郎を例に挙げつつ、義勝が良い男であると説明する


信長の説明に幻庵は


「確かに、六三郎殿の様な傑物は、基本的に居ないものとして考えた方が良いですな。むしろ、堅実な御仁の方が、曾孫達の嫁ぎ先としては安心出来ます」


納得した様だった。そんな話を終えると義勝が信長の前に連れて来られると、信長から


「さて、里見太郎よ!安房国でお主に言っておった、嫁取りの話じゃが、この北条家で見つかったぞ!」


「お前の嫁が見つかった!」といきなり言われる。その言葉を聞いた義勝は


「う、右府、様?誠に、此方の北条家に拙者の嫁になっても良いと言う姫君が居たのですか?」


ちょっとしたパニックになっていた、しかし、何とか冷静になると


「右府様。そのありがたい姫義は何処に居られますでしょうか?」


信長へ質問する。義勝の質問を受けた信長は


「お主の後ろに居るぞ。まあ、後ろを振り向いたままというのも大変じゃろう。なので、六人はこの里見太郎に正対する形で座ってもらおう!少しばかり、場所を開けてくれ」


北条家家臣に動いてもらい、信長の言った形になる。そこから、再び六人が自己紹介を始めると、義勝は


「自己紹介、忝のうございます。それでは右府様、拙者の正室に推挙したい姫君ですが、玉姫殿の事でしょうか?」


「玉姫が自分の嫁候補ですか?」と、信長に確認すると、信長は


「その通りじゃ。他の娘達も良き姫ではあるが、儂は玉姫の自己紹介に力強さを感じ、それが太郎、ひいては里見家を支えられると判断したからこそ、玉姫を太郎の正室に推挙したい!


太郎と玉姫、お主達の気持ちはどうじゃ?儂は命令の形は取りたくないからのう、お主達が断ると言うのであれば」


信長がそこまで言おうとすると、


「嫁ぎます!!」


玉姫が大声で嫁入り宣言をする。更に玉姫は


「里見様!いいえ、太郎様!まだ今年で十三際の小娘ですが、将来太郎様の嫡男を産んでみせます!なので私を嫁にもらってください!!」


義勝の手を握り、懇願と言っても良い程、頼み込むとその気迫に押されたのか義勝は


「わ、分かりました。玉殿、拙者の嫁になってくだされ」


玉姫にプロポーズをした。狙っていたであろう展開に玉姫は


「はい。よろしくお願いします」


プロポーズを受けた。分家筋とはいえ、北条家の姫君の婚姻が決まった事に大広間は


「玉姫様!おめでとうございます!」


「里見様!玉姫様の事、よろしくお願いしますぞ!」


「北条家に新たな縁戚が増えた!」


等、喜ぶ家臣が多数だった。だが、最も喜んでいたのは幻庵で


「里見殿。玉達の曽祖父の北条幻庵にございます。玉達は幼い頃に父親も母親も亡くして、この年寄りが家臣達と共に育てて来ました


それなりの教養はあると思っております。改めてですが、玉の事、よろしくお願いしますぞ」


顔が涙でぐしゃぐしゃになりながらも、義勝の手を握り、感謝を述べていた。そんな中で信長は


「うむ。誠にめでたい!それでは、次は武田家の面々が来てからとしよう!左京大夫と相模守殿!申し訳ないが、しばらく世話になりますぞ!」


氏直と氏政に世話になる旨を伝えていた。こうして、信長が六三郎から受け継いだ仲人業務の1つが終了した。

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― 新着の感想 ―
これで関東の大きな懸念は無くなりそうだなぁ。 こうやって見ると、ますます九州勢が出遅れてくるw
北条家は領土の里見側の対岸に当る民に海賊行為したり北条水軍を何度か壊滅させたりしてるけどその辺りは織田家に使えるにあたり水に流してるといいが‥‥
サラっと仕事終えてますけど、里見と北条って不倶戴天っていっても差し支えないぐらいバッチバチの間柄なんですが… 里見の直系と北条の一門をくっつけるって右府様もとんでもないことしてらっしゃる
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